やくらい高原田谷地沼(荒沢自然館)

 概   要
 感   想
小野田の薬師の湯を、大滝川沿いに、船形山方向に登った所に田谷地沼がある。日曜でも、訪れる人はまばら。自然度の高い素晴らしい湿原です。観光地化されていないのがうれしい。
 場   所
 交   通
 国道4号線を仙台から盛岡方向へ。泉、大和町を過ぎ、中新田を目指して、4号線から457号に入っていく。中新田を経ないで、色麻町を斜めに走り、347号に出る近道もある。347号には、薬師の湯ややくらいゴルフ倶楽部の看板が電柱にあるので、それが頼りになります。
 仙台南部から、薬師の湯まで、車で約90分で到着です。荒沢湿原はそこから、車で約5分。そば処「駒庄」の手前を左折。橋を渡って2キロ弱で、道路右側に駐車場とトイレが見える。荒沢自然館は駐車場に車を置いて、道路を渡った樹林の中にあります。自然館の下には、田谷地沼の水面が光っています。駐車料無料。
 所 在 地
 問い合せ
荒沢自然館
 宮城県加美郡小野田町字鹿原田谷地1番2
  TEL 0229-67-5020
     ※加美町商工観光課 TEL 0229-63-6000
 利用時間
 休 館 日
 入 館 料
時  間→9:00〜17:00
休館日→毎週月曜日
入館料→無料      ※湿原の入園も無料です
 ★船形の氷水 500mlペットボトル、100円
 園内施設 荒沢自然館(多目的ホールなど)、
遊歩道(沼の周囲2.5km)、炭焼き小屋など
 周辺施設
  みどころ
やくらい薬師の湯、やくらい土産センター、滝庭の関「駒庄」、
薬莱スキー場、宮ヶ森キャンプ場、荒沢の大滝と不動尊、
大滝村公園、荒沢のミズバショウ(3月中旬〜4月中旬がみごろだそうです)
※小野田観光マップ・加美町パンフレット参照↑↓
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薬来高原周辺の様子2005.06.11〜12
↑薬師の湯からの船形連峰
わずかに残雪を見る。今年は登山は我慢し、眺めるだけです。
↑林泉館
薬師の湯に隣接している宿泊施設。清潔なお部屋でした。
↑薬莱山とウォーターパーク
25mの温水プールがあるそうです。もっと宣伝した方がいいのでは。
↑荒沢湿原の駐車場とトイレ
薬師の湯から、車で5分位で到着。トイレは水洗でペーパー有り。
↑荒沢湿原の案内板
トイレの前に案内板があります。我々は田谷地沼を一周しました。ほぼ平坦で30分あれば森林浴しながら周れます。
↑荒沢自然館
駐車場から歩いて100m位です。入場無料。デッキで小鳥のさえずりを聴くとやすらぎます。
↑田谷地沼の様子
タヌキのような動物が泳いでいました。他にも水鳥がいました。
↑木道     湿原は木道で守られています。散策路はほぼ樹林の中で、UVカット効果抜群。
↑田谷地沼の全景  中央の雲に隠れているのが、船形山。
              沼にはジュンサイもあるそうです。
   
↑炭焼き小屋
斜面を利用し登り窯風になっています。
↑炭焼き釜
釜にはコナラが詰めてありました。地元の方が説明をして下さいました。

★田谷地沼の動植物 ※順不同・画像ボケご容赦
標高約300mにある田谷地沼の遊歩道付近で見たものです。
↑カサスゲ カヤツリグサ科
昔、菅笠や蓑を作ったそうです。沼の水際に一面に生えています。
↑オオナルコユリ ユリ科
背丈は1m位。湿地から山の斜面への途中にありました。
↑@? ??科
?マユミ??       HELP!
↑ゴマギ? スイカズラ科
名は枝や葉を切るととゴマのような香りがすることに由来するそうです。
↑クロモジ? クスノキ科
緑の枝に黒い文字が書かれているように見えることからの命名だそうです。
↑キハダ ミカン科
葉をちぎるとミカンの香りがし、樹皮をはぐと黄色い。
↑ハンノキ カバノキ科
沼の湿地に一面に生えていました。下草はカサスゲです。
↑ヤブデマリ スイカズラ科
木道の脇の斜面にありました。葉がハート型のムシカリと似ています。
↑タニウツギ スイカズラ科
伊那地方では、骨を拾う箸に用いる縁起の悪い木だそうです。
↑A? ??科
???       HELP!
↑ミズキ? ミズキ科
木に水分を多く含んでいることからついた名前だそうです。    
↑レンゲツツジ ツツジ科
全体に有毒成分をもつそうです。
↑トチノキ  トチノキ科
手のひらを広げたような大きな葉。ホオノキと似ているが、鋸歯がある。
※田谷地沼の遊歩道付近で
 気付いたその他の植物

ヨシ、ウワバミソウ(山菜のミズ)、
オオカメノキ、サワグルミ、
ケヤキ、ウワミズザクラ、コナラ等
  
↑モリアオガエルの卵 アオガエル科初めて実物を見ました。泡状で肉まん位の大きさです。 ↑ヒガシカワトンボ?カワトンボ科
朱色の羽が美しくて感動!はじめて見ました。
             
              ★ブナ林帯の植物
 荒沢湿原から山手に車で移動し、標高500mのブナ林帯の植物の観察をしました。わずか200m歩いただけですが、林道脇には、沢山の種類の植物がありました。
↑チマキザサ イネ科
根元で枝分かれしているそうです。
↑クロモジ クスノキ科
香りが良いのでこの枝を和菓子の楊枝に用いるそうです。
   ↑エゾユズリハ ユズリハ科
日本海側の多雪地帯に分布。樹高が1〜2mにしかならないそうです。
↑ニオイコブシ モクレン科
別名タムシバ。枝を折ると芳香がすることからの命名だそうです。
↑ミズナラ ブナ科
コナラより葉が大きく、標高の高い所に分布するそうです。
↑オオイタドリ タデ科
イタドリよりおおぶりで、山地に生えるそうです。
↑ウリハダカエデ カエデ科
カエデとしては葉の切れ込みが浅い。黄緑色の花が咲いていました。
↑ニオイコブシ? 
名前を教わり写真に撮るが、メモが判読不能。(^^ゞ    
↑オオカメノキ スイカズラ科
別名ムシカリ。ヤブデマリと似ているが、ハート型の葉で見わけるそうです。
↑ハクウンボク エゴノキ科
材は将棋の駒などに利用されるそうです。白花が連なり雲のように見えることからの命名だそう。
↑ヒカゲノカズラ ヒカゲノカズラ科
日陰ではなく明るい道端に生えていました。
    ↑B? ??科
           HELP!
   ↑ハウチワカエデ カエデ科
宮城では丘陵地や山地、亜高山に普通にみられるそうです。
↑ハンゴンソウ キク科
山地の植物。夏に黄色い花をつけ、反魂草と書くそうです。
↑アオダモ モクセイ科
羽状複葉で2対になる事が多いそうです。野球のバットの材。
↑ヤマブドウ ブドウ科
つるの風情が絵になりそう。秋に紅葉するそうです。
↑タラノキ ウコギ科
羽状複葉がさらに羽状に並んでいるので、2回羽状複葉と呼ばれるそうです。トゲがあります。
↑エゾアジサイ ユキノシタ科
小さな蕾をつけていました。
↑キハダ ミカン科
羽状複葉。これがキハダですと教えられなければ、判別不能です。
   ↑ヨツバヒヨドリ キク科
夏から秋に白から赤みがかった花が咲くそうです。
↑タニウツギ スイカズラ科
荒沢自然館付近の、道路脇に沢山咲いていました。ここはまだ蕾です。
↑ノリウツギ ユキノシタ科
アジサイ属で、7月頃に白い花が咲き、樹皮から糊が採れるそうです。
↑モミジイチゴ バラ科
ここではまだ花が咲いていました。
↑ハナヒリノキ ツツジ科
ハナヒリは古語でくしゃみのことだそう。有毒で昔はウジを殺したそうです。
↑トリアシショウマ ユキノシタ科
6〜7月に白い小さな花が咲くそうです。
↑C??? バラ科
アズキナシ?  HELP!  
↑リョウブ リョウブ科
令法と書く由来は、昔救荒用に植樹を勧める令法が出た為とも言われているそうです。若葉は食べられるそうです。
※ブナ林帯で
   その他に見られた植物

ツルシキミ、ヒメモチ、ツノハシバミ、
オオカメノキ、ヒメノキ、タムシバ、
クサキ、ウワミズザクラ、コシアブラ、
オオヤマザクラ等

参考文献:「葉で見わける樹木」林将之、「樹木ガイドブック」平野隆久、
「宮城の樹木」河北新報社、「野草図鑑」北隆館、「野の植物誌」山と渓谷社


※ 植物の名称及び、記載事項に関して、一切の責任は取りかねますので、
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