????年??号

【元ネタ:作者不詳】
久しぶりに安藤亭に着いたバキ。
しかし、時既に遅く安藤亭はオーガ所有の遊園地に変わっていた。

「安藤さん、これはいったい。」
「バキ、きみは良い友だったが、君の御父上が行けないのだよ」
助けて、本・・克巳さん。
その時、窓ガラスを蹴破り奴がきた。
「本部さん!!来てくれたんですね。」
「バキ、お前途中で克巳に変えただろ?」
「何を言ってるんですか本部さん、気をしっかり持ってください。」
元から本部とは心神会本部の事でお前の事では無いザマスとバキは心の中で呟
いてみた。

「ごまかしても無駄だ、変わりにお前の最愛の恋人をつれていく。」
速く逃げるんだと夜叉猿にバキが叫ぶが、本部の真剣投げの方が速かった。
「まずは足、そして逃げられなくなったところを鎖鎌。」
本部は頑張った。夜叉猿は真剣を筋肉と皮膚で跳ね返した。
本部は42731のダメージを受けた、本部は死んだ。

飛騨山に平和が戻り、笑顔でバキを見送る安藤。
遠くから元気なデストロイの声が響いていた。

 久しぶりに訪れた安藤邸は、巨大アミューズメントパークと化していた。
『地上最強・遊次郎ランド』
 豪奢なゲートの向こうでは、子供連れの行楽客が勇次郎の着ぐるみに追い回
されている。見渡すと、グニャグニャの背景画を背負った勇次郎、ブリーフ一
丁で煙草をふかす勇次郎。ケツに巨大な注射器をブッ挿してガーガー寝ている
勇次郎もいる。何千人ものガキ共が逃げ惑う。泣き叫ぶ。ど田舎のくせに意外
と盛況だ。
 そこへ颯爽と安藤が登場した。
「バキくん。きみは良い友だったが、君の御父上がいけないのだよ」
 byガンダム。してみると、生意気にもテレビぐらいは映るらしい。
 勇次郎軍団が刃牙と梢江を取り囲んだ。闘志が湯気となって、背中から立ち
昇っている。
 着ぐるみだから、フリーターだから。そんな言い訳はしたくない。オレたち
だって勇次郎。にっくき刃牙の首を上げ、子供たちに夢を! 希望を!
 仁王立ちで敵を迎え撃つ刃牙だが、心の中では我知らず助けを求めている。
 こんなジャンプも売ってないクソ田舎で死んでたまるか。克巳よ、オレを救
いにやって来い。本部は来なくていいから死ね! マジ死ね!
 本部だけに祈りが通じた! 金がないので正面ゲートは避けて、窓ガラスを
蹴破って刃牙の前に立ちはだかった。全裸、日本刀、でらべっぴんのおなじみ
三点スタイルの本部が怒りに燃えている。
 バキ、オレ、シネ、イッタ。オレ、バキ、シナス! シャチョサン!
 投げつけた日本刀はしかし標的の刃牙を大きく外れ、『キャプテンKATO』鑑
賞中の夜叉猿の右足を貫いた。迫力の3D映像に釘付けだった夜叉猿の首がギギ
ギと捻じ曲がる。その眼が本部を捉えるや否や、猛然と襲いかかった。
 本部はひるむことなく、懐から鎖鎌を取り出した。右手にはでらべっぴんを
持っている。さて、鎖鎌とでらべっぴん、どっちで迎え撃つ?
 一瞬の躊躇が命取りになった。夜叉猿パンチで42731のダメージを受けた。
本部は逝った。


 飛騨山脈に平和が戻った。去り行く刃牙と梢江に、安藤は別れを告げた。
「デストローイ!」
「ジャンプ売ってんのかよ!」
 刃牙の怒りが爆発した!


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