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Vergilius についての論文

 

 古代ローマの詩人ウェルギリウス (Vergilius, 英語名 Virgil) の叙事詩『アエネーイス』(Aeneis, 英語名 Aeneid) の第二巻、第三巻、第四巻についての論文を掲載させて頂きます。

 

 第二巻を論じた「『アエネーイス』 第二巻の宗教的要素について(The Religious Elements in the Second Book of the Aeneid)Philologia 32, 三重大学英語研究会, 2000, pp.45-89)は、第二巻が宗教的視点から書かれた作品であることを論じたものです。

 

 第三巻を論じた「『アエネーイス』第三巻に見られる「貪欲」の主題について(The Theme of Greed in the Third Book of the Aeneid)Philologia34, 三重大学英語研究会, 2002, pp.1-33)は、第三巻を「貪欲」という主題を扱った作品と見ることができ、そのように見た場合、この作品は単にアエネーアース達の航海を語っただけのものとは異なる姿を呈してくるのではないか、という観点からまとめたものです。


 「『アエネーイス』第四巻の表現とイメージについて」は、カルタゴの女王Dido(ディードー)の悲恋が扱われている第四巻の表現とイメージを論じたものです。特に「火」「狂気」「欺き」などのイメージを扱っています。

 

 

Edmund Spenser についての論文

 

  英国ルネッサンス期の詩人 Edmund Spenser(エドマンド・スペンサー)の叙事詩 The Faerie Queene 『妖精の女王』 第一巻についての論文 Orgoglio エピソードの意味するもの---The Faerie Queene とパウロの神学--- を掲載させて頂きます。

 『妖精の女王』第一巻がいわばスペンサーの神学であり、それは新約聖書のパウロの神学を寓意の形で物語として表現したものであることを論じたものです。

 

Spenser の古語法について述べた「エドマンド・スペンサーの archaism について」を掲載させて頂きます。スペンサーの作品、特に『妖精の女王』に見られる語彙を調べ、同時代の Shakespeare の語彙と比較することによって、スペンサーが意図的に古語を使用して擬古的文体を作り出していることを明らかにしようとしたものです。

 

 

 

Shakespeare のソネットについての論文

 

   William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア) Sonnet (ソネット、十四行詩) についての論文「Shakespeare <結婚ソネット> における主題とイメージの借用について――ソネット 1 番第 2 quatrain に見られる Ovid の影響――」を掲載させて頂きます。

  特に、ソネット 1 番の第 2 四行連句が、古代ローマの詩人 Ovidius(オウィディウス) Metamorphoses『変身物語』の語句のパラフレーズによって作られていることを論証したものです。

 

 

 

Beowulf についての論文

 

 古英語(Old English)の叙事詩 Beowulf 『ベーオウルフ』についての論文「Beowulf における ‘weallan’ という語について」を掲載させて頂きます。Beowulf という作品に潜在している波のリズムとイメージについて論じたものです。



 

 

Chaucer(チョーサー)の語彙について

 

 中英語(Middle English)の作品である Geoffrey Chaucer (ジェフリー・チョーサー) の長編詩 Troilus and Criseyde 『トロイラスとクリセイデ』 についての重要語彙をまとめた Chaucer, Troilus and Criseyde の語彙について」を掲載させて頂きます。Troilus and Criseyde で使用されている重要語彙をOED にしたがって解説し、語の使用頻度について同時代詩人 John Gower (ジョン・ガワー) の長編詩 Confessio Amantis 『恋する男の告解』 と比較しながら調査したものです。語は品詞順に配列してありますが、検索を用いることによって重要語に関してある程度は辞書代わりに使用できます。

 

 

 

エスペラント語の造語法について

 

 エスペラント語 (Esperanto) ザメンホフ (Zamenhof) によって創案された人工言語です。その特徴の一つは発音、スペリング、文法などが規則的であって、例外がない点であり、もう一つの特徴は接頭辞、接尾辞などを用いて、新たな単語を作り出す造語力が圧倒的に優れている点です。「『ハムレット』 の二つのエスペラント語訳に見るエスペラント語の造語法カテゴリーを表す接尾辞(La Esperanta Vortfarado Vidata en Du Tradukoj de Hamleto) Hamlet の二つのエスペラント語訳で使用されている造語法を調べたものです。



エスペラント語の語源について

 

 エスペラント語 (Esperanto) は他のヨーロッパの言語から語根を借用し、それに接頭辞、接尾辞、語尾を付けることによって、独自の語彙体系を形成しています。「『ハムレット』 の二つのエスペラント語訳に見るエスペラント語の語源(La Esperanta Etimologio Vidata en Du Tradukoj de Hamleto) はシェイクスピアHamlet のザメンホフとニューエルによる2種類のエスペラント語訳の同じ一節を取り上げ、そこで使用されているほぼすべての単語の語源を調査することによって、実際の文章中で用いられているエスペラント語の単語の語源の割合を明らかにしたものです。