警察との関係
パチンコ業界が、警察OBの有力な天下り先になっていることは、広く知られている事実です。
□遊技機であるパチンコ/スロット台は、警察の外郭団体である「保安電子通信技術協会」(保通協)で試験を受ける
(保通協は、遊技機の型式試験を主業務とする公安の指定試験機関です。
遊技機は
保通協の試験を通過しないと世に出ることができません。『ミリオンゴッド』・『サラリーマン金太郎』・『アラジンA』などの機種が、著しく射幸心をあおるとして、付与を取り消されたのは有名です)
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□ 各都道府県の公安委員会の検定を受ける
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□ 台がホールに設置され、ホール所轄の警察が試験を行う
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営業認可
パチンコ/スロット台がホールにデビューするまでには、以上のような道のりを経なければなりません。パチンコ業界が、すべて警察の管理下におかれていることが分かると思います。
このため、パチンコ業界は特殊景品を使用しての「三店方式」によって罪の適用をまぬがれ、かつ、それを黙認する見返りとして、警察官僚の天下り先として機能しているというわけです。
パチンコ店側は、風営法を隠れ蓑にして自由な経営を行うことができますし、警察にしても、再就職先の確保の他にもみかえりが多々あるので、両方にうまみのある関係ということです。
パチンコ業界は最近まで、パチンコ台および周辺のシステムを射幸心をあおる方向にばかり進化させてきました(2004年7月施行の規則改正では、スロットの射幸性が厳しく制限されましたが)。それを後押ししてきたのが、監督官庁である警察であったという点が、両者の関係を象徴しています。