トマト


ミニトマトは自家採種可能です。 落ちた完熟の実をそのままにして置くと乾燥します。そのまま端にでも軽く埋めておくか 袋に入れて保存。自然に発芽するのは4月の終わりです。早めに発芽させたい時は、発泡スチロールや植木鉢などに播き、少量の換気口を空けた ビニールを掛け、暖かい軒下などに起きます。 潅水は、ペットボトルに入れ日向で温めた水をあげます。夕方には水が切れている感じに。
茎は細く、花の咲いている苗を植えつける。
1番果に実が付き、2番果の花が咲くまで暖かい所で管理すると、収穫が早まります。
ポットで肥料切れに成るまで待ってから植え付け。
小さめのポットで、根が一杯に成っている苗が良く、“売れ残りの苗? ”ならば直ぐに植え付け可能。 
その為には、植え替えは早めに・・・。 
目安は、葉が黄色くなっている状態です。
マルチと敷き藁と青枯れ 青枯れが出た畑では4年植えつけません。 4年も空けられない〜 時は腐葉土を多くいれ、良い菌を増やし青枯れ菌の繁殖を抑えます。  冬の天地返しを行うことで、せっかく雨で下のほうに追いやられた菌が上に。 虫の事を考えて天地返しをしたい時には、腐葉土を一緒に全体に入れる事をお勧めします。  私は、天地返しをした年に、茄子を全滅させた事が有ります・・・ご注意を。 
 青枯れは  地温が高く成ると繁殖力が上がりますので、敷き藁の方が地温が上がらず繁殖を抑えます。  植え付けの時には、地温が高いと初期の成長を助けたり、根の付を良くしますので、 青枯れが出始める時期に成る前に、マルチの上に稲藁や雑草を乗せてしまう方法も良いでしょう。
敷き藁を多めに使用で裂果を防ぐ 2003年度は雨が多かったのですが、裂果が殆ど出ませんでした。
追肥が簡単。 藁も初秋には肥料と成ります。

畝は高くし、畝の外側に溝を切り、余分な水分を吸わせ無い様にします。  肥料投入後、畝全体をしっかり踏み込む事でも、水分調整に成ります。
マルチを掛ける場合は、裾を長めに深く埋め込みます。
青枯れと同様、高温期に成る頃には、マルチの上に草や藁を被せ、マルチ内の高温を避けます。 高温・湿り⇒温度が下がる・・・・この温度差で裂果し易くなります。

裂果は何故起こる?  
温度が低い時・水分が少ない時には、皮が固くなります。 急に水分を沢山吸い、温度が上がると成長が速くなります。 雨上がりの晴天時に起こりりやすいのも、この為です。
硬い皮なのに、急に成長すると裂果します。
これを防ぐ事で、裂果の割合が下がります。 
シルバーが多い ロムを吊るす カラス・アブラムシ防除。 ヒヨドリ等他の鳥には効果なし。
ミント類を混植 防虫効果。 今年はアブラムシの発生は短期間で被害無しでした。      8月ごろから成長が速いのですが、構わず踏んで収穫しています。 匂いで虫も寄らないかな?

注意!! 根が広がり増えます。 節から根が出て増えます。
       増えて困る所には植えないほうが無難な様です。
       枝を取って手で良く揉んでばら撒いたほうが良いかな?
脇芽は10p位の時に手で取る 病気の感染予防のため鋏は使わない    芽が小さいと “ポキッ” と折れない。  支柱の高さまで脇目摘みをしますが、支柱の高さ以降は放任し茂らせると、霜が降りる頃まで収穫可能です。
脇目の利用 一番果収穫の頃に下から脇目が伸びてくるので、本枝近くの所が固くなるまで待って手で折り取ります。    これを土に挿して置くと小さめですが収穫できます。
病気の実は堆肥に入れない   何となく菌が生き残りそう(?)なので畑以外に捨てました
木が枯れた 土に菌が居る場合が多いので、誘引紐・止めていた紐毎畑の外に出し、抜いた穴と周囲の株の根元に竹作液・木作液等を薄め、如雨露でたっぷりと掛けて置きます。2回程度で、進行が止まります。
  茄子も同じで〜す!



トマトの果実えそと日焼け症状     農業技術センターより

2005年 露地トマトに多く発生した果実えそ症状


茎葉部にもえそ症状を生じますが、茎葉部分には症状が出ない場合もあります

多くはキュウリモザイクウイルス(CMV)の感染が原因です
CMVの媒介昆虫であるアブラムシ類(背景の写真はチューリップヒゲナガアブラムシ)
の発生が多いと、えそ果実発生が多く成ると考えられます。

対策としては育苗期〜定植初期において媒介昆虫であるアブラムシ類の防除が中心です。
しかし、少数でも圃場内に感染株があれば、アブラムシ類あるいは管理作業等で
伝搬するため2次感染についても注意が必要です。

茎葉部分に症状がない場合に果実の日焼け症状として扱われていますが、
ウイルス検定を行うとほとんどの場合はCMVに感染しています。
CMVに感染しているトマト果実が日焼けによるストレスでえそ症状を発症すると考えられます。


茎葉部にも壊疽(えそ)を発症したトマト


CMVの感染により果実だけでなく茎葉部にもえそ症状が発生する場合があります。
トマト黄化えそウイルス(TSWV)の感染によってもえそ症状が果実及び茎葉部分に発症します。
両ウイルスを症状から見極めるのは難しいと思われます。

TSWVはアザミウマ類により媒介されるウイルスで防除対策がCMVとは若干異なりますが、
いずれのウイルス病も育苗期〜定植初期に感染すると被害が大きいため、
この時期に媒介昆虫の有効な防除を行うようにしてください。



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