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聴牌ダイアリー

 自分は人とのつながりやコミュニケーションを大事にしない人間なので、友人の数がものすごく少ない。学生時代の友人で今でも連絡を取り合っているのは五人くらいで、その他の人間は全員雷に打たれて死んだことにしている。
 大学卒業後はそれなりに出会いも増えて、社交の場にもぼちぼち顔を出すようになったが、プライベートの交友の輪は一向に広がらない。パーティやなんかで見知らぬ人とワーっと盛り上がることはあるが、その後は手紙をいただいても返事を書かない、電話にも出ない、遊びに誘われても行かない。ほんでいつの間にか忘れられる。
 これじゃイカンと自分でも分かっているのだが、やむにやまれぬ理由がある。手紙を書かないのは紙を買うお金がないからで、電話に出ないのはカニが電話線をちょん切るからで、誘いを断るのは怖いオバケがずっと自分を見張っているからだ。自分とお付き合いのある方々はこうした事情をご理解の上、どうぞ長い目で見てやっていただきたい。

 この間、携帯電話に番号非通知の着信があった。カニを警戒しつつ出てみたら、落雷で死んだはずの旧友だった。ベロベロに酔っていたようで話の大半が聞き取れなかったが、要約すると「松平健をケツダイラといっても社内の誰も分かってくれないので寂しい」という内容だった。本当にそれだけのことを一時間ずっと愚痴り続けていた。
 O君、キミ友だちいないだろ。今度一緒に呑みに行こう。オバケも混ぜて呑み明かして、ケツマンサンバをみんなで踊ろう。な。
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