直線上に配置

鳥海山(遊佐町・御浜小屋まで) 新山はこちら

2003.6.15の記録
  概  要 鳥海山は登山コースが多数ある。今回は宿にも近く、行程時間や危険箇所の少ない、象潟口から御浜小屋往復となった。仙台から車で、4時間余の道のりは、か弱い女性には手の届かない山だったが、幸運にも今回は、屈強な殿方のサポートにより、鳥海山登山が実現できた。
  場  所
  交  通
仙台から、東根、戸沢村を経て遊佐町から、鳥海ブルーラインを登り、大平山荘一泊。※途中羽黒山参拝。
翌朝車で移動し、鉾立より登山。下山後、象潟、酒田(山形自動車道、月山花笠ライン)、笹谷峠、仙台南。
帰宅は20時30分
  注意事項 濃霧の時は、雪渓の下に道が隠れているので、ルートファインディングに注意。特に下り。
  コース
  タイム
鉾立登山口→(2時間30分)御浜小屋→(30分)御田ヶ原付近→(30分)御浜小屋→(2時間) 
※男女各5名計10名、休憩含む
  地図 ガイドブック「山形県の山」の地図のコピー
※情報が古いので最新情報をご確認下さい

  
   鳥海山広域図             象潟口ルート概念図
            地図をクリックすると拡大します
※地図を見た後はプラウザの(戻る)で戻って下さい
 今回は、いつもマラソンクラブでお世話になっているMさん(ウルトラの父
又は神様と呼ばれ、多くの人々から信奉されている)のお誘いで、
マラソン+登山の土日となった。仙台の2つのランニング愛好会の混合
パーティでの登山です。
 土曜日は5時半集合で、登り坂10キロ(17キロ参加者が多い)を走り、
翌日は登山。か弱い私には、超ハードスケジュールだったが、鳥海山の
魅力に引き寄せられて来てしまった。毎日走っている皆さんについて
行けるでしょうか・・・。
   ※2003.6.14、鳥海ブルーライン登山マラソンの記録はここをクリック
←鉾立国民保養センター

 宿の国民宿舎「大平山荘」から、車で鉾立登山口まで移動。
 山岳マラソン練習チーム(Mさん、Nさん)は、走って登山。我々は、もちろん歩いて登ります。準備を整えて、いざ出発。
←鉾立展望台

 この辺りは、観光名所のようで、展望台になっている。右奥には山頂が見えるはずだったが、あいにくガスの中。
←最初は舗装の石段

 6月中旬だからでしょうか。登ってすぐ雪渓が現れ、雪を踏むことができる。
←ガスが降り始める奈曽渓谷

 風はなく、気温も高い。昨夜の濃霧や霧雨からすれば、雨具を着ないで登れるだけでもラッキー。眺望のきかない潅木の中を進む。
 この辺りから、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ等が見られる。
←石畳の尾根道

 登山道は整備され、歩きやすい。

 
←いよいよ雪渓!

 気温が高い為、雪面は凍っておらず、用意したアイゼンも装着せずに済む。
 この辺りから、ショウジョウバカマが笹のねっこに多数あり。
←楽しい雪渓の登り

 キックステップでゆっくり歩を進める。
←ゆっくり登山チームの皆様

 南走友会のウルトラマラソンマン(Sさん、Mさん)が前後を固めて下さったので、心配なく登山できました。ありがとうございました。
 
←唯一の難所?

 雪がナイフリッジ状になっており、山に向かって左手に谷が落ち込んでいる。高度感があり、スリルがあってわくわくしてしまう。
 写真手前は、来年80歳のAさん。昨日10キロ走って、今日は登山。敬服!
←霧の中

 山の天気は変わりやすく、すぐにガスの中。踏み跡と、竹竿の赤布が頼りだ。
 が、トップのMさんの的確なルートファインディングにより、難なく 進む。
←グッド・アイデア賞!

 可愛いピンクのロングスパッツの正体は・・・実は100円ショップで求めたポリ製の腕カバー。足が細い女性なら、これで充分雪の侵入を防げる。
 写真はないが、ストックも100円で求め、改造した方もいて、皆様の柔軟な発想に、目からうろこ。
 
←雪渓とチシマザサ

 雪渓に隠れた石畳の道が、時々姿をみせる。石畳の道はずっと、御浜小屋まで続いている。
←御浜小屋到着

 休憩を含め、約2時間半で到着。眼下の鳥海湖はまだ雪に埋もれていました。小屋から先は、30分を目安に引き返すことにして、山頂方面に向かう。(3名は小屋で待機して休憩)
 ここからの稜線のお花畑が、雪渓と並びメインの見どころでした。
←御田ヶ原から小屋に戻る途中

 御田ケ原付近でタイムリミットになった為、引き返す。
 ガスの切れ間からわずかに見えるのは、山頂付近のゴツゴツした岩稜のみ。その大きさと急峻さに圧倒されてしまう。
 でも、お花畑はみごとで、充分堪能し、小屋に戻る。
 
←御浜小屋で昼食と休憩

 シーズン前なので、小屋は無人。休憩料は、箱にまとめてTさん、Kさんがお支払下さっていた。背負って来られたおやつもどっさり。ご馳走さまで〜す。
 内部は、以外に明るく清潔で、20畳弱だったでしょうか。トイレは外にありました。
←同じルートを下山する

 この石畳は本当に歩き易く、ありがたかった。大変な労力だが、このように一度しっかり整備すると、道の流失も防げて、高山植物も保護できるのでは、と思った。
←再び雪渓

 東北の山のいい所は、手軽に雪渓が踏めること。そして手軽に高山植物が見られること。
 中部山岳では、標高3000M近くまで登らないと、ハクサンイチゲとは、ご対面できないので、得した気分。
←戻ってきた山岳マラソン組

 心配をよそに、みごと山頂まで走破して戻って来られたお二人。(写真の後方白い服2名)
 海抜ゼロmから、2236mまで、ほぼご自分の足で走られたのだから、スゴイ!!!
←全員集合!

 とてもいいメンバーでした。ほとんど初めてご一緒した方々でしたが、異文化に触れた思いです。山登りのスタイルも多様化してきていることを、実感しました。
 
←慎重に雪渓を下る

 合流した山岳マラソン組は、あっと言う間に見えなくなりましたが、我々はゆっくり下ります。
 お陰さまで、私は花の写真が沢山撮れました。(^-^)v
←皆さんいい笑顔!

 こんなに遠くて魅力ある山にお導き頂き、ほんとうに感謝申し上げます。
←”理想の上司”的存在の皆様

 日曜早朝に西公園でお会いする、経験豊富な先輩ランナーの皆様です。不躾なわたくしですが、今後ともどうか宜しくご指導お願い致します。
←名残惜しい風景

 とうとうてっぺんは見えませんでしたが、充実したいい山行でした。無事下山でき、満足満足。
 下山後は、象潟の道の駅「ねむの丘」で温泉につかり、リフレッシュ。百パーセント体力を使い果たしましたが、実に心地よい疲れでした。
       ●以上登山報告終り●
   出合った花々

 ※標高順に掲載してあります。


←タニウツギ(谷空木)

 登りはじめてすぐ、目に付いた花です。スイカズラ科。
←ミヤマスミレタチツボスミレ

 スミレは見分けが難しいそうです。(スミレ科)
←ウコンウツギ

 花色を黄色いウコンになぞらえた名だとか。でも淡い黄色だったので、疑問符をつけました。(スイカズラ科)
←ウラジロヨウラク?もしくは
 ガクウラジロヨウラク

    (裏白瓔珞)
 
 ツツジ科だそうです。
※瓔珞→宝石などを連ねて編み、仏像の頭・首・胸などにかけた飾り。(岩波国語辞典)
←ゴゼンタチバナ(左)
  マイヅルソウ(右)

 御前橘(ミズキ科)は、発見地の白山・御前峰にちなんでつけられたそうです。舞鶴草(ユリ科)は、葉っぱが鶴の羽に似ているからだという。
←イワハゼ(アカモノ)

 ツツジ科。赤い実をつけるそうです。
←イワカガミ(イワウメ科)

 葉が円形で厚く、つやのあることから、岩鏡の名がついたそうだ。この写真には、ご本人の葉っぱが隠れて見えない。
←ミツバオウレン(キンポウゲ科)

 三ツ葉黄蓮と書く。
←ムラサキヤシオ?(紫八汐)

 初めてご対面しました。ツツジ科。
←ショウジョウバカマ(猩猩袴)

 アップは綺麗だが、遠目には、葉も含めちょっとイカサナイ?不思議なお花。雪解け直後に咲くようだ。ユリ科。
←ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)

 高山植物の白花の女王だと私は思っています。
←ベニバナイチゴ
 
初秋に赤い実になる、キイチゴの仲間。中部以北の日本海に寄った多雪山地に多いらしい。バラ科。
←キバナノコマノツメ
  (黄花の駒の爪)

 スミレ科で、タカネスミレにも似ているのでハテナ?
←ニッコウキスゲ(ユリ科)

 まだ、時期的に早いので、咲き始めなのでしょう。その日しかもたない、一日花だそうです。
←ミヤマキンバイ?だと思うが・・・

 深山金梅と書く。花の感じが梅花状で、濃い黄色であることからの、命名だそうです。(バラ科)
←ワタスゲのできそこないみたいな・・・
どなたか教えてください。
←ホソバイワベンケイ
   (細葉岩弁慶)

 画像がピンぼけだが・・・。ベンケイソウ科。
←チングルマ?(バラ科)

 花が開いておらず、背丈が低いので今一判別し難いが、葉が似ている。
 タネが稚児車(鯉のぼりの竿の先で回っているアレ)に似ているのが、名前の由来だそう。
←ミヤマキンバイ?(バラ科)

 接写しずぎて、葉がよく見えず判別不明。
←ミヤマキンポウゲ
        (キンポウゲ科)

 御浜小屋から御田ヶ原付近に、ハクサンイチゲと並んで多く見られた。


     ●花の観察終了●
多くの高山植物と会えて幸せでした。

参考文献「高山植物入門」、「山の植物誌」、「山の花」山と渓谷社
「高山植物」北隆館

※上記の花の名称は、私的見解ですので、参考になさらない方が賢明です。_(^^;)ゞ
また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。

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鳥海山(御浜小屋から新山)

2004.06.12〜13の記録
  概  要 二回目の鳥海山。前回は頂上を踏めなかったので、行程を2日とる。鉾立から登り、御浜小屋に泊まり、翌日に山頂をめざしました。
  場  所
  交  通
1日目8時集合。仙台宮城ICから、東北自動車道、村田JCより山形自動車道、月山花笠ラインを経て、酒田みなとICまで高速道。遊佐町吹浦より鳥海ブルーライン(無料)で鉾立まで上がる。鉾立着11時35分。
2日目、登山終了後鉾立発13時15分、大平山荘で入浴。仙台着18時。
  注意事項 七五三掛から千蛇谷雪渓コースは、濃霧の時は、雪渓の下に道が隠れているので、ルートファインディングに要注意。夏は問題ないコースだと思うが、残雪期は道に迷いやすいので、外輪山コースが無難。
  コース
  タイム
1日目:鉾立登山口→(1時間55分)御浜小屋→鳥海湖一周散策(90分)→御浜小屋
2日目:御浜小屋→(15分)御田ヶ原→(30分)七五三掛→
七五三掛→(2時間20分)新山→(10分)御室小屋→
御室小屋→(50分)七五三掛→(60分)御浜小屋→
→(65分)鉾立駐車場
※男3女1名計4名、休憩含む
※道に迷ったので御室小屋を経ないで直接新山に登った
  地  図 1:25000図 「鳥海山」

※地図は予定ルートを示しており、実際のルートとは異なります。↑地図をクリックすると拡大します。
今回は、学生時代の山岳サークルのOBチーム「昔取った杵柄隊」での登山
です。重荷を背負っての山は、皆数十年ぶり。昔のカンは取り戻せるので
しょうか。いったいどうなることやら・・・。
←白糸の滝をバックに

 久々の15sの荷物に、すぐさま弱音を吐きたくなる。でも一番後輩のK君は70リットルのザックだ。
 ついて行くのに精一杯で、景色なんぞは夢のうち。写真を撮る余裕もなく、何とか無事御浜小屋に到着。残雪の量は昨年と同じでした。
 この間のザックの重さが、体に一番ダメージを与えました。
 
←御浜小屋のトイレ

 手前のトイレは、使用禁止。奥が現在使われている。ペーパー無し、手洗いの水は少量使える。
 天気は良好。初めて鳥海山のてっぺんを見ました。
←小屋の内部

 管理人の居ないシーズンでも、小屋の引き戸は開放されていて、予約無しで泊まることができる。
 休憩料は200円、素泊り料は1000円を、この白い箱に入れる。
 他には新潟からの3人の登山者だけだったので、ゆったりできました。
 
←鳥海湖散策

 夕食まで時間があり、天気もよいので、鳥海湖一周の散策に出かける。去年より雪解けは早いのか、湖に水が見えた。
←氷紋

 やっぱり荷物の軽いサブザックがうれしい。写真も沢山撮りました〜。
←奥が鳥海山の新山

 鳥海湖の周りは、雪が融けたばかりで、まだ花は見えません。
 チシマ笹のタケノコ採りをしている登山者もいます。採ったものを生で頂きましたが、なかなかいけます。ここのは細いそうです。
←カエルさん

 カエルがいるってことは、蛇もいるのでしょうか。
←千畳ガ原

 伏拝岳から千畳ヶ原、御浜小屋のコースもあるので、目をこらすと登山者が歩いているのが見えました。
 これから、沢山の高山植物が咲くことでしょう。
←湧水をくむ

 雪田の淵から湧き出る雪解け水を、ペットボトルに詰める。小屋には水がないのです。
←いい眺め

 右が外輪山コース。左奥一番高いのが新山と思われる。
 扇子森付近からの眺めです。
←鳥海湖とお花畑

 鳥海湖の脇に見えるのが、鍋森。なるほどお鍋を伏せたような山だ。
 90分の鳥海湖をめぐるコース。ゆっくりお花や景色を楽しむことができました。
←夕映えの鳥海山

 ちょっと怪しい雲がかかってきたが、天気予報は晴れなので、安心して夕飯の支度にかかる。これが見納めになるとは、予想外でした。(御浜小屋からの眺め)
←ごった煮ナベ

 海鮮鍋のつもりが、予算オーバーで寄せ鍋に。食料は4人で1万円。夜が長いのでおつまみを多くしたが、杵づか隊は皆疲れて、早く寝てしまったのでした。
 翌朝は4時半に起きてしまい、寄せ鍋にうどんを入れて朝食。5時45分に小屋を出発しました。
※次の朝で〜す。

←御苗代の表示板

 朝から濃霧。全く眺望はなく、足元に咲く花々のみ見ながら、御田ヶ原を経て、御苗代の表示板に到着。五十米上分岐アリと読める。
←ガスなのよ〜

 七五三掛(しめかけ)で休憩。右手が外輪山コース。我々はいったん千蛇谷雪渓に下り、雪渓の左稜線を登るコースです。
←千蛇谷雪渓
 地図ではしばらく雪渓をつめ、その後雪渓を外れて、小屋までなだらかな稜線を登るコースになっている。しかし、雪渓の下に道が隠され、稜線の取り付きがガスで見えない。
 仕方なく左手の稜線の藪をこぐ。高山帯の低潅木のブッシュは歩きにくく、時間がかかる。但し、藪こぎは皆得意科目なので、黙々と進む。
←道はどこ〜

 4人の登山経験とカンをフル稼動するも、なかなか登山道に出ない。K君が高度計を持っていたので、頂上直下であることと、方向的には外れていないことは確信していたが・・・。岩場が厳しくなるので、まずいなあと思い始める。昔取った杵柄隊危うし!
 
←山頂直下のクライムダウン

 岩場で、単独行の女性と会う。我々の後ろをついてきて、やはり道に迷ったそうだ。岩稜帯で独りでは、さぞ心細かっただろう。ノースフェイスの青の雨具まではいいが、ウッドの年季の入ったピッケル、ピンクの長靴といういでたちは、タダものではない。
 目のいいK君が白の矢印を見つけ、崖を降りて、やっと本道に出た所です。
←切り通し岩

 有り難い矢印。矢印がなければ、ほとんど迷路のようで、ぐるぐる岩場をすすむ。(ぐるぐるなのは私の頭のほうかも?)
 先ほどまで、こんな岩の割れ目の上で迷っていたのだと思うと、ぞっとする。他に胎内くぐりなどの、奇岩もあった。
←新山の頂上

 先ほどの女性に、頂上での撮影をお願いする。頂上は狭く、辺りは何も見えない。ともかく一つピークを踏んだのだから、よしとする。
←この下が御室小屋らしい

 岩を下ると、急な雪渓となり、慎重に下っていくと、発動機の音が聞こえる。小屋だと確信する。人も登ってきて、やっとほっとする。
←簡易ボックストイレ

 山にはこういうタイプのトイレが望ましいように思いました。水が凍ると流れないので、無理にペダルを踏まないように、と注意書きがありました。
←左が管理棟

 シーズン前だが、もう若いスタッフが4〜5人居て、準備をしていた。
 御室小屋は150人収容というから、驚く。
←案内図

 宿泊小屋は複数あり、管理棟や、本殿などが迷路のように配置されている。初めて来た人は、濃霧でなくでも迷いそうだ。
←お品書き

 「ダカラ」があるのがうれしい。うす味なので、二日酔いの時にも、「ダカラ」はいけるそうです。
←御本殿

 ご神体は、この中なのだろうか。ちょっと頼りない置物みたいなものが、本殿の奥に野ざらしで置かれていた。
 ガイドブックによるとチョウカイフスマがこの奥に咲くのだそうです。
←小屋の内部

 毛布がきれいに積まれている。トイレ休憩のみで、早々に下山にとりかかる。
 ここも、御浜小屋と管理者が同じで、シーズン以外は予約無しで宿泊でき、空いている小屋に1000円で宿泊できるそうです。
←ガスの中の鳥居

 相変わらずの濃いガスだが、雨は上がった。鳥居をくぐって、千蛇谷を下る。
 小屋の直下の雪渓を右にトラバースして、夏道に出る。当然ながら歩き易い。
  ↑どこでルートを間違ったのか、おさらいのため千蛇谷をふり返る。尾根を登るイメージが間違いの元。登山道は尾根と谷の中間を貫いてついている。残雪期は谷をつめるイメージ。
 ガスがいくらか晴れてきたが、他の登山者は千蛇谷雪渓をそのまま詰めて行った。落石の危険を避けるためには、やはり夏道の方が良いと思い、2名に正しい夏道のルートを教える。
←正規の登山道

 ガスでこの道が見つけられず、左のブッシュに入ってしまったのです。ここにペンキの標が欲しかった。
←「あそこで間違えたんです」

 そうです、距離にして20m外れただけで、大変なスリルと冒険の山旅になってしまった。山は恐いです。 
←落石注意

 千蛇谷を下る。小屋まで雪渓を直登していく登山者もいたが、落石が多いので、要注意です。
←七五三掛への登り

 ここで雨具を脱ぐ。やっとガスが晴れてきたが、まだ眺望は無し。心も晴れない。
 道に迷ったショックは、ちょっと大きかった。地図の読めない女なんだわ〜。
 まあ、しかたない、山女は雪と岩稜とヤブがお好きってことにしておこう。
 
←はしご付近からの眺め

 朝はガスで見えなかったが、七五三掛からは、外輪山の尾根を巻きながら千蛇谷へ入っていく。写真ではさほど急には見えないが、雪渓のトラバースは谷が深く、高度感があり、肝を冷やす場面あり。
←ガスの切れ間

 七五三掛から御田ヶ原に下る途中で、やっとガスが晴れてきた。ハクサンイチゲのお出迎えに心が癒される。中央の平らな所は千畳ガ原。
←石畳の道

 北斜面には、雪田が残り、その脇を石畳の道が続いている。道をつけないと、好き勝手に登山者が歩いてしまい、高山植物を踏みつけることになる。鳥海山のお花畑はこうして守られている。
←SMCチームとのご対面!

 御田ヶ原で、マラソンチームの方々と偶然お会いする。「仙台で会った時より、断然うれしいわね」と我が救世主より有り難いお言葉を頂く。昨日はマラソン、今日は登山の皆様です。
←御浜小屋に戻る

 小屋付近は、登山客15人くらいで、にぎわっておりました。
 パッキングを手早く済まし、12時に出発。
←下界は晴れ

 食料と水の分が軽くなったが、やはり荷物が肩に食い込む。次回は食料の軽量化が課題。
 でも、なんとか遅れずに皆についていけて良かったです。夜のジョギングの効果はあったかも。
 
←荷物でいっぱいのワゴン車

 御浜小屋から約1時間で、鉾立の駐車場に到着。大平山荘で入浴。道の駅ふらっとでお土産を買い、玉こんとコーヒーだけで、昼食も食べず帰路を急ぐ。自宅には6時過ぎに着で、ご飯の支度に間に合いました。同行の皆様、ご協力有難うございました。(^。^)
出合った花々


←チングルマ

 高山植物では、ポピュラーな花だと思うが、うまく撮れたためしがない。
 
←ヒナザクラ

 鳥海湖散策の際に撮影。小さくて見過ごしてしまいそうな花。サクラソウ科。
 本州の日本海側の雪の多い山地に生え、朝日山系から、八甲田あたりまで分布する、東北限定の花だそうです。
←ベニバナイチゴ

 小さなぶつぶつの赤い実が、秋に直径2センチ位になり、甘くて美味しいそうです。
←シラネアオイ

 鳥海湖の南東、解けたばかりの雪田の上部にあった。キンポウゲ科。
 こんな高い所にも咲くのね。大きいけどでしゃばらず、いつもひっそりと咲くのがこの花の魅力。
←ホソバイワベンケイ

 ハクサンイチゲと仲良く咲いていた。御田ヶ原にて。花は地味だが、沢山咲いていて存在感あり。
 本州中部以北の日本海側と北海道に分布するそう。
←???サクラ

 御田ヶ原から、七五三掛の間にあり。種類が多いので、調査中。
←ミヤマキンバイ

 御田ヶ原付近。雨にぬれて少し色あせた感じ。
←ムラサキヤシオ

 去年と同じ場所に律儀に咲いていてくれました。ありがとう。賽の河原の下部の雪渓の脇。ツツジ科。あなたの本名を知りたいのですが・・・。
←ハクサンチドリ

 鉾立駐車場の植え込みに咲いていました。御田ヶ原付近にもあり。白山千鳥、ラン科。
←タラの芽と間違った!

 藪をこぎながら、母の土産に採ったタラの芽のつもりが・・・。山菜の師匠に電話で伺うと、タラの芽は標高が高い所には無い、とのことでした。がっかり。

参考文献「高山植物入門」、「山の植物誌」、「山の花」山と渓谷社
「山の花@」山渓カラーガイド

※上記の花の名称は、私的見解ですので、参考になさらない方が賢明です。_(^^;)ゞ
また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。

           
                鳥海山に関する補遺


  ●遊遊山形スーパー割引2DAYSチケット、4000円

 このチケットは寒河江SAで購入。山形の指定エリアで、高速道路や優待施設で割引が受けられる。寒河江SAで玉こん二串、菅生SAでコーヒー2杯をしっかり無料で頂いてきました。高速料金も、往復合計5000円ですみました。(仙台宮城から、酒田みなとICまで)
             ※情報が古いので最新情報をご確認下さい

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