3日目A

九州旅行TOP 1日目 2日目@ 2日目A 2日目B 3日目@ 3日目A 4日目 HOME


 高千穂町に入るとそこはもう宮崎県です。九州に来て4県目。
 高千穂峡までくると,駐車場が混んでいるようで並んでいます。交通整理をしている人に聞いてみると,そこは高千穂峡まで車で下りて行って止めることの出来る一番近い駐車場を待っている列のようです。少し離れたところにも駐車場があるということだったので,そちらに移動しました。離れているといってもたいした距離じゃなかったので,さっさと車を止めて歩いたほうが早いです。
 道を下っていくと渓谷が見えてきました。渓谷沿いに歩いているとボートに乗っている人の姿も見えます。



 高千穂峡は,阿蘇山の噴火活動によって流れ出した溶岩が,五ヶ瀬川に帯状に流れ込み,急激に冷やされて柱状節理ができた渓谷です。柱状節理は80〜100mもあり迫力です。
 最大の見所は真名井の滝。滝の向こうは少し渓谷が開けているので,まるで洞窟の出口のように見えます。そこから光が差し込み,とてもきれいです。ボートがたくさん出ていて,滝の周辺にひしめいているのは,上から見ているとちょっと興醒めだけど。

真名井の滝玉垂れの滝


 とはいいつつ,私達も貸しボートに乗ってみることにしました。すごい人で,待ち時間は約1時間。ボートの貸し時間は30分なので10数台のボートがあってもなかなか列は進みません。
 川には魚がたくさんいて,待っている人達が餌をあげるとすごい勢いで食べています。とても貪欲で小石を投げても寄って来ます。そのうちカモも寄って来て,カモと魚の餌の取り合いが始まりました。
 ちょうど1時間くらい経って,やっと順番が回ってきました。貸しボートは1500円。自分で漕ぐ普通のボートなのにちょっと高めです。滝が近づくと水しぶきがかかり,反対側によけても上からぽたぽたと水が落ちてくる場所もありました。
 ボートは川を遡っていくことになります。ほとんど流れはゆるいですが,一ヶ所だけ流れが急な所があり,そこがとても狭いのでボートが詰まってしまっています。EIKIが一気にオールを漕いでそこから抜け出して先に進むことが出来ました。柱状節理の角にボートのこすれた痕がたくさんあったけど,大丈夫なんでしょうか?いつか崩れてきたりして。
 ロープの張ってある端の所まで行って,選手交代です。時間もちょうど半分の15分。帰りは川の流れに沿っているので私でも行けるかと思ったのですが,流れがほとんどないので漕がないと進みません。ぼやぼやしているとボートの向きが曲がって私も柱状節理に何回かぶつかってしまいました。流れの急な所にさしかかりました。また,逆流してくるボートで混雑しています。一艘のボートとぶつかって,私のボートは反対を向いてしまいました。遡るボートと同じ向きになってるよー。何とか脱出。上手く行き交うと上から見ている人が拍手していました。
 時計を見ると,もうあと残り3分ほどです。ちょっとこのままでは戻れなさそうなので,EIKIに再びバトンタッチ。全速力で戻ってもらいました。

真名井の滝に接近柱状節理がみごとです行く手が狭くなっています


 阿蘇に戻ります。今日は6時からの夕食を申し込んだのでそれまでには戻らなくてはなりません。南阿蘇まで戻ってくるとペンションまではもうすぐですが,時間がちょっとあります。そこで「白川水源」に寄ってみることにしました。
 南阿蘇の白水村には名水の湧く「白川水源」があり,ここの水は名水百選にも選ばれています。小川を流れる水もとても透き通っています。ペットボトルやタンクにみんな水を詰めていました。
 名水コーヒーを飲めるという「水源茶屋」というお店があったので,ちょっと休憩しました。もうすぐ夕食なのであんまり何もいらないのだけど,私はコーヒーは飲まないのでお団子を頼んでみました。と,テーブルに3種類のお豆腐や漬物,黒豆などが出てきました。すべてサービスです。うれしいけど,お腹いっぱいになっちゃうよー。早く帰って,ペンションの前の広場でちょっと腹ごなしの運動をしなくちゃ。
 ところが,R57と交わる所で混雑しています。R57は熊本に抜ける道なのでひどい時は阿蘇山をぐるりと回る道にずらーっと車が並ぶそうです。一回りしてしまったりして。
 帰ったらちょうど6時でしたが,夕食の準備にもう少し時間がかかるということなので,広場でキャッチボールをして腹ごなしです。
 しばらくすると,準備が出来たようなので,席に着きました。メニューは,前菜(あー,忘れた... ),サラダ,クリームスープ,やまいものグラタン,キスとホタテのムース,阿蘇牛のステーキ,ごはん,アイスクリーム,コーヒーでした。結構なボリュームで味もおいしかったです。

 夜の時間が長いので,夜の阿蘇山に登ってみることにしました。通行料もいらないし。山頂まで車で30分もかかりません。阿蘇の夜景もキレイだったのですが,それよりも感動したのは満天の星空。星の数がすごいです。カシオペア座も普段見える星の数より多いので,どれとどれを繋いだらいいのか分からないし,北極星なんてどれか分からないくらいです。車を降りて道路に寝そべってしばらく星を眺めていました。阿蘇には天文台のあるペンションもたくさんあるので,星のきれいなところなんでしょう。(そういう所に泊まりたくて電話してみたけど,やっぱり一杯だったんだなあ。)
 ちょっと体が冷えてしまったので,温泉にでも入って寝ることにしましょう。今日は内風呂(小)に行ってみます。本当に小さい岩風呂でした。そして,入ったのが遅かったからか,なんとシャワーのお湯が出なくなってしまったのです。頭を洗うのは断念して,とりあえず温まって寝ることにします。