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荒牌ダイアリー

 八年間愛用してきた東京デジタルホンに別れを告げて、新しい携帯電話に買い替えた。
 先代とは大違いの高機能携帯で、まず液晶画面が白黒じゃない。デジタルカメラがついている。おまけにメモリカードまで挿してある。うわー未来みたーいと思って色々いじくって遊んでいたら、突如として動作がものすごく遅くなった。再起動しても元に戻らない。叩いても引っ張ってもどうにもならないので、近所の直営店に持っていった。
 店のお姉さんに携帯を渡して、何とかせいとお願いした。お姉さんはよーしやるぞと腕まくりをして、元気いっぱい復旧作業に取りかかった。

 一時間が経過した。携帯が治る気配はこれっぽっちもない。いい加減待ちくたびれたので、もーいいです自分で何とかしますと言ってあげた。でもお姉さんはめげずに頑張った。
 さらに一時間が経過した。携帯は頑なに沈黙を守っている。だんだん腹が立ってきた。よっぽど解約してやろうかと思ったが、顔を見られているので仕返しが怖い。ぐっとこらえて、お姉さんの気のすむまでやらせてやった。
 結局メモリカードの初期不良という結論に達して、新しいメモリカードと交換してくれることになった。新品のメモリカードは端子部分がカバーで覆われていて、上部のツメを押してカバーを外してから携帯のスロットに挿入する。お姉さんはツメの存在を完全に無視して、カバーを力任せにへし折ろうとした。面白いので黙って見ていたらメモリカードごと折れた。

 お姉さんの奮闘の甲斐あって、携帯は無事に息を吹き返した。機会があれば、今度は携帯本体をへし折っていただきたいと思う。
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