2016年49号 第132話

【前回まで】

 本部は武蔵に両手両足を叩き折られた。武芸百般を極めた本部であれば、この状態でも
武蔵など瞬殺できるが、刃牙が勝負ありと言っているので残念だが闘いは終わりである。
「それじゃ、勝負ありと言う事で」
 本部は床をゴロゴロ転がって出口に向かったが、武蔵が床を叩くと床が持ち上がって下
り坂になってこちらに戻ってきた。
「まだ勝負はついておらん。どちらかが死ぬまで続けるぞ」
「刃牙くんが勝負ありって言ってるのに、クローン風情が反論するな。なあ刃牙くん」
「武蔵さん、勝負ありだ! 本部さんを殺したら、みんな黙っていないぞ!」
「誰が困る?」
「ん?」
「本部が死んだら、一体誰が困る? 権力も財力も人望もないし、ガイアとか言うのも女
子高生に本部の写真を踏ませて喜んでいるし、ただの1人も守護れてないし。誰が困る?」
 刃牙は目をパチクリさせながら武蔵の話を聞いている。本部は一応刃牙に聞いた。
「刃牙くん、勝負ありだよね?」
「ちょっと様子をみようか!」
「いやいやいやいや」
 本部は床を転がって、人の話にいちいち流されるバカのクソガキの傍に行って説得した。
「権力と財力と人望は余計なお世話だし、ワシの写真を女子高生に踏ませたのはワシの趣
味だし、守護と梅毒は後になって効いてくるので守護れてないとか今言われても知らん。
だからワシが死んだら困る人ばっかりなので、完全無欠に勝負ありなの。わかった?」
「ん?」
 刃牙の耳にはたまたま耳栓が詰まっており、本部の話を全然聞いていなかった。武蔵は
刃牙の耳栓を外して言った。
「お主のスケベぼくろをむしり取ってチンコに埋めたいと、本部が言っておったぞ」
「本部が死ぬまで勝負全然なーし!」
「よし分かった!」
 本部は勝負ありに戻すのは不可能と判断して、説得の方向性を変えた。
「刃牙くん、ワシが1人で武蔵に勝てるとは誰も思わないよね? 助っ人がいなかったら
ただの弱い者いじめの撲殺ショーになって、後味悪いよね?」
「そうだね、本部さん程度が武蔵に勝てるなんて、全宇宙の誰も思ってないよ!」
「そうだろうとも。だから助っ人に範馬勇次郎をつけるがいいよな!」
「ん?」
 刃牙の鼓膜がたまたま破れていたので、本部の話を全然聞いていなかった。武蔵は刃牙
の鼓膜を治して言った。
「本部が、助っ人に烈海王を要求しているぞ」
「お安い御用さ!」
 本部は烈の骨壺を持たされて、烈の墓石を背負わされた。現世と冥府の垣根を超えたス
ーパータッグ、爆誕!


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