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補聴器WH-103jj リオネット
パナソニック
ネットで補聴器を 他店から
購入された T様の声です 補聴器購入前後の
お客様の声です。

補聴器無料相談会
2019年7月7日(日)、時間は午前10時から午後3時まで弊店にて開催しました。
 当日はメ−カーから専門員も来店し、耳の「きこえ」や各種相談に応じるほか、聴力測定や補聴器新機種の試聴などもしました。




   当店で補聴器をご購入戴いたお客様が、購入後にいろんな相談に来られています。
  そんなお客様の相談の声を、ここにご紹介致します。

☆耳穴型
☆耳穴補聴器の破損
  「補聴器を、踏みつてしまった」と仰ってお客様が来店された。
 補聴器を預かってみると、これは6年ほど前に弊店で購入した耳型のリオネット補聴器であった。

 写真のように外部の型は壊れていたが、内部は汚れも少なく錆びも生じていなかったので修理した方がよいと判断した。
 そこでメーカーに問い合わせてみると修理が可能とのことだったので、直すことにした。

 ただ、耳穴の型は6年経過し、変化していると考えられるので、修理の際には再度耳型を取り、現在の耳型にして作り直すことにした。
 
耳穴型補聴器の装用時にの耳の中の痒(カユみ)
 1年程前に、耳穴型補聴器を購入されたお客様が「補聴器をしていると耳の中が痒(かゆ)くなった」と言って来店された。
 耳穴型補聴器の先端の白い「耳穴防止チップ」が付いている「音口」を見ると、少し透明な汁が付着していた。
 これは耳垂れ (耳の穴から膿(うみ)のような分泌物が出る状態。また、その分泌物)と思われ、外耳・中耳の炎症でみられる症状といわれているので、耳鼻科に行く事を進言した。

 先生によると、このような症状は耳垢(じこう)取りによる外耳道(耳の穴の入り口から鼓膜に達するS字状の管)などの傷付けが起因の事も多い。

心臓ペースメーカーと補聴器
「補聴器を購入したいがペースメーカーを入れていても大丈夫か?」
 心臓ペースメーカーを入れたお客様から質問されました。

 補聴器は僅かな電磁波しか放射していないので支障をきたすことはないと言われていますが、私としては少し違います。

 補聴器を大別すると「耳掛け形」、「耳穴形」、「ポケット形」の3種類があります。
 「耳掛け形」や「耳穴形」は、心臓(ペースメーカー)からかなり離れて装用するので支障はまずないだろうと考えられます。
 しかし、「ポケット形」は補聴器を胸ポケットなどに入れて装用するので、補聴器と心臓の距離が短くなります。 特に左ポケットに入れたりすると補聴器と心臓の間が数ミリしかなくなります。

 補聴器と心臓が離れての装用は僅かな電磁波しか放射しないので影響はありませんが、補聴器とペースメーカーを接近させての装用は例え僅かの電磁波であっても影響を受ける可能性が増大すると考えられます。

 したかって、心臓ペースメーカーを入れた方の補聴器選択は、補聴器と心臓が接近する「ポケット形」だけは避けることを進言したいです。


 勿論、常時補聴器と心臓を近接させないように離して「ポケット形」装用するならば、この限りではありません。

補聴器電池寿命が長くなった
「先回、こちらで補聴器乾燥ケースを購入したが、その時にその取り扱い説明をしてくれたのでその通りにやったら、電池寿命が延び、その為に電池交換の回数が少なくなり、その結果、電池購入する出費も減った。有難う。
 これまで数件の店で補聴器乾燥機ケースを購入したが、あのような取り扱い説明をしてくれたのはこの店が初めてだった。本当に助かった。有難う」
と先日補聴器乾燥機ケースを購入されたお客様が言われました。

 このように補聴器乾燥機ケースの取り扱い説明をしないで販売する店が多いので、ここで記述することにしました。

 補聴器乾燥機ケースとは、湿気取りの乾燥剤が入っているだけの単純な容器で、その中に補聴器を入れて補聴器内部の湿気を取り除くものです。

 ただ、ここで大きな落とし穴があります。
 それは乾燥機ケースに補聴器を入れる時、補聴器と一緒に電池を入れて置くと電池寿命が短くなるのです。
 そこで、乾燥機ケースには聴器だけを入れ 電池は取り出します。
 或いは、最近の乾燥機ケースには下部に補聴器と乾燥剤を入れ、それとは別に上部に電池を入れる蓋が付いているものが多いです。 この蓋の中に電池を入れると乾燥剤から流れ出る気体が蓋で遮断され、電池寿命の減少を止めることができます。

 以上のように、補聴器乾燥機ケースに補聴器を入れる時には、補聴器だけを入れ 電池は別にするだけで 補聴器の電池寿命が減らないので経済的です。

トンネルの中に入っているような『こもり感』がある。

 本日お買い上げ戴いたお客様が、補聴器の訴えの一つである『こもり感』があると言われました。

 『こもり感』とは、「トンネルの中に入っていて響くように聞こえる」事ですが、人により、「高音が響く」、「自分の声がこもる」、「漬物を食べる音が特にうるさくて不快」など表現方法は様々です。

 今回は、雑音などはうるさくなく自然に聞こえるが、1.「高い音が響く」、2.「自分の声がうるさく感じる」、3.「補聴器を通して入る音が大きくて疲れる」などの3点を訴えられ、ボリュ-ムを下げて欲しいと言われました。

 今回の買い上げ戴いた補聴器には高機能が搭載された「HI-B8DR」でしたので、「LOPC」(低域出力制限装置)を下げるなどの調整をしたことで、ボリュウムを下げないで上記の3点が解消されました。
 最後に堅いセンベイを食べて戴いて食べ物を噛む音も確認しましたが、これらも自然の音になったと言われました。

 購入される補聴器は、聴力測定に合わせてメーカーが調整をしてきたものをお渡ししますが、お客様の聞こえ方、又は私生活には個人差がありますので、お客様の声をよく聞いて必要に応じて調整が必要になることがあります。

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 「HI-B8DR」とは、リオネット社の耳穴式補聴器で商品名「リオネットリサ」、定価は片耳248,000円、両耳421,600円です。
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 「LOPC」: 低域の最大出力音圧レベルを調整して自然な音にします。
 この機種にはその他にOPC(最大出力制限装置)も搭載されています。
 これは全体の最大出力音圧レベルを調整して、巨大音が入った時やボリュームを最大にしても、この値以上の出力が出ないようにして必要以上の過大音から耳を保護します。また、動作中、高調波の歪みを極めて少なくします。(出力圧縮形・圧縮比以上)

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  『こもり感』の調整には、『ベント』の径の大きさを変える方法もありますが、径を大きくし過ぎるとハウリング(ピーピー音)が起こり易くなる欠点もあります。

補聴器のボリュームを最大に上げても全く聞こえなくなった。

 お預かりした耳かけ式の補聴器を見てみますと電池の容量が全く無くなっていました

 「購入時に6個入りパックの電池をサービスでお渡して、この補聴器の電池寿命は使用頻度によって異なりますが一般的な使用で1〜2週間位)です、と説明したと思うのですが」
と伝えましたらお客様は、

 「えーッ、腕時計の電池寿命は2〜3年あるので補聴器もそれくらいだと思っていました」
と答えました。
 
 そこで、もう一度詳しく補聴器の電池寿命や電池交換の説明をし、ついでに補聴器の掃除をして
 「補聴器は電池が無くなっただけではなく、耳栓が耳垢で詰まっても聞こえなくなりますから掃除もしてください」
ともう一度客様に説明をしてお渡しすると

 「うん、やっと聞こえる様になった」
とお客様は喜んで納得して帰られました。

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 今回のお客様は補聴器の購入後に、何度か来店するようにお電話をしたのですが「良く聞こえ問題はないから行かなくて良い」と答えて来店されませんでした。
 
 当店では、補聴器の使用説明などは一回ではなかなか覚えられない方が多いので、何度か来店して戴き繰り返し説明するようにしていますが、このような件にはどのように対応するか検討しなければならないと思いました。

補聴器のボリュームを上げたらハウリングが聞こえる

 他店で耳かけ式の補聴器を購入されたお客様が、「補聴器を購入したがピーピーというハウリングが聞こえるので何とかして欲しい」と言って来店されました。

 補聴器を見ると耳せんを使用していました。
 補聴器は音を大きくしますが、耳せん使用ではそれによりハウリングがおきることが多いです。
 今回のハウリングがおきた理由も、耳せんを使用でしたので 耳せんと耳穴の間に隙間ができて音漏れが生じていたからでした。
 隙間のできる理由は、耳の穴の形は十人十色で それぞれの人によって違った形をしていますので、一定の形しかしていない既製品の耳せんでは どうしても耳の形に合わなくて隙間ができるからです。

 そこで、耳に合うように お客様の耳穴の型をとって作製するオーダーメードのイヤーモールドに交換しました。
 これにより、耳穴の隙間による音漏れがなくなったことで、ハウリングもなくなりました。
 また、耳せんと違ってイヤーモールドが耳穴にしっかり固定されるので補聴器を落とすこともなくなりました。

補聴器から時々「チッ、チッ」という音が聞こえる
 補聴器を新規購入されたお客様が、購入1週間後に「ボリュームを下げて欲しい」と来店されました。

 そこで、その理由を詳しく聞くと、お客様は

 「補聴器を装用するようになり、人の声、テレビなどがよく聞こえるようになった。補聴器をしていないと、直ぐに家族から話が通じないから補聴器をするようにと言われる。

 しかし、補聴器をして車を運転していると、時々「チッ、チッ」という音が聞こえるようになった。
 恐らくこの音は補聴器の故障音だから、これを聞いていると耳が悪くなるので、補聴器は時々しか装用しない。

 だから、ボリュームを下げればこの音(故障音)が聞こえないだろうから、ボリュームを下げて欲しい。 その音が聞こえなくなったら毎日装用したい」
と言われました。

 早速補聴器を調べましたが、どのようにしても「チッ、チッ」という音はしませんでした。
そこで、お客様の車に同乗し、どのような時に「チッ、チッ」という音がするかを実況見分することにしました。

 最初は、ウィンカーの音やキーホルダーの擦る音か?などと聞きましたが違っていました。
数分後、道路の小さな窪みを通り過ぎた時に 車が小さくバウンドし、後部座席の方で金属が擦れる「キッ、キッ」という音が聞こえました。 と同時にお客様は「アッ、この音だ!」と言いました。

 「チッ、チッ」という音は、補聴器から出る故障音ではなく、健常者なら誰でも聞こえる雑音(金属が擦れる音)が聞こえていただけでした。

 補聴器をすると、それまで聞こえなかった音が聞こえるようになります。
 自分自身が理解できる音、想定される音は我慢できますが、それ以外の異常音は補聴器の故障音と思い込み我慢できなかったようです。

 これらをお客様に説明し納得してもらったら、お客様は
「故障音だと思っていたが、そうではないと分ったので、今後は安心して補聴器を毎日装用する事ができる」
と言って満足して帰られました。

 勿論、お客様の最初の要望であったボリュームは下げる必要はありませんでしたので、ボリューム調整はしませんでした

 このように補聴器の調整は、お客様の要望や訴えを鵜呑みにせずに、時にはお客様の訴えに疑心を抱きながら、その原因を究明することも重要です。
 その為には、お客様との十分な対話だけでなく、時には実況見分も肝要であると思います。

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 このお客様が購入された補聴器は、リオンの耳かけ式補聴器HB-L1(128,00円)片耳装用でした。

 ☆
“鳥の声”が聞こえるようになったが、“食器を洗う時に出る雑音”がうるさい。

 「補聴器を購入し、それまで聞こえなかった“鳥の声”が聞こえるようになりとてもよかった。
 しかし、“陶器の食器を洗う時に出る雑音”がうるさくて聞き辛い」と言って来店されました。
 このお客様は、聴力測定で高音域が特に難聴でしたので、補聴器でその音域が聞こえるようにしました。
 それによって”鳥の声”や “食器を洗う時に出る雑音”などが聞こえるようになりました。
しかしこの音は両方とも高音域で、高音域の調整によって出るようになった音です。
 そこで、高音域を若干下げる微調整が必要となりますが、これには今回のお客様のようにデジタル補聴器ではできますが、安価な補聴器ではできないことが多いです。
 また、これは一般的な調整であって、お客様に応じてその他の調整が必要となることも多くあります。

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 このお客様が購入された補聴器は、リオンの耳穴式補聴器HB-G6R(387,600円)両耳装用でした。

 ☆
補聴器を水の中に落とした 

 お客様が補聴器を水の中に落とした」と言って持って来られました。
 続いて「この補聴器は2度の調整で心地よく聞こえるようになり 毎日の仕事で使用している。 今は補聴器が体の一部になって、これがないと仕事が不安だ。修理不能なら新しいのを買うから見てくれ」と仰いました。

 早速、ご持参された耳掛け式の補聴器の内部を点検したら、水に中に入れて直ぐご持参されたので、まだサビが薄く出始めた程度でした。
 そこで、サビ取りをし、器械の内部をよく乾燥し、必要な個所にサビ止め液を差しただけで部品交換もなく直りました。幸いその他の個所も異常なかったので修理期間も短く、修理代も安価で済みました。

 このように、補聴器を水に入れても早く販売店に持参することで簡単に直ることがあります。
また、その時の対応策を参考までに以下のように記してみました。

*****補聴器を水に入れた応急処置*****

 補聴器は、湿気に弱いので水や汗には十分に気を付けてください。もし、水等が入ったら下記のようにして下さい。(但し、防水対応の補聴器は水に強いので、これには該当しません)

(1)、早急に販売店に持参する。
 但し、水入れが夜中だったり、直ぐに販売店まで持参できない時は下記のような応急処置をする。
(2)、補聴器から電池を取り出す。
(3)、テッシュなどで補聴器を包み水分を吸い取る。
(4)、乾燥ケースがあったならその中に入れる。

 「水に入れたけど 聞こえるから大丈夫」などと仰っていると サビが深く浸透し、補聴器が聞こえなくなった時にはサビで器械が再生困難になり修理不可能となります。また、部品交換等で修理代が高額になことがありますのでお気を付け下さい。


補聴器が急に聞こえなくなった (1)

 「昨日まで補聴器をしていて良く聞こえていたのに、急に聞こえなくなった」
との相談を受けました。

 補聴器を預かり点検すると、耳の中に入れる(マイク付きイヤホンの)イヤホンに耳垢がたくさん詰まっていました。

 聞こえなくなった原因は、イヤホンに付いているイヤチップフィルターに耳垢が詰まり、その耳垢で音が遮断され補聴器に音が伝わらなくなったからでした。

 そこで、イヤチップフィルターを柔らかい歯ブラシ等で耳垢を除去(または酷い汚れのときはイヤチップフィルターの交換)して聞こえを確認すると お客様は「今度は聞こえるようになった。こんなに簡単に直るとは思わなかった」と言って喜んで帰られました。

*****後日談*****

 1週間後、今度は耳がかゆくなったと言って来店されました。

 耳の中を見ると、皮膚が傷付いて赤く腫れ、透明な粘液のようなものが出ていました。
お客様は、補聴器に耳垢がたくさん詰まっていたことを恥と感じてしまったようで、それ以後、耳かき棒で毎日のように強くゴシゴシと耳垢取りをしていたのが原因のようでした。

 私は直ぐに補聴器の使用を中断し、耳鼻科に行くように進言しました。

 それから2週間後、治療が終了して耳鼻科の先生から補聴器の使用許可が出たと言って来店されました。
 私は、「補聴器に付いた耳垢掃除は毎日して欲しいですが、耳の中にある耳垢は少しぐらいあっても良いので、今後の耳垢取りはひと月に一回程度、それから耳かき棒は使わないで綿棒で軽く取る程度にしてください」と言いました。

 以後、このようなことはなくなりました。


耳穴式補聴器が急に聞こえなくなった (2)

 「昨日まで補聴器をしていて良く聞こえていたのに、急に聞こえなくなった」
との相談を受けました。

 補聴器を預かり点検すると、音が入るマイクと、音が出る音孔部(イヤホン)に汗が溜まっていました。
お客様に「汗が入っているようだが、それが入るようなことはしましたか?」聞きましたが「身に覚えはない」と言われました。

 故障箇所は、その汗がマイクに入ったことによる感度低下で、マイク交換することにより直りました。

 しかし、この修理には少し不可解なことがありました。
それは、その汗はどのようにして補聴器に入ったのか?でした。

 それは、耳掛け式は補聴器が耳の後ろにあるので、補聴器に汗が入り故障することはよくありますが、耳穴式は、補聴器が耳穴の中(外耳)にあるので、汗が入る故障は殆どないからです。
 その理由は、耳の後ろには汗腺があるが、外耳には汗腺は殆どないと聞いていたからです。

****後日談*****

 1週間後、お客様が、汗の入った原因が分かったと言って来店させました。
 それは、「耳穴補聴器をしたまま、長時間ヘッドホンをして音楽を聞いていたがその時に汗をかいていたからだ」と言いました。

 そこで下記のように思考してみました。

1、、ヘッドホンは外耳だけでなく、汗腺のある耳の後ろや顔の一部を覆うことにより、そこの汗が湿気となって外耳に渡り補聴器に汗が入った。

2、ヘッドホンが耳周り全体を密閉したことにより、ヘッドホン内部の気圧と温度が上昇し 汗が気化し湿気となって充満した。それにより、ヘッドホン内から気圧が低い補聴器内部へと汗の湿気が入った。

3、ヘッドホンを外すことにより気温が下がり、それにより補聴器の温度も下がり、汗の湿気が液化して水となって補聴器に残留する。

****用語の説明*****

音孔部: 1番鼓膜に近い補聴器の穴で、音が出るイヤホンの部分。
      (白い耳垢防止チップが付いている)
外耳:  耳の構造のうち耳介と外耳道を合わせた部分をいう
      (耳の穴は、外側から外耳、中耳、内耳と3つに分けられている)
耳介:  頭部の両側にあって外耳孔を囲んでいる貝殻状の突起
外耳道: 耳の穴の入り口から鼓膜に達するS字状の管。
汗腺:  皮膚にある汗を分泌する腺

****近似の事例*****
 以前、これに近似した事例が腕時計でありました。
手首にゴムが付いた雨カッパを着て運動して汗をかくと、腕時計の内部に汗が入ることがよくありました。
お客様から、時計を水の中に入れないのに時計に水が入ったという苦情があり、原因究明してみました。
すると、下記のことが考えられました。
1、雨カッパの手首のゴムにより手首から腕の辺りが密閉状態になる。
2、体を動かして汗をかくことにより、密閉された雨カッパ内部の気温と気圧が上昇した。
3、気温と気圧が上昇し、汗が気化して湿気となり、気圧の低い腕時計の中に湿気が入った。
4、仕事が終わり雨カッパを脱ぐと、腕時計(の内部)は気温と気圧が下がり湿気が液化して湿気が水となって時計内部に残留する。

補聴器も腕時計も、「火の無い所に煙は立たぬ」ではなく、「水気の無い所に水は湧かぬ」ですね。

補聴器の電池を交換しても聞こえない
「補聴器の新しく電池を交換しても聞こえない」と来店されました。

 そこで、他の新しい電池を調べたら電圧が無くなっていたので、電池ケースの裏側に記載されたある使用推奨期間を見たら3年も過ぎていました。

「この電池はいつ頃購入したのですか?」
 と聞きますと

 「5年ほど前に、他店で電池をまとめて購入すると安いと言われて買ったものだが、最近は直ぐに(聞こえなくなって)ダメになる」
 と仰いました。

 「この電池は使用しておらず新しいかもしれませんが、使用推奨期間が経過すると、電圧が低くなり試用時間が少なくなり、更に経過すると聞こえないだけではなく、電池の液漏れを起こす原因にもなります。電池の買いだめはせずに常に使用期間内の電池を使用して下さい」
と説明して、使用期間内の新しい電池を交換して補聴器を装用してもらったら

「うん、今度は良く聞こえるようになった」
と言って帰られました。

補聴器電池の寿命は?
 補聴器の電池寿命について、各メーカーは連続時間を記載していますが、これは使用状態により変化しますので、目安としての時間となります。
 また電池寿命(連続時間)は、機種によっても異なります。
 2015年に発売されている主なリオン補聴器の電池寿命(連続時間)は以下の通りです。

種類 適応難聴 機種 大きさ 品名 電池 寿命(時間)
耳あな型 軽・中度 スーパーミニカナール(デジタル) 極小 Hi-C3M (B)PR536 約85〜105
耳あな型 軽・中・高度 カナールエイド(デジタル) HI-C2M (B)PR41 約150-190
耳あな型 中・高・重度 マイエイド(デジタル) HI-G7M (B)PR48 約275〜350
耳あな型 軽・中度 既製(アナログ) HC-A1. (B)PR41 約160
耳かけ型 軽・中度(高) デジタル HB-J1M (B)PR41 約190
耳かけ型 軽・中度(高) デジタル HB-G6M (B)PR41 約190
耳かけ型 軽・中・高度 デジタル HB-A1M (B)PR48 約310
耳かけ型 (中)高・重度 ハイパワー ・ デジタル HB-G7PA (B)PR44P 約345
耳かけ型 軽・中度 アナログ HB-M1 (B)PR48 約230
ポケット型 中・高・重度 デジタル HD-32 (A)単4型 約720
ポケット型 (中)高・重度 アナログ HA-73 (A)単4型 約160
ポケット型 (軽)中度(高) アナログ HA-70 (A)単4型 約185
 *、電池の(B)はボタン電池、(K)はアリカリ乾電池を表す
 *、寿命は電池寿命の連続時間を表す

補聴器は、雑音がうるさくて聞き辛い

 初めて補聴器を購入されたお客様が
 「人の声は聞こえるようになったが、雑音も聞こえてうるさいて聞き辛い」と仰いました。

 まず、雑音には、主に高音域や低音域の雑音と、大きな音が必要以上に大きく聞こえる不快な雑音、ハウリング(ピーピーという音が聞こえる)などがありますので、まずこれらは調整しなければなりません。
 
 しかし、補聴器を始めて装用される方の中には、それ以外に耳の良い人が聞いている生活音を、雑音と表現される方もいらっしゃいます。
 そのような方には、雑音(生活音)が気にならない程度まで音量を少し下げ、暫くして、補聴器に慣れてから少し音量をあげます。
 これを繰り返し、実際に必要となる音まで次第に上げていくことにより、うるさいと言っていた雑音(生活音)が改善されました。

*****補足説明*****

 聞こえの悪い人は、人の声が聞こえないだけではなく、自分の声、センベイをバリバリと食べる音、車の音などの生活音も聞こえなくなっています。
 つまり、聞こえの悪い人は、俗世のうるさい生活音から離れた 静かな環境に慣れてしまっているのです。

 それが、いざ補聴器を装用すると 会話音だけではなく 急にその他の音も大きく聞こえるようになるので うるさく感じます。

 それは、暗闇の地下に長期間いた“もぐら”が 急に太陽が輝く地上に出た瞬間、太陽が異常に眩しく感じるようなものです。

 うるさく感じる音は健常者(耳が良い人)が普段耳に入ってきても気にならない生活音です。

 初めて補聴器を装用する人も、使い始めは会話音と共に生活音も急に大きな音となって聞こえてくるのでので、生活音などがうるさく聞こえますが、暫くすると慣れて苦にならなくなります。

 しかし、慣れるまでは 不快感や苦痛に感じる人が多くいるのも事実です。

 そこで当店では、使い始めは、不快感や苦痛がなくなる程度までいろんな調整をしますが、その一つに、実際に必要となる音より落とした音量に調整する方法もあります。

 これは不快のない音量まで下げ、その後慣れてから必要の音量まで徐々に上げていく方法です。これにも個人差がありますのでお客様との対談などで対応していかなければなりませんが、ボリュウム調整だけなので比較的簡単に出来る調整です。

 最後に、繰り返しますが、本当の意味での雑音は音量調整だけでなく 他の調整をしなければなりませんので気を付けてください。


電話の声が聞こえない

 「補聴器で人の声は聞こえるようになったが、電話の声が聞こえないがどうしたらよいか?」
との相談を受けました。

 そこで、
 「電話の受話器を耳の穴に当てるのではなく、耳の上にある補聴器の(マイク付きイヤホンの)マイクに受話器を当てて下さい」と言い、そのようにして聞いてもらったら、お客様は「今度は聞こえるようになった」と言って喜んで帰られました。

*****補足説明*****

 今回は、まずお客様から電話の受話器を持って聞く状態を再現してもらいました。
するとお客様は、電話の受話器を耳の穴に当てて聞いていました。

 普通の人(健常者)はこのように耳の穴に向けて音を入れて聞くのは当たり前のことです。
しかし、WH-103の補聴器ではそのようにしても電話の声は聞こえません。

 それは、補聴器のマイクが耳の穴のところではなく、耳の上に音を聞き取るマイクが付いているからです。

 電話の受話器は、補聴器のマイク(耳の上にある)に当てると聞こえます。

 その時に “ピーッ!”というハウリングを起こすことがあります。そんな時は電話の受話器を補聴器のマイクから軽く離すと直ります。


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