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珍牌ダイアリー

 ラトゥールという絵描きの展覧会に行ってきた。チン毛の一本も見落とすまいと食い入るように鑑賞してふと横のキャプションに目をやると「模作」。つまりニセモノ。隣の絵のキャプションにも「模作」。隣も模作で隣も模作。ようやく模作じゃない絵があって、キャプションには「作者:ジャック・カロ」。お前は誰だ。模作模作本人模作模作カロ模作。ラトゥール本人の絵はほんの二割程度で、あとは模作が四割にカロが二割、残りの二割は壁と天井と床だった。こんな混ぜ物だらけのスカスカ展覧会はじめて見た。入館十五分でやることがなくなったので帰る。
 この感動を一刻も早く伝えたくなった。ちょうど地元にすっごいそこそこウマイ中華料理屋があるので、そこで食事会をしましょうと友人連に電話をかける。人数も確保して集合時間も指定して、さあ予約すっぞとガーっと携帯を出してウオーっとボタンを押してウヒョーっと意味なく叫んで電話をしたらお店はお休み。食事会、座礁!
 そういう訳で、今は冷凍ピザをかじりながらこの日記を書いています。
 あーあ、どん兵衛くいてえ。
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