- Advanced EANx Diver
- リクリエーショナル・ダイビングでは、EANx(ナイトロックス) SPが定義されている。
このコースでは、酸素濃度40%(EANx40)までのガス使用となっているが、
テクニカルダイビングでは、この制限を越え、40%〜100%(純酸素) までを使用し
減圧時間を短縮する 加速減圧 という手法を
使用します。
Advanced EANx Diver では、EANx50 を使っての加速減圧によるダイビングを行う。
高濃度酸素は、深度により酸素中毒およびその高助燃性のため、重大事故を引き起こす
取り扱い注意なガスであり、この関連知識に習熟する必要がある。
潜水中のガス交換はもとより、ガス充填、対酸素対応の機材選定なども重要事項となる。
このランクでは、本格的な減圧停止を行うわけではないが、
減圧停止の理論、実施方法、複数のガスの切り替え使用は学ぶ必要がある。
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ボトムガスとしてWタンクにAirを、ステージボトルにEAN50酸素ミックスを使用して
加速減圧(21m以浅)を行うことにより、Air だけでの減圧よりも効率よく窒素排出を行えるようにする。
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- Technical Diver
- Advanced EANx の基礎を固めた上で、Air(空気)ガスでの最大深度である55m までの
潜水をEANx40以上の酸素濃度のガスを用いて行う。
水深40mを越える潜水では高い窒素酔い状態と、酸素中毒の危険性から
この限界深度がリミットとして定義されている。
ボトムガス(最大水深で吸引するガス)をAir(空気)
ここからが、正式な減圧潜水こういとなるためテクニカルダイバーと定義される
ランクともいえる。
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ステージボトルには、100%の純酸素(6m以浅)や、EANx80(10m以浅)などの
高濃度酸素ミックスを使用し厳密な減圧停止スケジュールを実行する。
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- Normoxic Trimix Diver
- 窒素酔いを軽減するために、Air(空気)ではなく、ヘリウムを含有した
トライミックス(ヘリウム+窒素+酸素の3種混合ガス)を使用することで
最大水深を広げる手法をとる。
Normoxic を冠するのは陸上で吸引できる酸素濃度のトライミックスを
ボトムガスとして使用することになり、陸上ですえない低酸素濃度の
トライミックスを使用する、さらに深度を上げる次のランクである
(フル)トライミックス・ダイバーとの橋渡し役としてのランクでもある。
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ステージボトルには、100%の純酸素(6m以浅)、EANx50(21m以浅)などの
複数のステージボトルを使用し、深度ごとに切り替えることにより
減圧をさらに効率よく行う。
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- (Full/Advanced) Trimix Diver
- 酸素中毒をさけ、更なる新深度を目指すため、陸上では吸引すると
低酸素症となるような低酸素濃度ガスを使用するランクとなる。
複数のガスを使用するテクニックとしては最終段階となる。
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Depth 100m に行く時の装備
ボトムガスとしてWタンクには、陸上では吸引すると酸素欠乏となる低酸素濃度のトライミックス
(O2,He,N2)のミックスガス、トラベルミックスとして21/35(21%酸素、35%He, 残りN2),さらに
減圧ガスとして、EAN50, O2(純酸素)などを携帯し、適宜深度において切り替えて使用する。
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潜水時間延長の場合
バックアップを含め必要なガスをステージタンクとしてさらに追加。
リーシュコードに、多数のタンクをクリップして持っていく。
ガスチェンジはリーシュコードを取り出し、そこから選択し前へもってきて吸いかえる。
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- 応用.....
- 複数のステージタンクに複数のMixガスを持ち込み必要なガス分
タンクを増やしていくが、幾分かまとめて残置して身軽になって先に進んだり、
必要なステージのみ携帯、外せるものは一本ずつ通過させながら進むなどの
方法で必要以上にかさばらず、そして多くのタンクを脱着、整理して使用するなどの
作戦をとって、行動範囲を広げていく方法を検討する。
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リーシュコードを使うことによって、まとめて取り外しなどでドロップすることもでき、
すべてのタンクをわきにつけるよりバランスも良く、閉所も通過しやすくなる効果も期待できる。
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場合によりタンクを先に外してバラにして差し出して通過することも行ったりする。
リーシュの中から必要なタンクのみ抽出し、残りの減圧用タンクなどを残置して進むこともある。
それは潜水計画次第、いろんなパターン、作戦が考えられる。

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