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オボコンベ(595m)おぼこんべ

2004.11.23(火)の記録
※記録が古いので他の最新情報をご確認下さい
 概   要  県下一のとんがり山、二口の怪峰、川崎町の宝などと評されるオボコンベ。かつては玄人にのみ許された聖域だったが、柴崎氏のガイドに登場してから徐々に入山者が増えたそうで、県政だよりに掲載(2001.11)、早川氏の詳細なガイド(2004.7刊)を得てから、ぐんと身近な山となった。
 快適な滑沢の遡行、奇岩の景観、山頂の360度の眺望、スリルある急斜面の下りと、楽しみ満載の山だ。所要時間も短く、自然度も高い。ただし迷い易い箇所もあるので、経験のあるリーダーと登ることをお勧めする。
 場   所
 交   通
 仙台から車で、国道286号を山形方向へ向かう。286号から秋保街道に右折し、秋保湯元を過ぎ、秋保小学校の手前を左折し、国道457号に入る。
 名取川、本砂金川を渡ると、川崎町に入り、右手に本砂金小学校、熊野神社の赤い大きな鳥居を見たら、減速。鳥居から約500m先の「所夫」バス停を右折し、舗装された林道に入る。
 栃原の集落を過ぎ、本砂金川沿いの砂利道を1キロ余り走ると、左手に茶色の「オボコンベ山登山口」の道標を見る。林道沿いに駐車スペース数台あり。
 注   意
 事   項
 道標は入山口、沢の入口、稜線に出る尾根末端部、稜線、頂上等しかない。あとは、赤布・青テープを見落とさずに、踏み跡をたどる。地図で現在地の確認ができれば問題ないが、初心者にはまだ手ごわい山。ことに、流木堆積地の手前の3本目の枝沢には、迷い込みやすいので、要注意。
 頂上直下の急な下りは、慎重に下れば、難はないが、荒天時は滑りやすいと思う。(高所恐怖症の人には厳しい)
 夏場の沢には、ヒルやヘビがいるそうなので、積雪時を除く、秋と春に快適な登山ができそうだ。紅葉は10月末〜11月初がいいらしい。
 コ ー ス
 タ イ ム
 仙台南部→(車55分)→登山口→(歩50分)→流木堆積地→(歩15分)→尾根末端→(歩25分)→稜線→(歩20分)→マンモス岩→(歩5分)→オボコンベ→(歩55分)→林道末端→(30分)→下山口→(歩10分)→登山口→車で帰宅  
※所要時間:休憩なしで3時間30分 ※男性3名・女性3名
※帰りは生出付近で車渋滞。 
ガイドブック
  地 図
「宮城の名山」柴崎徹・河北新報社、「宮城県の山」早川輝雄・山と渓谷社
地図:「作並」「今宿」・1/25000図

※カシミール3D使用  ※地図をクリックすると拡大します
※地図を見た後はプラウザの(戻る)で戻って下さい

 か弱い3人にマタギの拓さんと助っ人のお二人が加わり、にわかにパワーアップ。
どうしても行きたかったオボコンベ。
 いつもながら、道中記は超ロングなので、覚悟して下さい。又記述内容には
勘違いや思い込みも多くあります事、ご了承の上ご覧頂ければ幸いです。
→国道457の看板

 仙台から国道286号を秋保に入り、温泉街を過ぎて大きなカーブを曲がると、秋保長袋地区だ。カーブから100mで青い道路標識があるので、国道457号を川崎方向に左折する。
 457号沿いは、のどかな山里の景色で、ロッジ風のコーヒーショップなどもある。
→オボコンベが見える!

 本砂金小学校、熊野神社の鳥居を過ぎると「所夫」バス停がある。ギャラリー由季野3kmの看板もある。ここを右折し、栃原の林道に入っていく。
 バス停から目をこらすと、何とオボコンベが457号道路から見えたのには、感激!
→栃原集落

 別荘のような、工房のようなそんなたたずまいのお宅が点在している。栃原には、山本由季(染色)、小野寺以文(日本画)等の工房があるそうだ。
 栃原の最も奥の家まで舗装され、そこから先は砂利道となる。林道で一箇所、乗用車のお腹を擦りそうな所がありますが、なんとかクリア。
→下山口

 砂利道を500m程奥に進むと、オボコンベの下山口が右手にある。道標はない。ここから登る人もいるらしく、車が数台駐車してある。(駐車スペースは10台位)
 下山口から、さらに泥んこの林道を800m程で、登山口に到着。
→登山口の標識

 今、旬の山だけあって、休日となれば、入山者は多い。もう駐車スペースは満杯。我々を入れて7台。下見に来た時も、4台停まっていた。もはや、超人気の山となっておりました。
 切り替えしてやっとUターンできる位の狭いスペースです。後から車が来ることを想定して駐車しましょう。
→本砂金川

 道標を左に下って行くと、本砂金川だ。水道橋?のようなものをくぐると、沢が二股に分かれています。
 
→沢の分岐の標識

 本砂金川を渡渉し、左に折れ、支流に入って行きます。ハイカットの登山靴なら濡れることはない位の水量でした。
→標識のアップ

 増水したら流されそうな、かわいらしい道標ですが、有り難いです。
 さあ、いよいよ沢のぼりです。
→沢の入り口

 入り口は普通の沢です。左側に、しっかりとした踏み跡というより、登山道がありました。もうかなりの人が歩いた形跡があり、うれしいような悲しいような気分です。
→一本目の枝沢

 沢に入って5分もたたないうちに、一本目の枝沢を右手に見る。
 右手の桐ノ目山に突き上げる沢は、5本あるがそのうちの最初の沢だ。右に入らず、左の沢を登って行きます。
→明るい沢です

 南方向に沢を遡行していくので、日が射すと明るい沢です。歩き易い所を選びながら、ゆるやかに登ります。
→出ました滑沢(なめさわ)!

 滑沢とはウン十年ぶりの出会い。規模は小さいが、確かにナメだ。こんなに手軽にお目にかかれるのが、東北の山の魅力の一つ。右手の木からロープが下がっている。苔があるので、滑りやすい。
→水量が少ない

 川床が岩盤になっていて、沢の水が滑るように流れているので、滑沢というそうです。
 水量と傾斜も少ないので、苔のついた沢の端っこを歩くより、じゃぼじゃぼ真ん中を歩いた方が、滑りにくいと思う。いたずらっ子が、わざと水溜りを歩く心境になる。
→美しいナメ

 約10分ほど、滑状の美しい沢歩きが楽しめます。
→20分経過

 沢に入ってから、20分経過。靴紐の緩みを直す人。見守る人。木を眺める人、写真を撮る人、それぞれです。
 か弱い2人は、木の枝を削って、即席のストックを作ってもらい、準備万全です。一般的に、男性はナイフがお好きなようです。
→巻き道

 沢を外れて、右手の土手を歩く道になる。赤布、青テープが要所に示されている。
→二つ目の枝沢との出合い付近

 登山口から約30分歩いた地点。桐ノ目山方向、右手に突き上げる2本目の枝沢の出合い地点です。
→二本目の枝沢

 枝沢(えださわ)は枯れており、わずかに濡れている程度。正しい道がしっかりついているので、この沢に間違って入ることはなさそうです。
→笹の道

 沢を離れ、明るい土手を歩きます。沢は左下に流れています。
→左側に渡る

 上流に向かって右側を歩くことが多いが、左側にも道がついている。
 ここから、又すぐに右側に渡り返して、沢からやや離れ、笹道を登っていく。

→3本目の沢の出合い★要注意!


 本沢から離れていたので、3本目の枝沢に誘われるように迷い込んでしまう。踏み跡もバッチリついているので、かなりの人が迷っているようだ。この日も後続の2パーティが迷って汗をかかされたそうだ。赤布が途絶えたら、要注意。
 右手に入ってはダメです。沢の中に大きな岩を見たら、左側に渡ります。
→最後の沢の流れ

 3本目の沢を過ぎたあたりまでは、まだ沢に水は有ります。ここから3〜4分で流木地点が見えてきますが、もうそこから上には、沢に流水はありませんでした。
 ※11月末だったので、水量が少なかった為だと思います。上部にも滑状の沢があるので、雨季には流水はあると思います。
→流木堆積地に到着

 歩き出してから約50分で堆積地に到着。想像をはるかに超えた、すごい量の流木だ。流木の中に、日の当たるスペースがあったので、ここで10分休憩する。
→尚続く倒木流木

 おびただしい木が積み重なって、ほぼ沢を埋め尽くしている。それが数百メートルは続いている。
→流木を乗り越える

 トップは、後続のメンバーが歩き易い箇所を選びながら進みます。こういう未開な山のルートファインディングは、けっこう神経を消耗します。
 後ろはのん気です。へへ。(^^ゞ
→4本目の枝沢の出合い

 流木堆積地を5分ほど歩くと、右に4本目の枝沢が見えます。
→4本目の枝沢

 小さな滑になっていて、水に濡れた岩が光っています。
→流木のない沢の上部

 流木から逃れて、つめた沢の上部。なんともいい感じのところです。
 ここから5分程で、尾根の末端(5本目の沢の出合い)に到着します。
→5本目の枝沢の出合い

 右手が桐ノ目山から下る最上流の枝沢。左手の沢は、桐ノ目とオボコンベの鞍部に突き上げています。
 登山道は、この左手の沢を避けて、尾根をたどって登って行きます。
 流木地点から、約15分程で到着。
→賑やかな道標や赤布

 尾根の取り付きが、急で苔で滑りやすいので、ロープが一本垂れている。標も有り、しっかり踏まれた道がついているので、雪道でなければ、尾根の末端の道はすぐに探せると思う。
→スゴイ急坂

 今までの、なだらかな沢歩きとは、様相は一変し、いきなり急坂になる。ガイドブックでは20分で稜線に出ると書いてあったが、10分で弱音を吐く。
 「もっとゆっくりしてくださ〜い!」
→「ガンバレ」

 「ガンバレって木に書いてあるよ」と、A子さん余裕の発見。
 稜線との中間地点の木に刻まれたエール。木には迷惑だろうが、心情は許せる。
→青テープ

 いくらかなだらかになった付近。
 尾根末端から15分登った所に、少し休憩のスペースがあったので、休憩する。先客の単独の男性に、記念撮影して頂く。
 一枚撮ってから、「違う顔でもう一枚」とお願いしたら、ファインダーを覗いたその人が、「あまり変ってないようだよ」とおっしゃるので、大笑いとなりました。
→出ました稜線

 汗をかかされ、やっと稜線に出る。道標があり、桐ノ目山は右手に登っていく。オボコンベは、いったん鞍部まで下っていく。
 あるHPで、間違って桐ノ目山に登ってしまった例が紹介されていたが、稜線が広く、オボコンベへは下る認識がないと、つい桐ノ目山に登ってしまうのはわかる。
→樹間にのぞくオボコンベ

 鞍部までゆるやかに下り、またゆるやかに登っていく。稜線に出たら、すぐオボコンベかと思ったら、樹間に見えるその山は、まだまた遠い。地図でも、500m近くある。
→気持ちのいい稜線

 しっかり道がついており、かなりの人に踏まれた立派な登山道だ。一部急登もあるが、割合になだらかな登りが続きます。稜線には危ない所や迷いやすい所はありません。
→狭くなる稜線

 稜線に出てから15分程の地点。稜線が狭くなってきているのがわかる。
→出ました!マンモス岩!

 見えました、かっこいいわぁ〜。岩の上に人が登っているのがわかる。
 あとで判明したが、写真の二つの岩峰はつながっており、真ん中が展望台になっている。手前に見えているのは、マンモスのお尻にあたり、奥が頭です。
→一つ目の岩峰への登り口

 岩峰の左側の根っこを巻くように道がついている。右に折れて、一つ目の岩峰(マンモスの背)へ這い上がってみます。
 ※ここを省略すると後悔する位のいい展望が得られます。
→手前マンモス岩、後ろオボコンベ

 ガイドブックに掲載の写真は、ここから撮ったもの。マンモスの背の部分が展望台になっている。マンモスの鼻の部分へは、いったんこの展望台から降りて、岩の前に行かないと見えない。
 ここからマンモスの後頭部に直登して、鼻に降りることもできそうだが、ロッククライミングの世界。一般人はあの世行きです。
→マンモス岩展望台から南西の眺め

 手前の岩がマンモスのお尻の部分。セントメリースキー場の上は、鋸状の雁戸山、左に熊野岳、刈田岳、写真にはないが、うっすらと屏風岳も見えた。
→マンモス岩のわき腹

 マンモスの背からいったん降りて、わき腹あたりを巻く道がついている。ここを回り込むと、鼻が見えます。
 深野稔生さんの「山遊び山語り・蔵王二口編」によると、マンモスの鼻は「天狗石橋」と記載されている。
→鼻の上の拓さん
 南側は高度感バッチリで、目もくらむような断崖になっている。もとジャンパーだったという拓さんは、するするっとおサルのように岩に登り、「イエーィ!」とポーズ。
 深野さんの本には、「天狗石橋は、昔仙台の殿様しか渡れなかったとか、村一番に勇敢な男が登ったとか言い伝えられている」とある。
オボコンベの手前の岩

 マンモスの鼻先からオボコンベまでは、岩稜が連なっている。道は、岩稜の北側を巻くようについている。
 下の写真は、この位置からマンモス岩を、振り返って撮ったものです。
←マンモス岩

 ここからのお姿が、一番「マンモス」らしい。来日した「ヨン様」より、筋骨隆隆。ず〜っとかっこいいじゃん。もちろん未修正写真です。
→オボコンベ山頂直下

 岩稜を過ぎると、釣鐘型のオボコンベがそびえています。オボコンベは、マンモス岩のように、岩肌がむき出しではなく、低い木と石と土の山でした。急坂ですが、木があるので、割と高度感もなく、怖くない登りです。
 マンモス岩から5分ほどで、頂上に到着。ちょうど12時でした。
 頂上は大にぎわいで、先客3パーティが陣取って昼食をとっていました。風もなく穏やかな秋晴れ。こんないい場所でのランチは人が居なければ、そりゃ最高ですわ。
→頂上のほこらと石

 江戸時代に石に経文を書いて、奉納したのが始まりで、今有るのは本砂金小学校の生徒さんが置いた石が主だとか。
 頂上は思ったより広く、15人位は座れそうな感じ。低木の枝に囲まれた赤土の土間になっています。「天空の六畳間」とも呼ばれるそうです。
→頂上から東方向の眺め

 写真では、見えないが三森山のはるか東に、太白山がぴょこんと頭をのぞかせていた。
 木の枝に標が付けられている。

→頂上から北西方向の眺め

 正面に桐ノ目山、右奥が大東岳、左が三方倉山、左奥が神室岳。写真にはないが、神室の左には(南西方向)雁戸と蔵王が連なっている。
 
→頂上から北方向の眺め

 左から、船形山、鷹の巣山、北泉ヶ岳、泉ヶ岳。絶景である。登った山が見えるのは、ことにうれしい。5分程眺望を楽しむ。
 頂上は混雑していたので、ともかく危険な頂上直下の下りをクリアしてから、昼食にすることに。さあ、下りだ! 
→オボコンベ北稜!の下り

 絶壁と聞いていたが、岩壁ではなく、ブッシュがあるので、か弱いチームもかろうじて「足がすくんで降りられませ〜ん」状態にはならずに済む。岩と木の急坂に鎖がありますが、木もあるので、前向きで下れます。
 オボコンベ山頂の影も鋭い。
→木が多い

 踏み跡はついているので、木をかき分けて進みます。このブッシュの下がまた急な下りになっています。
→後ろ向きで下る

 前向きに下ると、ザックが背後の岩にぶつかり、バランスを崩しそうになる。足元を確認してから、慎重に下ります。こういう場所では、ストックは邪魔になります。
 ※100円ですが、イボイボ付きの伸びる赤い手袋は結構役に立ちます。
→そこに足場あるよ〜

 助け合って下ります。本当に怖い時は、「キャー」とか、声も出ないものです。
 一番の難所として恐れていた崖の下りでしたが、天候も良かったので、足場も手がかりもしっかり確保できました。
 
→やっと普通の下りに

 約15分で核心部の急降下を終了。スリル満天でございました。
 写真後ろのB子さんは、思ったより怖くなかったそうで、「もしかしてああいう所好きかも」と頼もしい発言。
→振り返ればオボコンベ

 下り初めて、30分後の地点。鞍部まで下ってから、やや登りかげんのなだらかな尾根道で、後ろを振り返ると、オボコンベが樹間に見えます。
 ここで適当なスペースを見つけ、お昼休みにします。たっぷり1時間、お湯も沸かしてくつろぎます。
→のんびりとした尾根下り

 鞍部から一山超えると、あとは、なだらかな下りになる。一箇所、尾根から左に直角に曲がり、急な下りになる。道はシッカリついているので、それに従って急坂を下ると、鞍部に出る。
→尾根を直角に右折

 鞍部からやや登ると、尾根が二股に分かれた地点(写真)に出るので、踏みあとをたどって、直角に尾根を右折する。
 
→背丈ほどの笹藪

 二股の尾根を右に曲がって、直線で約250m程下ると、笹薮が深くなる。踏み跡はあるので、下っていくと林道末端の広場に出る。この辺りが、一番踏み跡が見えにくい箇所だと思う。
→林道末端の広場で

 頂上からここまで、1時間弱かかりました。ガイドブックでは、35分になっていますが、崖をゆっくり下ったのと、現在地を確認しながらの下りだったので、時間がかかったと思います。
→廃道になった林道

 伐採の為の林道の跡なのでしょうか。今は廃道になっており、車は通行不能です。
 道は直進せず、右側の尾根を、右に回りこむように下って行きます。
→ススキの原を右折する

 広い尾根のススキに道が紛れており、写真の左を下ってしまいそうになる。よく見ると、木に垂れたピンクの毛糸が、頼りなさそうに「こっちョ」と案内している。
 今回迷いそうになったのは、沢で2ヶ所、下りの尾根で2ヶ所。やはりまだ手ごわい山だ。
→送電線の鉄塔

 右に尾根を回りこむと、本砂金川に沿って建つ、送電線の鉄塔が見える。左手は、鷹の巣山(705m)だ。
 道はシッカリとしているが、赤土が堀のようにえぐれた箇所もある。この尾根をまたいったん右に回りこみます。
 
→もう少し

 尾根の末端を回り込み、200mほど本砂金川と平行に歩くと、下の青テープの広場がひょっこり現れます。
→尾根コースの下山口(登山口)

 道幅が広くなっている所に出ます。写真は下山口を振り返って撮っています。ここから本砂金川の河原に下っていきます。
 ※写真左手には沢コースの目印なのか、別の青テープが沢に続いている。この沢は、オボコンベの東の589mピークとの鞍部に突き上げている。いつか、探検してみたい。
→最後に渡渉

 道幅の広い道を下って行くと、河原に出る。朝渡った、本砂金川の下流だ。
 川を渡り返して2〜3分で、朝通った下山口(林道)に出る。
→下山口へ到着

 写真手前の尾根を下ってきました。ガイドブック通り、林道末端から30分で、下山口に無事到着です。
 入山口まで、車を回収するため、林道を歩く。約800m、徒歩10分の距離です。
 大変満足度の高い山でした。
 
 -------●登山報告終了●-------
  ●出合った秋の実

→ムラサキシキブ

 クマツヅラ科。実物のほうが、もっと色鮮やかな紫だ。本来の天然色なのだが、自然の造形の美しさには、いつもひれ伏してしまう。
→コバノガマズミ

 スイカズラ科。マタギの拓さんが、食べられるとおっしゃるので、恐る恐る試してみる。甘酸っぱくて、美味しかった。
 こういう方とご一緒すると、万が一山で食料が底を尽いた時は、サバイバルできるし、山の楽しさも広がる。

参考文献:「山遊び山語り・蔵王二口編」深野稔生著

※ 記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、ご了承下さい。
また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。


                オボコンベに関する補遺

●オボコンベの別称

 深野さんの著書によると、「ねんねこ半纏で赤ん坊をおぶっている子守に見えたり、・・・(中略)・・・呼ばれた名前もさまざまである。天狗山、三峡山、坊主山、釣鐘山、茨山、茶筒山、子守山、産子負山、など・・・・」とあり、オボコンベは、その特異な山容から色々に呼ばれたようだ。
 ともかく一度聞いたら忘れない、インパクトのある「オボコンベ」の呼び名は、今後も語り継がれていくことだろう。

●駐車スペース

 ★登山口・・・登山口の道標手前、林道の脇のわずかなスペースに駐車。
          雨後は泥んこで路肩がぬかるんでいる。7台位で満車。

 ★下山口・・・登山口より倍弱のスペースあり。


●登山の帰りに 中華「宝龍」は
  いかが?


 ★住所:太白区茂庭字川添西
     国道286号(秋保街道沿い)
 ★とても愛想のいいおじさまが迎えて
   くれる。
   料理に勢いがあり、安くて美味しい。
 

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