顧客に及ぼす悪影響

【パチンコ依存症】

パチンコは非常に依存症になりやすいギャンブルであるといえるでしょう。パチンコ/スロットは時として、小額の投資で大金を得ることができるため、若者、中高年など年齢を問わず、のめりこみやすい傾向にあります。

また、パチンコ店は日本全国に存在し、しかも公営ギャンブルとは異なり、毎日でも足を運ぶことが可能です。時間的な間隔をおかずに、耽溺することができる環境が整っているのです。

パチンコの遊戯中に大当たりした際、人間の脳からは大量の脳内麻薬(β-エンドロフィンやドーパミン等の神経伝達物質)が分泌されます。その結果、薬物依存に近い状態になり、「パチンコ依存症」というべき状態になってしまうのです。

パチンコ依存症の影響としては、
・ 勉学意欲・勤労意欲の増加→ニート化
・ 消費者金融、闇金などへの多重債務
それらの要因が積み重なることにより、自殺にまで陥るというケースも見られます。

薬物依存やアルコール依存と同じく、治療を要する病気として位置づけられ、問題視されています。

【子供への影響】

保護者が、パチンコ店の駐車場に停めた車に乳幼児を放置し、パチンコに夢中になっているうちに死なせてしまう事件が、毎年あとを絶ちません。

過去には、ホール内で幼児が誘拐される事件も発生しており、多くのパチンコ店では海外のカジノのように、ホール内への児童の立ち入りを禁じたり、駐車場内での警備を強化するなどして、対策を講じています。

しかし、その一方で、高校生など未成年者のホールの出入りには無頓着なパチンコ店も依然多く、未成年者への悪影響が懸念されます。