お米に発生する虫

コクゾウ虫って?

その他にも居る?
無農薬や減農薬栽培で育てたお米の貯蔵中に虫が発生しやすくなります。
 主にはコクゾウという甲虫類か、メイガというガの仲間です。
これらは米粒に産卵して、孵化した幼虫は米粒だけを食べて世代を繰り返すことができます。
1年に3〜4回世代交代をしますので、暖かい季節ならたちまち増えてしまいます。

コクゾウは、黒い小さなオスのカブト虫って感じです。
他に、数粒のお米を糸で繋ぐ蛆虫⇒蛾になります。
米ぬかには、同じサイズくらいで茶色いメスのカブト虫みたいな虫。
どういう環境で発生する? コクゾウ虫は気温が20℃以上になると活発に繁殖します。 
一番好きな温度は27〜32℃位です。
季節的には梅雨ころから被害が発生し始め、玄米や胚芽米は、白米に比べるとつきやすくなります。  
籾米も被害にあいます。  かじられた籾米と食べかすの粉と籾殻が・・・・(^_^; 
何で発生するの? @ 使い終わった農業機械の中で夏に発生し、虫の卵がお米に入り込む。
     機械を洗浄しない限り、お米のカスなどが残ったり
     掃除しきれない部分に残ったお米も有りますから、
     これらを餌に・・・・(^_^; 
A お米屋さんの保存中の倉庫内で繁殖する。
     精米時に、成虫は落ちてしまいますが、卵が残る。
B 新米収穫直前に、お米が足りな〜い! あせったお米屋さん!
   仕入れたお米・・・・虫が沢山でびっくりした! 
   こんな話を聞きながら、虫だらけのお米を見せて頂いた事も有ります。
C コイン精米を使っている場合、この精米機の中にもいます。
      虫だらけのお米を、そのまま摺ってしまう方も(^_^; 
      当然、その後摺った方のお米に卵が・・・・・     
発生したら? コクゾウは、目の粗いフルイで振るえば取り除く事が出来ます。
少量でしたら、ザルに入れて天日干しをすると、網目から落ちて逃げていきます。
新聞紙などの上に米を広げると虫がみんな逃げていきます。
直射日光で日干しをすれば小さな幼虫も死んでしまいます。

蛾の幼虫は、手で・・・

注) 
逃げた虫は、必ず潰して下さい。 
殺虫剤を撒いても問題が無い所で虫を落とし、お米に掛からない様にどかして、
プシュ〜〜!!   いずれかの方法で確実にね。

一度発生した米びつは、良く洗って、日光消毒した上で新しいお米を入れて下さい。
食べても大丈夫? 虫が見つかった米を食べても問題はありません。
食われた米はとぐときに水に浮きます。 米をとぐ回数を少し増やす程度で十分でしょう。
また、コクゾウ虫を間違えて食べてしまっても、衛生上問題はありません。
発生しない工夫は? 鷹の爪(とうがらし)を米びつのふたの裏側などにテープで貼るか、 お米の中に直接入れてしまいます。  
唐辛子の種が落ちるのを防ぐには、お茶の葉を入れてお急須に入れるように売っ ているパックを使うと種の心配は有りません。   においをいやがり虫がつきにくくなります。
この様な成分の虫除けも市販されています。
また、ニンニク・香草ミント類を入れ るのも効果的といわれています。
コクゾウ虫の動かない15度以下で保存できれば最高です。
少量づつ、こまめに購入する事も発生しにくく成ります。
虫の居るお米って? 冷害の年に、外国から輸入した米にコクゾウ虫を入れたところ、 コクゾウ虫が死んだというテレビニュースが有りました。
ポストハーベスト(収穫後に農薬散布)です。
米を買ってきて、食べる前にコクゾウ虫を入れてみて、コクゾウ虫が死なないようなら食べる、 死ねば食べない、 という人もいるくらいです。
コクゾウ虫は安心安全の指標と言えるのかもしれません。
玄米で食べるには? 理想的には、無農薬栽培のお米です。 しかしこれはかなり入手が面倒か、高価なお米となります。 せめて農薬は1回だけのお米が良いでしょう。
玄米の表面(精米時に出る糠の部分)に、農薬が集まっているとの事です。
栽培中の農薬とは? 一番初めに、種籾(籾殻が付いているお米)を播種し苗を作りますが、
苗の育苗中に出る病かを抑える為、種子消毒をします。

@ぬるま湯の中に、1〜2種類の農薬を混ぜてよく攪拌し、麻の袋に入れ
 た種籾をしたします。2晩又は2昼夜したします。 種籾に付いている菌を
 殺します
A田植え直前の箱苗に、農薬をばら撒き直ぐに田植えです。
B田植え後、4〜7日で除草剤。
C更にBの2週間後除草剤
D出穂後(だったかなぁ?)、殺菌剤と殺虫剤・・・・集団防除・一斉防除の地域も有ります。
  Dの回数は地域によって回数が違います。

これが、普通栽培のお米です。

注)
農薬は、1種類の農薬ではなく2種混ぜる場合も有り、2種類混ぜると「カウント2」 このカウントを合計していきます。
例えば、キャベツですと・・・・
普通栽培18カウント⇒撒いた回数は6回ならば、平均的に1回で3種類の農薬を混ぜて撒いたことになります。
減農薬で9カウントと言う地域も有ります
余談ですが 米に限らず、輸入小麦、グレープスルーツやオレンジなどは、ポストハーベストを、大量に使います。    特に果物は、農薬のプールで泳がせてから輸出されますので、 現地の方が食べる果物とは比べ物になら無いほどの農薬を使います。 
日本に、船で運んで来る農産物は、この処理を行なっています。




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