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早池峰山(1917m)

2003.10.4(土)〜5(日)の記録
※記録が古いので最新情報をご確認下さい
 概   要 花の種類の豊富さやその急峻な山様が魅力。私的には、遠くて手が届かなかった憧れの名峰。今回は、うすゆき山荘に泊まり、紅葉を愛でながら、河原坊から山頂をめざすコースとなった。
 場   所
 交   通
 仙台から東北自動車道で、花巻JCTを経て、東和ICまで。東和町から大迫町に入り、早池峰ダム、岳集落を経て、うすゆき山荘へ。
 注   意
 事   項
毎年夏山登山シーズン中の土・日・祝日は、岳からマイカーの交通規制期間あり。要確認・岩手県交通括019-654-2141 うすゆき山荘は無人で予約なしで泊まれるが、早いもの勝ち。
 コ ー ス
 タ イ ム
仙台→(車2時間30分)うすゆき山荘→(車5分)河原坊駐車場→(歩55分)こうべこうり→(歩1時間30分)早池峰山山頂→(歩1時間35分)小田越→(歩30分)河原坊駐車場→(車45分)東和温泉→(車1時間45分) ※男3名、女1名
 ガ イ ド
 ブ ッ ク
「東北の山」アルパインガイド、山と高原地図E「栗駒・早池峰」昭文社
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※地図を見た後はプラウザの(戻る)で戻って下さい
 学生時代に所属していた山岳サークルの、OB会の仙台支部が2002年に
発足した。通常、宮城は3名のOB会員だけなのだが、さらに3名の仙台転勤
で、6名になったことがきっかけだった。
 02年は計画していた栗駒山が、雨でキャンプのみで終わったので、03年は
早池峰を計画。しかし5月の予定が悪天候で流れ、10月にやっと実現。
 今回は4名の参加で、女性は私一人。後輩2名が不参加のため、私が一番
下の兵隊役。(車の運転も私←やや不安)せんぱ〜い!お手やわらかに〜!
→うすゆき山荘
 仙台を11時に出発して、昼食・買い物をして15時に小屋到着。(私にとって、180キロは最長の運転距離。成せば成るのね)
 小屋は無人。(写真奥がトイレ)15人は収容可。先客無しの早いもの勝ちで薪ストーブのまわりに食料を広げる。※平成19年9月現在、管理上などの理由によりストーブを設置しておりらず、薪も無いそうです。
→夕映えの紅葉
 あした天気にな〜れ!この晩の満天の星には、感激。
 小屋では単独登山者1名を交え、鍋料理をつつく。買い過ぎかと思えたおつまみをほぼ食べ尽して就寝。でもストーブの煙突が詰まっており、けむくて燻製になりそうでした。(この時はまだストーブが使えましたが、今は無いそうです。小屋内でシュラフカバー使用しても、夜は冷えましたので寒さ対策必要。)
→河原坊登山入り口

 朝、7時15分に小屋を出発。(小屋のお掃除はちゃんとしました)河原の坊に車を置き、歩き始める。入山者かなり多し。天気もよさそう。
→沢沿いの登山道

 案内板に従い、コメガモリ沢沿いに道をすすむ。雨で増水したら注意が必要なルート。紅葉がみごろである。
→黙々と歩く

 トップのKI先輩は、旅行会社の山岳ツアーコンダクターをなさっておられるので、ペース配分はさすが。卒部以来、数十年ぶりの登山というKN先輩も、石井スポーツで登山靴を新調してこられた。SU先輩は年齢が近いので、何かと頼れる存在。
 
→ナデシコ又はタカネナデシコ

 花の終わった紅葉時期、唯一色のある花に出会いました。図鑑には花期7〜10月とある。ナデシコ科。
→石がごろごろ

 このルートを下った人が、最後まで石がごろごろしていて気が抜けなかったと言っていたが、その通り。ガイドブックには、小田越から上るコースの方が多く紹介されているが、河原坊から登った方が、歩き易いと思う。
→こうべこうり到着

 登り始めて1時間弱ということもあり、ここで休憩している人が多い。
→お向かいの薬師岳

 こうべこうりからの眺め。薬師岳も小田越から1時間半で登れるそうだ。
→ちょっと北アルプスのムード

 白のチノパン姿三人が先輩。本来の私なら、きっとこの辺りでアゴを出していたはず。でも、一ヶ月の走り込みの甲斐あって、なんとか遅れずについていけて、嬉しかったです。
→けっこうな入山者

 麓のスーパーで道を尋ねた人も、登ってきていた。小屋に泊まったことを伝えると、「煙かったでしょう。誰も煙突掃除しないんだから」と。お掃除道具があれば、したかも・・。しないかな・・・。
→御座走りの道標

 御座走り岩、打ち石、千丈岩などと名付けられた大岩がある。
→河原坊コースを振り返る

 岩場をジグザグに登ってきた。人為の落石に注意したい。
→鎖場

 登り下り用にか、二本の鎖が設置されている。下りは注意が必要な所。シーズン中は混雑する場所だと思う。
 この辺りまで登ると、数日前に降ったという雪が、岩陰にうっすら残っていた。
 
→ドライフラワー

花は他にアザミが少々残っていただけ。ドライになってもきれいな花だが、名前は?
→早池峰山頂の避難小屋

 思ったより楽に、頂上到着。
 頂上には、ざっと50人は居たでしょうか。風もなく穏やかないい日で、ラッキーでした。遠く東に、宮古湾が見えました。
→山頂から東に伸びる尾根

 岩稜に草付の典型的な高山の景色です。2000m弱でこんなりりしいお顔立ちの山は、中部山岳にはそうありません。東北の山の魅力の一つです。
 
→山頂から盛岡(北西)方面を望む

 残念ながら、岩手山は見えませんでした。
→山頂から花巻(南西)の方向

 山頂の北側の岩肌は、雪が張り付いて凍っていました。
→小屋のトイレ(写真左の赤屋根)

 超人気の山だけあって、環境保護には力を入れている。なるべくトイレを使わずに、携帯トイレを持参するように呼びかけている。
 ツアーできたお客さんに、ガイドさんも「山頂のトイレを使わないで」と力説しているのを聞いて安心。時代の流れを感じました。
→避難小屋の内部

 きれいに片付いている。監視員がいるらしいが、人影なし。20人くらいは横になれそう。
→山頂から東を望む

 尾根から東にのびる稜線を少し歩くと、南に尾根道を、小田越に下るルートがある。
→木道(もくどう)

 シーズンには花が咲くのだろう。木道で高山植物の踏みつけを防いでいる。
→小田越ルートで一番急な下り

 風が無いので、のんきに歩いているが、さえぎるものが無いので、ちょっと吹かれたら大変。冬季は小田越コースは風が強いので、河原坊から登るのが一般的なようです。
→有名なはしご場

 監視員の方が交通整理しておられ、「はい、登ってきて〜」「次の人降りて〜」と声をかけている。
→小田越の下山コース一望

 正面が薬師岳(1644m)。端整な三角形の山。こちらは山頂まで樹林におおわれているようだ。
→頂上方面を振り返る

 しっかり道がついているので、無雪期なら、ガスに巻かれても道に迷うことはないように思う。
→ハイマツ帯から南西方向の谷

 眼下の沢(岳川)沿いに、岳集落への細い車道が走っている。この道が、夏の土日にマイカー乗り入れが規制され、シャトルバスが走る。
→樹林帯に入る

 頂上から1時間ほど下ると、もう樹林帯に入り、小田越も真近である。
→小田越登山口に到着

 車道隔て反対側に、薬師岳の登山口がある。
 ここには駐車場はないので、河原坊の駐車場まで、車道を歩いて下る。
→早池峰山全景

 こうやって山を見ると、よくあそこまで登ったなあ、と思います。小田越から河原坊まで、下りは徒歩で30分です。
→河原坊駐車場

 左上に見えるのが、管理棟。展示スペースなどがあるが、宿泊はできない。駐車場にもトイレがある。
 帰りに、東和温泉で入浴をし、仙台着17時でした。(帰りはK先輩に運転を代わって頂き、のんきでした。有難うございました)
        ●報告終わり●

参考文献「高山植物入門」、「山の花」山と渓谷社

※ 花の名称及び、記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、
ご了承下さい。また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。


              <早池峰山に関する補遺>

●フードセンターみずかみ
 大迫町からダムに入る手前に、みずかみという、この辺りでは大きなスーパーがある。ここから奥には、お店らしい店はないので、ここで食料の買出しするのが便利。酒類も置いている。鰍ンずかみ 大迫店 稗貫郡大迫町大迫

●どちらから登るのが正解か
 私的には、無雪期は傾斜が急で岩の多い河原坊コースを登り、小田越に下るのがいいと思う。小田越コースには、はしご場があるが、はしごがしっかりしており、急なのはここ一箇所だけ。疲れた足に、岩がガラガラしたコースを下山路に選ぶのは、難あり。

●交通規制について
 岳の集落からは、約2m幅のくねくねの山道。車がすれ違うのには苦労する。紅葉も見ごろであったため、一般の観光客や写真を撮る人も多くきていた。河原坊の駐車場もかなり車で埋まっていました。シーズン中にシャトルバスを出して交通を規制している訳がよくわかった。事前に確認してからお出かけになるのが賢明です。
★岩手県交通叶キ岡営業本部 電話019-654-2141
早池峰登山バス時刻表は、上記のHPを検索して下さい。記載あります。
平成15年は、6/8〜8/3土日祝の5:00〜13:00マイカー規制されたようです。
★大迫町企画情報課 電話0198-48-2111

●東和温泉について
 高速道東和ICの近くで、道の駅の隣なので、立ち寄りやすい。入浴料金600円。5〜10月は10:00〜22:00、毎月第一水曜日休館。電話0198-42-4311


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