コラム3:
「赦すということ-キリスト教の根底-」
先日兄が沖縄で結婚しました。
よくもまぁ沖縄で・・・、というのは別として、
キリスト教式の結婚式で神父さんが興味深いことを言いました。
お互いの違いを赦し合いなさいと。
外見、性別、性格、思想、価値観などなど、
結婚するからといってお互いの価値観がまったく同じとは いかないでしょう。
あなたは、違うということに不安を感じますか?
違うものは違うということを認め、受け入れる。
これが赦すということです。
学生時代に入っていたサークルの規範に、
living in diversityというものがありました。
他にも4つほど規範がありましたが、この言葉が一番好きでした。
そのサークルもキリスト教国が起源です。
キリスト教というものは今も昔も、それを信じる人たちは
数々の過ちを犯してきました。
無理もありません。宗教というシステムは、
バラバラに生活している人々を一つにまとめる機能をもち、
権力者はその一つにまとめる力を自分のイデオロギーのために
利用してきたのですから。
クリスチャンの大学を出たcheですが、それが理由でキリスト教は
あまり好きではありません。しかし、まず赦すことから始めるこの宗教は
思想的にとても優れているのは確かだと思っています。
2004/11/15
特定非営利活動法人アイセック・ジャパン www.aiesec.jp/
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