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泉ヶ岳(1175m)いずみがたけ

2005.2.13(日)の記録
※記録が古いので他の最新情報もご確認下さい
 概   要  仙台中心部から60分弱。身近だが、標高が高いので、冬山は敬遠していた。しかし、天候と経験のあるリーダーさえ見方につければ、か弱くても何とか登れる山だと思う。休日は冬でも、登山者が多く、水神コースのトレースは、ばっちりついていた。
 場   所
 交   通
 自家用車が便利。愛子から457号へ。根白石から、泉ヶ岳公園線に入り、スパ泉ヶ岳(温泉)を左に見ると、スキー場はまもない。降雪時は厳しいが、真冬でも晴れた日が続けば、根白石からの道路には雪がない。四輪駆動車でなくても、冬タイヤなら、女性でも駐車場まで乗り入れできそうだ。
 注   意
 事   項
 道標もあるが、雪で隠れている可能性もあり。地図で現在地を常に確認してほしい。赤布もあるが、荒天時でトレースがないと迷い易いので、コースの選択も、経験あるリーダーに従うのが賢明。
 コ ー ス
 タ イ ム
仙台南部→(車60分)→泉ヶ岳スキー場駐車場→(歩10分)→少年自然の家登山口→(歩50分)→お別れ峠分岐→(歩15分)→水神分岐→(歩40分)→泉ヶ岳山頂→(歩30分)→水神分岐→(歩40分)→登山口→(歩10分)→駐車場→(車60分)→仙台南部
※水神コース往復  ※男性2名、女性1名 
★登り約2時間、下り約80分(休憩含まず)
 ガ イ ド
 ブ ッ ク
「宮城県の山」山と渓谷社 : 地図 「定義」 1/25000図

※カシミール3D使用  ※地図をクリックすると拡大します
※地図を拡大したら、プラウザの「戻る」で元に戻って下さい。
 今回の山行は、酒席で酔っぱらった勢いで、お二人に同行をお願いして実現
した。もう、雪が踏みたくてウズウズしていたのだ。やっほ〜!久々の輪かんじき
を履いての雪山登山。わ〜い!期待に胸も高鳴る。
←泉ヶ岳スキー場

 朝8時25分に到着。駐車場入口まで、雪がなかった。スキーシーズンのみ、駐車料金500円を徴収されます。
 今回は、水神コースを登ります。スキー場を右に見て、少年自然の家まで、除雪された道路を歩きます。
←少年自然の家

 駐車場から、約500m。徒歩10分弱で到着。
 今回のリーダーのF田さんは、ここでアウトドア指導員のボランティアをなさっている。
←水神コース登山口

 少年自然の家の左手奥が、登山口。登山口には、登山計画書を入れる箱もありました。
 一同、ここで輪かんじきを装着。リーダーは、冬用ゴム長履きです。私は、25年前に買った会津住ちよきの木製ワカンです。(お二人はアルミワカン)
←ワカンの紐をチェック

 左右のワカンを交差すると転倒するので、開脚ぎみに、大魔神のようにのっしのっしと歩く。ワカンを抜く時、ややおいらん(花魁)歩きをすると、足が抜け易いように思う。(私だけかな?)
 ワカンの紐は、ゆるみ易いので、休憩のたび小まめに締め直した。
 
←お別れ峠分岐(水神平)

 約50分で、お別れ峠分岐に到着。かろうじて道標が顔を出している。
 リーダーから、カラマツの木等を教わる。(即忘れそうだが)カラマツが夕日に染まり、金粉のように風に漂い落葉するさまを、私も見てみたいものだと思った。
←北泉ヶ岳方面への分岐

 水神平から約15分で、分岐に到着。雪の樹林は、日が射したり曇ったり。この日はとても穏やか。おとといの11日は強風で頂上まで行けなかった、という人にも会ったので、ラッキーです。
←水神碑
 
 分岐から3分ほど上に、大きな石碑が立っています。でも、半分埋もれています。雨乞いの神様なのでしょう。
←休憩

 標高900m付近で休憩。登山口から約1時間経過。我が定番行動食のコロッケパンと笹かまを食べる。
 ここから上が急登となる。深雪にワカンが流される。一歩一歩蹴り込んで、ワカンの歯(爪)を効かせるのに、息があがる。
←展望

 大岩の手前。急坂にあえいで、やっと眺望を得たところです。
 リーダーから、細部にわたって山の位置を教わる。柴崎、早川両氏のガイドブックに掲載の山は、全部登っておられるそうです。
     
↑頂上の手前、1000m付近からの眺望
←頂上はもうすぐ!

 樹林をぬけると、雪原帯に出る。さらに頂上直下の賽の河原では、風で雪が飛ばされ、ワカンに岩が当たるようになる。 木製ワカンは、アルミワカンに比べ、歯がシャープでない分、雪をとらえる威力が落ちます。置いた足が流されるので、体力的にもきつかったです。スノーシューも試してみたいです。
←泉ヶ岳山頂

 休憩含み、2時間35分で到着。予定より10分早い。ウルトラランナーのお二人に挟まれ(守られ)、ついて行くのに難儀しました。
 歩行中は景色を見る余裕がなく、頂上に着き、やっとホッとしました。
←北泉ヶ岳へ

 広々とした頂上の向こうに、北泉ヶ岳の頭らしきものが見える。いつか行ってみたいです。
 この時は、ガスが上がってきて、青空が見えなくなってしまいました。
←広い山頂

 吹雪などで視界が無いと、迷いそうな広い頂上です。
 風の来ない所を探しているお二人。
←山頂にて昼食

 滑降コース、かもしかコースの道標の脇の窪みで休憩。ワカンで雪を踏み固めて、スペースを作った。
 気温5度。風もなく暖かだ。雪山の山頂で、座って休憩して食事がとれるのは、珍しい事です。通常は立って食べる行動食のみです。
←同じコースを下山

 登ってきた水神コースを、下山。合計で15人程の人とすれ違ったが、今どきワカンは少数派。スノーシューが半数。その他はワカン、アイゼン、つぼ足、山スキーの順でした。
 我々ワカン隊は、登りは苦戦しましたが、下りは制動が効き、実に快適でございました。
←山スキー愛好家

 毎日のようにアウトドアで過ごされるという、古希の男性に出会う。山スキーにシールを張って登り、樹林を縦横に滑降。黒ずくめが粋でかっこいい。
 こんな人に私もなりたい・・・。でも女が山ごもりすると、山姥と呼ばれる。男は仙人なのにネ〜。
←帰りてみれば・・・

 下山開始から80分。順調に駐車場に到着すると、何と、赤装束の我が師匠と救世主が!やはり、青空と白銀に誘われ、泉ヶ岳に車を飛ばして登ってきたのでした。これから、ワカンで雪上歩行訓練だそう。敬服!
←昼下がりのスキー場

 連休の最終日で、スキー場は賑わいをみせていた。
 道路の除雪も完璧で、これなら雪道に慣れない女性でも、運転して来れそうだと思いました。
←「天花」のロケ地案内

 F田さんの案内で、泉の「やまぼうし」を少し下った民家のイグネに到着。
 そこは、NHKの朝ドラ「天花」のロケ地でした。
 イグネ=居久根。「居」は住居、「久根」は仕切り。(NHKスペシャル「イグネ 仙台平野に浮かぶ緑の島」番組より)

 ※「スパ泉ヶ岳」は日帰り温泉で「やまぼうし」は、温泉宿だそうです。
←泉ヶ岳をバックに

 かやぶき屋根とイグネの後ろには、泉ヶ岳が、優しく見えていました。


※ 記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、ご了承下さい。
また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。


                泉ヶ岳に関する補遺


●積雪期の泉ヶ岳「水神コース」冬の装備

 今回登った水神コースは、滑降コース、かもしかコース、表コースと比べると、格段に傾斜がなだらかだ。冬山入門コースには最適だと思います。
 沢沿いのルートだが、なだらかな樹林帯の登りなので、なだれが起きそうな場所はなかったと思う。雪庇は、下山途中に見えました。北泉ヶ岳と泉ヶ岳の間の1115mピーク付近の稜線の南側には、肉眼で見える程、雪の張り出しがあったので、注意が必要です。しかし、水神コースは、南側が切りたった箇所は大岩付近のごくわずかで、雪稜と呼ぶべき場所もないので、トレーズを外さなければ、雪庇を踏み抜くような所は無いと思う。

 装備としては、雪が硬く凍っていれば、アイゼンやピッケルが必要になるが、全て深いさらさらの雪で、ワカンやスノーシューの装着が適切だと感じた。少年自然の家から、ワカンはずっと履いたままでOKだった。(スノーシューは未体験なので、是非試してみたいです。だれか貸して〜〜)
 何もつけない、つぼ足派の人もいたが、トレースを外すと一足ごとに埋まると思う。またアイゼン派もいたが、トレース上の硬い締まった雪がある傾斜地では、いくらか効力があるが、深い雪の場合は厳しいのでは。でも、つけないよりはいいかも。
 さらに、ストック2本は必携。急斜面の深雪に足元が崩れ、後ろに流されそうになる時に、ストックがあると、ふんばりがきく。スキー用等の丈夫なものがいいと思う。無雪期と違って、地面や植物を傷つける事も少ないので、安心して2本使える。
 膝下は、晴れていれば、ロングスパッツだけでOKでした。オーバーヤッケは着用せず、フリースの上着、ウールのハイネックシャツ、下着の3枚でも、汗をかきそうなくらいでした。(この日は頂上でも5℃あったので)
 下半身は、冬用のズボンにタイツ、靴下は2枚履いた。登山靴は表出しの皮製、ビブラム底だが、ワカンの紐をきつく締めすぎたのか、ちょっと足先が冷たい感じがしました。
 そうそう、忘れたのは、ゴーグルです。荒天時用のゴーグルと、天気が良い時用のサングラスも必携でした。頭にはニットの防寒帽をかぶりました。

 ※輪かんじきの写真は こちらへ ←ここをクリックするとジャンプします。

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