蛇石せせらぎの森

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 概   要
 感   想
 大和町の南川ダム周辺には、自然を活かした色々な施設があります。そのうちの一つ、蛇石せせらぎ公園に隣接するせせらぎの森は、遊歩道も整備されたばかりです。人が入っていないので、ありのままの自然に接することができる、ワイルドな森です。樹銘板も設置され、樹木の観察もできます。
 場   所
 交   通
 国道4号線を仙台から盛岡方向へ。泉を過ぎ、富谷町のひより台のSEIYUの角を左折。県道256号で、大和町宮床へ向かう。国道457号に突き当たったら右折し、900m程行ってから、東北理工専門学校の手前を左折。道なりに山道を3Km走ると、ダム湖が見えてくる。ダムにかかる橋の袂にダムの資料館がある。せせらぎの森は、橋を渡って左折してから500m程の左手の森。小さな橋を渡り、蛇石せせらぎ公園に入っていくと、奥に駐車場があります。
 所 在 地
 問い合せ
南川ダム資料館(※蛇石せせらぎ公園の問合わせもこちら)
宮城県黒川郡大和町宮床字高山120−11
 TEL022−346−2442  
 利用時間
 休 園 日
 入 園 料
    など
★南川ダム資料館 開館 8:30〜17:15
      休館日  4月から11月末→無休
           12月から3月末→毎週水曜日休館
★蛇石せせらぎ公園 開園 4〜11月 トイレあり
★せせらぎの森  山道ですので、電灯はありません。
      ※いずれも入園料、駐車場無料
 周辺施設 七ッ森ふれあいの里(キャンプ場、バンガロー)、陶芸体験館、原阿佐緒記念館、宮床宝蔵、四十八滝運動公園、立輪水辺公園、蛇石せせらぎ公園
※七ッ森湖畔公園パンフレット等より↑↓


※↑上が南東です


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南川ダム周辺のようす
2005.07.10
↑南川ダム資料館
南川ダムの資料がパネルと模型で展示されている。地場産の野菜などの販売コーナーもあります。
↑ダム湖=七ッ森湖
あいにくの曇り空。資料館側の橋のたもとから見たダム湖(左手)のようす。
↑霧の中のダム
橋の右手奥に、ダムがありますが、霧にかすんでよく見えません。
↑ダムの周辺
色々な施設があります。キャンプ場もあるそうです。
↑花野果ひろば
はなやか広場と呼ばれています。駐車場も広いので何かヒット商品が欲しいところです。
↑蛇石せせらぎ公園入口
きれいに刈り払いされています。こどもが遊べる「じゃぶじゃぶ池」が人気だそうです。駐車場は公園の奥にあります。
↑蛇石せせらぎの森へ
蛇石せせらぎ公園の駐車場に車を置き、歩いて数分のせせらぎの森に向かいます。
↑蛇石せせらぎの森看板
森の道の案内板があります。2005年4月に立てたばかりだそうです。
ここで間伐作業を見学しました。
↑杉の間伐
専門家の手にかかると、杉はたやすくスローモーションのようにゆっくりと倒れました。
↑チェーンソーの使い方指導
このあと私も恐る恐るやってみました。終わった後は放心状態で、これは自分には向いてないと悟りました。(^^ゞ
↑せせらぎの森涼風広場
遊歩道沿いには樹銘板もあり、樹木の観察もできます。10分位で見晴らし台に到着。早春や晩秋が良さそうです。
↑せせらぎの森
ボランティアの手できれいに刈り払いされた広場。地ごしらえといって、植林する前に整地されています。大変な作業です。
↑トチノキ
ここ、せせらぎの森では、広葉樹の植林をしていました。
↑うっそうとした杉の植林帯
下草狩りや除伐、間伐が行われており管理されている森です。

園内の植物 ※順不同・画像ボケご容赦
↑サワシバ  カバノキ科
別名サワシデ。果穂は長さ10cm程で、黄葉が散った後も残るそうです。
↑ヤマグワ   クワ科
赤い集合果は熟すと黒色になるそうです。
↑ユリノキ   モクレン科
花がユリに似ていることからの命名で、葉を半纏に見立てて、ハンテンボクとも呼ばれるそうです。
↑ユリノキ   モクレン科
Tシャツのような葉だとお書きになっている図鑑もあります。
↑ユズリハ ?  ユズリハ科
若葉が伸びてから古い葉が散るので「譲り葉」といい、果実は藍黒色に熟すそうです。
↑カツラ?  カツラ科
樹皮が黒褐色で縦に浅い割れ目ができ、葉が円心形で、秋に黄葉するそうです。
↑マタタビ   マタタビ科
白い花が咲く頃に、枝の上部の葉が白くなるのが特徴だそうです。
↑アカソ  イラクサ科
ヤブマオに似るが、葉柄や茎が赤く、葉も先端が三つに裂け、中央が長く伸び尾状だそうです。
↑キバナアキギリ シソ科
葉が三角形の鉾形で基部がやや張り出し、秋に淡黄色の桐に似た形状の花を咲かすそうです。
↑ムラサキシキブ クマツヅラ科
葉は菱形で、先がやや突き出ることが見わけのポイントだそうです。
↑エゴノキ  エゴノキ科
果実がえごいためについた名で、青い実は有毒のサポニンを含み、昔魚獲りなどに使ったそうです。
↑コナラ  ブナ科
身近な雑木林に最も多い木だそうです。ミズナラはコナラより標高の高い所にあるそうです。
↑フジ マメ科(幹のみ)
つるが左巻きになるのが特徴で、小葉が11〜19枚ある奇数羽状複葉だそうです。葉は別人です。
↑オオウラジロノキ  バラ科
秋に3cm位のナシ状の実がなり、リンゴのような味だそうです。
   
↑コハウチワカエデ  カエデ科
ハウチワカエデに似るが、小形で、葉裏や葉柄に毛が密生するのが特徴だそうです。
↑ツノハシバミ   カバノキ科
ハシバミの仲間で、果実に角があるのでこの名があり、葉より先に花が咲くそうです。
↑サワフタギ   ハイノキ科
葉先に近い部分で葉幅が最大になり、葉脈がくぼむ感じが目立つそうです。
↑サワシバ    カバノキ科
尾根を登って展望台付近のサワシバですが、果穂がまだ短いように感じました。
↑エンコウカエデ   カエデ科
サルの手に似ることからの命名らしい。猿猴はサルに似たカッパと言う説もあります。
↑シラキ   トウダイグサ科
材が白いことからの命名だそうです。葉の表面は光沢がありますが、写真は葉の裏を撮っているので、白っぽい。
↑クロウメモドキ 
       クロウメモドキ科
秋に黒い実をつけるそうです。
↑ニワトコ   スイカズラ科
庭常と書き、葉の展開と同時期に泡立つような白い花を咲かせ、6〜7月に赤い実をつけるそうです。
↑ヤブデマリ   スイカズラ科
高さは4mほどになり、アジサイのような白い花を咲かせるそうです。写真は花が終わったところ。
↑ミツデカエデ カエデ科
葉柄が赤くて長く、鋸歯はおおぶりでよく目立つそうです。葉が赤くなっているものもありました。
↑アワブキ   アワブキ科
この木を燃やすと切口から泡を出すのでこの名があるそうです。果実は赤く、葉は黄葉するとのこと。
↑ウワミズザクラ バラ科
材が強靭で木目も美しいので、建具、家具、器具として用いられるそうです。

参考文献:「葉で見わける樹木」林将之、「樹木図鑑」鈴木庸夫
「野の植物誌」山と渓谷社、「宮城の樹木」河北新報社


※ 植物の名称及び、記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、
ご了承下さい。また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。


              せせらぎの森に関する補遺

 蛇石せせらぎの森は、宮城県森林インストラクター協会が、宮城県大和町より受託し、整備維持管理事業をしている森だそうです。広場の整地や、地ごしらえ、杉の間伐、除伐、遊歩道の下草刈り、樹銘板の加工や設置などが、全てボランティアで行われているそうです。




★林業体験 2005.10.16

 秋の七ッ森にやってきました。森林作業の間伐と刈り払いの体験をする機会を得ましたので、ご紹介します。森林作業のプロの方に、ご指導を頂き、ほんのサワリ程度ですが、実際にチェーンソー草刈機を使い、作業をしました。
 怪我をしないように、落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせました。か弱い私が、チェーンソーで杉の木を伐倒しただなんて、今でも信じられない程です。指導者の方は、安全に気を使われ、命の縮む思いだったのでは。
 ※ご本人の承諾なく写真を載せていますので、不都合ある方はお申し出下さい。

↑七ッ森宮床
七ッ森ダムから宮床に向かう道沿いの植林帯を伐採します。
↑杉林
間伐の許可を得た森です。上に蔓がないか、倒す方向は良いか、間伐に適当な木を選びます。
↑プロの作業
まず作業がしやすいように、木の周囲の石や枯枝などを取り除いてから、刃を入れます。チェーンソーの刃の上部先端は危険なので使用しないそうです。
↑倒れました〜
所要時間わずか数秒。簡単そうですが、素人の私はチェーンソーのエンジンをかけるのにも一苦労。手に持つとずっしりと重量があります。
↑受け口、追い口、つる
受け口は木の直径の1/4以上、角度は30〜45度に入れる。反対側につるを残して追い口を入れます。つるは倒れる速度をゆるめます。
↑かかり木の調整
やむをえずかかり木になりそうな場合は、工具で樹幹を回し、倒れる方向を調整します。
↑鳶口の先端
切出した木材を引っ掛けて移動する昔からある林業道具を見せて頂きました。※林の中では、目立つ服装がいいそうです。
↑鳶口で丸太を整理
昔は、男性が木を切り、女性がこの「鳶口」一丁で、倒木を自在に操ったそうです。へぇ〜
↑伐倒初体験
体験者は真剣そのもの。指導者は心配そうに見守っています。チェンソーの音が森中に響きました。
↑笹倉山
いい天気です。午前は杉の間伐、午後からは、このあたりのススキ野の草刈りの体験です。
↑草刈機
草刈機のエンジンをかける所です。チェーンソーと同様に地面に置いて、膝で押さえ、紐を引いてエンジンをかけます。
↑草刈機の刃
草刈機の刃は、○が刈るのに安全な部分です。×部分が硬い物に当たるとキックバックを起こしやすいそうです。
↑プロの技
見るだけでは簡単そうですが、いざやってみるとクズのつるなどが刃に絡み、なかなか前進せず、うまく刈れません。
↑植林地の下草刈り
野原より、低木があるので、バリバリと枝などが跳ね危険です。保護帽、防塵ゴーグルなどで、身を守ります。上級コースです。
★林業体験感想

 危険が伴う作業なので、指導者は大変だったと思います。とても貴重な経験をさせて頂いた事に感謝します。
 また、大変な作業ですが、経験を積めば、腕力がない女性でも、何とか半人前位の仕事はできるのでは、と感じました。
 まだ入門コースなので、場数を踏めば、林業への視野も広がるのではないかと思います。
↑刈りました〜
ハンドルは腕だけでなく、腰を入れるとよいそうです。作業者同士は接触事故を防ぐため、5m以上離れて作業します。以上で今日の林業体験は終了。
  ★スギ林で見られた植物




←杉林のきのこ
 スギエダタケ?かも??
↑ツルリンドウの実
 何とも艶やかな深紅の実です。食べて!と言わんばかり。
↑?
 

参考文献:「秋の野草」北隆館
「宮城の野草」・「宮城のきのこ」河北新報社
「これならできる山づくり」鋸谷茂・大内正伸
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※ 植物の名称及び、記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、
ご了承下さい。また誤りがあれば、どうぞ
MAILにてご指摘お願いします。



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