第3章「二人旅」 栄光を賭けた闘い(仮
The fight to have risked glory

第3章「二人旅」

―ファル達は後ろを見た。

「もうこんな所に来たのか。」
「そうみたいね。」
「村がだんだん小さくなっていく…。」

―すると、村は家が小さくなって見えていた。

「ところでファー君、今何時なの?」
「えーと…正午って所だね。」
「まだお腹空かないわよね?」
「うん、全く。それでも一応非常用に食材は持ってきているから。」

―そう言うと、鞄の中から食材を取り出した。結構入っているようだ。

「一日三食となると何日分なの?」
「五日はもつね。それまでの間に他の村に行けると思う。」
「ふーん。でも、料理は出来るの?」
「出来るよ。この前僕の家に来た時に食べていったカレーライスも僕が作ったんだからね。」
「えぇ!?あれ、ファー君が作ったの!?」
「そうだよ。剣技は父さん、料理は母さんに教えてもらっているから自信は有るんだ。」
「へぇ…今度また作ってよ!」
「わかった。また今度作ってあげるよ。」
「やったぁ!」

―そう話しながら時が過ぎ行く。夕方には村が見えてきた。

「あ、村が見えてきたよ。」
「早く宿屋に向かいましょう。」
「そうだね。早く疲れを癒したいな…。」
「ん…。何かしら、この匂い…?」
「焦げ臭い…村からか!」
「…まさか、そんな事が…!」

―ファルの向かっていた村…「テルト」の近く。ファル達は焦げた匂いを感じた。彼らは急いで村へ向かった。

「村が…炎を上げている…!?」
「いや、まだ間に合うはず。近くの人を助けましょ!」
「それに…魔法を使って火を消そう!」
「頑張りましょう!」

―少年達は、炎の村へ入っていった。この中で戦いが起ころうとしている事を知らずに…。



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