男と女のダイアリー 〜恋花〜
自分のカノジョがおかしな事を言い出した。家に帰ると両手をばたつかせて飛んできて、
「きょう仕事で面白いことがあったのなのー! アタシの代わりにブログを書いてほしいのなのー!」
だと。なんで他人様の日記を俺がゴーストせにゃならんのだ。ご褒美に一発やらせろ。と思ったが別にご褒美じゃなくてもやることはやってるし、物を書くのもとんとご無沙汰だったので、適当に話を聞き流して適当にウソを散りばめて書いてやった。けっこう面白がってくれたのは嬉しかったが、それをカノジョ名義で投稿するのかと思えばそうじゃなかった。
「アタシのブログが汚れるからイヤなのー! アンタのブログに投稿してほしいのなのー!」
あまりに予想外の汚物扱いだった。怒りで頭髪が抜けるのをかろうじてこらえて、カノジョに事情を問い糾した。だいたい次のような話だった。
「アンタがブログを書かなくなったのは、日常生活が退屈で何の生き甲斐もないからなのー! アタシがネタを分けてあげるから、それでブログを書いてネット社会に完全復帰してほしいのなのー!」
ものすっげえ余計なお世話だ。それに語尾がうっとおしい。ナノだかチンポコだか知らんが、ネタを恵んでもらってまでブログなんぞ書きたくない。
でも書いてしまった。この日記は自前のネタだから自分のブログに投稿するが、もう一本の日記についてはやはり被験者本人の日記として扱うべきであろう。
すなわち、
「テメエのブログに投稿しろー!」
「アンタのゴミブログに投稿しろなのー! ワインも焼酎も全部空っぽになったのなのー!」
「酔っ払ってんのかテメー!」
毎夜恒例の大ゲンカになった。少なくともケンカのネタには全然困ってないんですよ、マジで。
「きょう仕事で面白いことがあったのなのー! アタシの代わりにブログを書いてほしいのなのー!」
だと。なんで他人様の日記を俺がゴーストせにゃならんのだ。ご褒美に一発やらせろ。と思ったが別にご褒美じゃなくてもやることはやってるし、物を書くのもとんとご無沙汰だったので、適当に話を聞き流して適当にウソを散りばめて書いてやった。けっこう面白がってくれたのは嬉しかったが、それをカノジョ名義で投稿するのかと思えばそうじゃなかった。
「アタシのブログが汚れるからイヤなのー! アンタのブログに投稿してほしいのなのー!」
あまりに予想外の汚物扱いだった。怒りで頭髪が抜けるのをかろうじてこらえて、カノジョに事情を問い糾した。だいたい次のような話だった。
「アンタがブログを書かなくなったのは、日常生活が退屈で何の生き甲斐もないからなのー! アタシがネタを分けてあげるから、それでブログを書いてネット社会に完全復帰してほしいのなのー!」
ものすっげえ余計なお世話だ。それに語尾がうっとおしい。ナノだかチンポコだか知らんが、ネタを恵んでもらってまでブログなんぞ書きたくない。
でも書いてしまった。この日記は自前のネタだから自分のブログに投稿するが、もう一本の日記についてはやはり被験者本人の日記として扱うべきであろう。
すなわち、
「テメエのブログに投稿しろー!」
「アンタのゴミブログに投稿しろなのー! ワインも焼酎も全部空っぽになったのなのー!」
「酔っ払ってんのかテメー!」
毎夜恒例の大ゲンカになった。少なくともケンカのネタには全然困ってないんですよ、マジで。
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