鷲頭山(392m)わしずさん★静岡県沼津市 |
概 要 | 沼津アルプス全山縦走となると、体力も要すと思うが、鷲頭山のみなら、ごく手軽なハイキングができる。岩が露出する尾根歩きが楽しく、富士山と駿河湾のながめは、格別。 |
場 所 交 通 |
沼津駅から、車で混んでなければ15分弱。(伊豆の観光ルート内なので、行楽シーズンは道路は渋滞する)駐車場がないので、駅からバスが便利なようだ。 |
注 意 事 項 |
特別ないです。※私は風で帽子を飛ばされたので、稜線から崖を降りて回収に行ったら、かなり切り立った所で枯れ木をつかみ、危うく谷底に滑落しそうになった。(^^ゞ |
コ ー ス タ イ ム |
沼津駅→(車15分)→多比バス停→(歩30分)→一本松登山口→(歩10分)→多比口峠→(歩25分)→多比峠→(歩15分)→鷲頭山→(歩40分)→多比口峠→(歩15分)→多比バス停→(車40分)沼津駅 ※女性単独 ※帰りは道路が渋滞 |
ガ イ ド ブ ッ ク |
「山と渓谷」2004年12月号、P37 :地図「韮山」1/25000図 |
帰省の折に、山渓12月号に紹介されていた「沼津アルプス」に行って見たい と思った。駐車場がないので、本来は沼津駅からバスで行くのが正解。 私は車を海岸に停めて、歩き出した。(多比漁港付近も駐車スペースが少なく、 かなり歩く)※下記写真の掲載が不都合な場合は即刻対処致しますので、お申し出下さい。 |
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←多比のバス停 バス停の手前に、セブンイレブンがあるので、買い物等は便利。 バス停から、200m位先にトンネルがあるので、そちら方向に歩く。信号の手前の路地を上がっていくと、親切な地元の奥さんが庭から出てきて「今日はお宅で3組目が間違って登ってきた」と言われる。 |
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←間違い易い登山口注意! 山渓の概略図によると、トンネルの手前を左に入っていくように記されているが、実際は、トンネルの二つ手前の細い路地を左折するのが正解。八景園の看板があります。 ※もう一方は、セブンイレブンの沼津寄りのクリーニング店から登るコースも。こちらが一般的なようだ。 |
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←桂林禅寺 500mほど細い路地を登っていくと、左手にお寺がある。 |
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←急なY字路 さらに登ると、急坂のY字路にさしかかる。民家の脇を左折して、みかん畑に入っていく。 |
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←みかん畑上部からの景色 車ではちょっと怖いような急な坂です。坂の上からの景色です。 みかん畑の中の、舗装された細い道を、道なりに登っていくと、最後の民家一軒が左手下に見える。民家の左手から、多比からのもう一方の入山道が合流しています。うっそうとした雑木の道をさらにのぼると、神社の階段が左に見えます。 |
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←やっと道標が さらにのぼると、やっと道脇に道標が。この地図はとてもわかり易いので、多比のバス停あたりにあれば、入山路を迷わずに済んだだろう。かの奥さんによると、毎週土日は、必ず間違えて登ってくるので、そのたびに呼び止めて教えているとおっしゃっていた。 |
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←ここが登山口 ここまで舗装されており、休憩できる広場になっている。一本松というらしい。 私は長時間迷った末に、ここに映っているご一行様に出会い、案内されて、やっとここまでたどりついたのでした。地図を持って居なかったので、あり難かったです。 |
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←道標完備 最近は「沼津アルプス」などという呼称も付けられ、入山者も増えたのか、よく踏まれた登山道だ。それにしても、アルプスだなんてかなりオーバーだなあと、笑ってしまいたくなる。 |
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←尾根に向かう道 風があるが、暖かな日だ。とてもお正月とは思えない。 |
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←稜線に出る(多比口峠) 登山口から、約15分足らずで、稜線に出ました。右が大平山、左が目指す鷲頭山です。 途中まで、この少女(山を愛す祖父母と来ていた)と一緒に登りました。 |
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←稜線からの富士山 今回のコースでは、ここが一番の富士山のビュースポットだ。稜線に出て、鷲頭方向に5分ほど歩いた地点で、南から北を見ています。 右手は三島市、中央は、沼津から裾野市へ、その奥が御殿場市です。 西側も開けていて、南アルプスの白い3000m峰がよく見えました。 |
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←稜線のようす 海からの風が強かったが、稜線は、ほぼ木に覆われており、寒くは無かった。 |
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←稜線には岩が 岩稜ではないが、時々尾根に岩が露出していて、岩を乗り越えて歩く。 |
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←尾根が細い所も 樹木に守られ、高度感はないが、両脇は切り立った崖のような所もある。なんとなく、普通の山道とはちょっと違うスリルもあり、こんな所がアルプスと呼ばれる由縁だろうか。 |
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←一番の奇岩 大岩に階段が刻まれ、信仰で昔から登られている山、という感じがします。 |
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←危ない箇所にはロープが 特に危険な箇所はないが、足元が悪い場所には、トラロープが張られている。老若男女OKです。 |
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←多比峠 気持ちのいい稜線歩きを終え、少し下ると、多比峠。大平からの登山道と合流する。 あとは、一気に鷲頭山の直登となる。 |
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←樹間からの大平山(おおひらやま) 振り返ると大平山が。その後ろは、箱根から伊豆に連なる山々です。大平山は眺望はよく無いそうです。 |
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←頂上まであと少し! 頂上まで、4パーティに行き会いました。人気のある山です。(頂上には30人位居ました) 多比峠から、約15分で到着。 |
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←鷲頭山山頂 広い頂上で、駿河湾の眺めが殊に良い。富士山も見えるが、木が邪魔をしている。写真を撮っていると、20人位のご一行様が徳倉山の方から登ってきた。よく見ると、新日本百名山の岩崎元郎の先導だ。沼津アルプスは、岩崎さんの百名山に入っていたのだった。 |
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←岩崎元郎さんと 「写真撮らせて頂いていいですか?」とミーハーに伺うと、なんと「いいですよ、どうぞ一緒に」とおっしゃる。さすがに中高年のアイドル!話せる方だ。写真より実物の方がダンディでした。写真掲載もどうか、ご容赦下さいませ。今年は春から縁起がいいです。超ラッキーな気分で、下山しました。 |
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↑鷲頭山から駿河湾の眺め。左が淡島、中央大瀬崎、右は千本松原 |
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←帰りは同じ道を 南国のムードありますね。ウバメカシの群落だそうです。帰りは、風で帽子を谷間に落とし、ヤブこぎをしていたら、いのししと間違えられたりしました。 2時には帰宅し、いい正月山行になりました。 |
鷲頭山に関する補遺 ●沼津アルプス 山渓の2004年12月号に、富士見鍋ガイドとして、沼津アルプスが紹介されていた。徳倉山が富士山の眺望がいいらしい。鷲頭山は北側の木が邪魔で富士山がよく見えないのだった。 しかし、アルプスとはいつ頃からの呼び名であろうか。私は20年前にも山には登っていたが、これらふるさとの山は、小学生が遠足で登る山でしかなかった。一般のハイカーでさえ、この山域は山とは認識されていなかったのだ。 しかし、最近の中高年の登山ブームに、岩崎さんの百名山の認定も受けれたとなれば、もはや「沼津アルプス」の名は不朽になるのだろう。既に人気の山で、多くの人が正月にもかかわらず登っていたのだった。帰りのバス停にも、登山者が沢山待っていました。 今回は、鷲頭山だけだったが、行ってみると、あの痩せ尾根歩きは、手軽な割りになかなか充実していた。今度は縦走してみて、そのアルプスの醍醐味を味わいたいと思う。 ●駐車場 海からすぐに、山が盛り上がっているので、裾野はわずか。そこに漁村とみかん農家集落がびっしり。多比地区には、駐車スペースが本当になかった。山に通じる道も、狭く、車は1台通るのがやっと。 漁港も狭くて、私有地のような所ばかり。つり人にまぎれて、やっと浜の防波堤の邪魔にならないような所に駐車。無料の駐車場探しには時間がかかった。 やはり、バスで行くのが、ことに縦走の場合は、便利なのだと思う。 ●鷲頭山への登山ルート 山渓2004年12月号、P37の概略図には、多比からの登山道が二つある。一つは大平山への分岐に(多比口峠)出るルートだ。 もう一方は、多比峠に直接這い上がるコースだが、どうも地元の人の話によると、この道は一般的でない、とのこと。沼津市商工観光課HPの案内図にも、載っていない。廃道になったかも。私はこのルートを登ろうとしていて登山口が探せず、道に迷ったのでした。 |