直線上に配置

蔵王熊野岳(1841m)・御釜

2002.09.15の登山記録です
※記録が古いので最新情報をご確認下さい
概 要 蔵王の最高峰熊野岳、観光客でにぎわう刈田岳、静かな火口湖御釜をめぐるコース。あまり体力は使わないが、天候が変わりやすいので、荒天時に備えた装備と、ガスに巻かれたときのルートファインディングは必要。
場 所
交 通
マイカーで宮城県蔵王町遠刈田温泉からエコーラインを経て、刈田岳駐車場へ。エコーラインは有料道路で、駐車料込みで520円。くねくねの道なので対向車に注意。東北屈指の観光コースの為、休日は混雑渋滞している。早出、早帰りをお勧めする。
注 意
事 項
◆刈田岳はハイヒールでOK。◆熊野岳は天気がよければ老幼問わずスニーカーで登れるが、9月でも霧の稜線は気温10度以下になり、寒かったので、防寒衣は必携。◆御釜に降りるコースは足場が悪いし、ルートもはっきりしないので、好天時でないと危険だ。
コース
タイム
◆日帰り。休憩含めて徒歩全行程4時間35分。女性3名
エコーラインレストハウス(10:20発)---(10:50着)熊野岳神社(11:30発)---(12:15着)御釜降り口・柵の突端(12:45発)---(13:20着)御釜水辺(13:35発)---(14:10着)柵の突端(14:15発)---(14:40着)刈田岳神社(14:50発)---(14:55着)レストハウス
マ ッ プ   昭文社 山と高原地図シリーズ「蔵王」 1:55000 

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7月の里山が暑くてめげたので、今回涼を求めて蔵王の最高峰を計画したが、
刈田岳駐車場に降りたら、寒いのなんのって。9月なのに、息が白い!
霧雨の中歩きだした我々に、蔵王の神様は微笑むのか・・・。
←熊野岳神社・避難小屋

 あいにくの霧で視界は4〜5m。冬のような寒さ。雨も降ってきたので、この間の写真は無し。刈田岳駐車場から、約35分でここに到着。平坦な登り道で楽だった。
 神社の軒先で雨宿りしながら、行動食を食べていると、空が明るくなってきた。
←熊野岳山頂避難小屋内部

 避難小屋は雨宿りの登山客で満杯だったが、雨が上がるとこの通り。6畳位の土間と、4.5畳の寝室(左奥)があった。
 ツアーの団体さんが去ると、外では白衣の信仰者らしき叔父様が、雨に濡れた石仏のお顔を一人で清めていた。
←熊野岳から山形側の地蔵山を望む

 気持ちよさげな地蔵山(1736m)への縦走路が続いている。ここ熊野岳(1841m)は地図では山形県の領分で、宮城県の最高峰は同じく蔵王の屏風岳(1817m)らしい。
←なだらかな熊野岳稜線

 行きはガスで見えなかったが、あちこちにケルンや、積雪期の目印になる長い杭が立てられている。稜線が広くなだらかで、どこが道か判らず、この杭がなければ荒天時は迷ってしまいそうだ。
←出ました!御釜

 ガスが晴れて、絶景!が開ける。幸運の女神になった気分。
←馬ノ背から御釜をのぞく

 下はけっこうな断崖絶壁になっている。御釜まで降りるルートを確認しているところ。稜線にはかなりの登山者、観光客が見えるが、御釜付近には人影はわずか2名程。
←前方は刈田岳、奥が屏風岳

 刈田岳から、熊野岳は天気さえよければ、スニーカーでお散歩気分で行けるコースだ。でも、皆さん賢明で、きちんとした装備で登っておられました。本当に馬ノ背のような場所だ。
←この柵の突端から御釜に降りる

 右手下が御釜で、柵をのり越えると、御釜に下る踏み跡程度の道がある。
 小石のザレ場なので、足元に気をつけないとお釜にまっさかさま!
 観光客は無理です。
←この世のものとは思えない風景

 ここからは熟達者向きのルート。天気が良ければいいが、道が不鮮明なので、ガスに巻かれたらピンチだ。
 落石にも注意したい。火山特有の地形だ。
←高山植物が多くなる

 あまり人が入らないせいか、エゾリンドウ、ガンコウラン、ヤマハハコ、(9月なのに)シラタマノキ、イワカガミなどを、見ることができた。
←エゾ(オヤマ)リンドウ

 すみません、ボケてます。町の花屋では見られない鮮やかな青紫に感動。こんなに楽してこの花に出会えるのは、520円払ったエコーラインのおかげ。
 沢山咲いているので、踏まないように、歩きましょう。
←御釜のほとりにたたずむ

 刈田岳レストハウスの喧騒がうそのような、まか不思議な空間がそこにあった。猿の惑星にでてきそうな光景だ。
 ♪今はもう秋、誰も居ないお釜〜
プライベートビーチならぬ、マイオカマを堪能する。♪おかまよ〜
←ここで泳いだ粋人がいたそうな

 お釜の水は透明で、無味無臭。俗化した蔵王なのに、ほんのちょっと冒険しただけで、こんなに浮世離れした場所に来られるとは。
 湖沼は薄気味悪くて苦手というA子さんも、御釜はOKだとか。
←お釜の淵をよじ登る

 しばしの休憩後、お釜を背に帰る道を探す。お釜の湖面が美しい。
 でも、B子さんは必死だ。
←ちゃんとした道あるんだけど

 近道しようとして、冷や汗かいてるところ。リーダーの酔狂がサブリーダーに伝染してしまったようだ。落石注意。(なぜか絵になる二人)
←自然はふところがデカイ

 午前中は、お釜なんて全く見えず、寒さに震えていたのに、午後からこんなに晴れて、私たちって幸せ!(と思っていたのは私だけ?)
←名残惜しそうに絶景をみつめる二人は何を感じていたのか・・・

 また、とんでもない所に連れて来られた、と思っていたかな。もっとゆっくり休憩くれ〜〜かな。
←最後のザレ場の登り

 下りはズルッといくと、下まで落ちそうで怖いしね。登りも、柵付近で観光客が見ているので、バテたりコケたりはかっこう悪くて、手抜きできない場所です。
←刈田岳山頂神社

 一応、ピークには登っておきたかったので、観光客ひしめく刈田岳へ。
 宮城山形の観光地を背負って立っているだけありますね。秋の連休ともなれば、すごい人出でございました。
←エコーラインは、車で渋滞

 帰りに入浴しようとした遠刈田温泉の壽の湯も、駐車場が一杯でした。
 今回も無事、登山終了。高山入門コースとしては、悪天好天両方体験できて、最高だったと思います。

※以上、報告終了しますが、記載内容については一切責任を負いません