ルアー情報 2002/2月号 CLUB L.A.N 釣行記 掲載 オリジナル文

2001 OSD第6戦 参戦記

皆さん インターネットを活用されていますか? いきなり何を? ですよね

今回のお話はインターネットを上手に活用されているシーバスダービーのお話です
皆さん「志波洲庵」様はご存知でしょうか? 
当誌の誌上トーナメントにも参戦されたことで有名ですよね
千葉に拠点を置かれる JGFA Official Club Team 「志波洲庵・Seabass An」
日夜私が、あちこちのサイトを飛び回り見つけてしまったのが「志波洲庵」様で主催されている 
「One night Seabass Derby」  
略称を「OSD」  今年は年間7戦を開催されており、その参加規程が
私たち一般アングラーにもチャンスを頂ける 参加規程になっておりました。
早速にmailを送り参加の意思をお伝えすると、快く参加を承諾して頂くことが出来ました。
 
「OSD」の大前提なのですが、リリースが大前提のダービーです。
(キープした魚はエントリーできません)
その他 OSD(志波州庵) 関連
2002「OSD」第5戦釣行記 8位
2002「OSD」第4戦釣行記 7位
2001「OSD」第6戦釣行記 優勝
2001「OSD」第4戦釣行記 5位入賞

日頃志波洲庵に集うアングラーに、月に一度程度は心を一つにして、
釣りの真剣勝負に挑む機会を提供するとともに
シーバス資源の保持増進に一役買うことを目的として、
志波洲庵ワンナイト・シーバスダービーを開催する。 ……志波洲庵様 談


私たち一般アングラーの参加資格は「OSD」事務局により判断されます。
参加地域は日本全国が対象です。 魚を釣る場所も自由です。
対象魚はシーバスで、尾叉長と重量を申告します(全長ではなく尾叉長)
開催時刻は原則として当日午後4時〜翌日午前10時となっています。
 
ダービーの概要ですが、先ほども書きましたが、キャッチ&リリースが大前提です
エントリーの規定はダービー開催時間内にキャッチしたシーバス(最低叉長40cm)の 
叉長と重量(その他にもあり) を「志波洲庵」様のサイトの中にある「蝶花」または
携帯電話の「携帯釣果報告」携帯電話専用の非公開伝言板
(参加が許可されると後日アドレスが送られてきます)にデータをアップするとエントリー完了となります。 
 
表彰等ですが、魚の叉長と重量でポイントが決まり、各戦上位5名が表彰されます。(年間の表彰もあります)
 
協賛各社には Miracle Works様 BURNS.Ltd様. AQAMAGIC様. MAPS! L.C様 が協賛されています。
 
詳しくは「志波洲庵」様のHP (http://www.big.or.jp/~m_kanno/index.html) にてご覧下さい。
 
 
当初私(谷口)単身で第4戦からの参加となりましたが、エントリーされている方の中には
かなりの強者アングラーも多数いらっしゃいました
みのほど知らずだったかなー 玉砕されるんだろーなー 相手が全国の強者 
相手にとって不足は無い 腕試し 腕試し…その時運良く5位に入賞することが出来た。
 
その結果に気を良くした私は釣友、ネット仲間に「OSD」への参加をホームページを介して促しました。
私の周りでは 5戦、6戦と回を重ねるごとに、私の釣友
ネット仲間が「OSD」への参加表明し、総勢11人で臨んだ第6戦が10月20.21日に行われ、その

第6戦で私たちに幸運の女神が微笑んでくれたのです。
 
私は土、日のダービーと言うこともあり、前日の金曜の晩よりプラに入りました。
しかしその晩はあたり一つ無い状態で朝を迎えることになってしまったのですが…
 
当然プラが成功しなかったのだから、フィールドを変える?
ことも頭に無かったわけではないのですが、前回の5戦で、
魚の居場所を見失いあちこち転々とし思うように釣りが出来ず、悔しさだけが残ってしまったこともあり
前日同様私の普段から通いつめている新潟県上越市を流れている関川で
悔いの無い試合をしようと決めていました。
 
開催時刻前に様子を見て歩き、今日はどこから始めよう 試合開始が16時だからあそこかな?
いやここだろ などと悩んでいると 自分が一番入りたかった場所に先行者が… 
そうこうしているうちに20日16時(開始時刻)を回り、そろそろ始めようかなと思ったのが
17時を回った頃でした。とりあえず橋脚周りを攻め、バイブレイション 1ロスト 1破損
シンキングミノー 1ロストで区切りをつけ、ポイント移動すると 先ほどまで居た先行者の姿が無く
ラッキー そこでキャストを再開 昨晩何のあたりも無い状況からすれば、状況はいいはずが無い
とにかく小さくても良いから1尾釣りたい とりあえずそれが目標となりました。昨晩は風が結構あり 
かなり寒かったのですが、ふと気づくと結構暖かいし、風も無い

昨日よりは少しは良いかなーなどと思っていると、モゾッ としたアタリのようなアタリで無いような
軽くあわせを入れると何か?がヒット ググーっと引かれて外れてしまう 多分ボラかなんかのスレだなー
そのときはそう思っていました。又しばらくすると 同じようなアタリ 
反射的にあわせが入り今度はちゃんとフッキング、何とかランディングに持ち込めました。
あたりが暗いこともあり何だーニゴイか と思ってリーダーで引きずり上げようとすると
小さいながら検量サイズのシーバス君ではないですか 慌ててタモを出しました。
測ってみると叉長で42cm 一応エントリーサイズ これでエントリーできた 
計測して即リリース 気持ち的に余裕が出来、携帯電話で釣果報告を済ませました。
 
再度同じ場所でキャストを繰り返していると 再び(先ほどのhitから1時間半後) 
グッとティップに重みが伝わった すかさずあわせを入れる 半信半疑のアタリではあったが
グーっと持っていかれた 魚がヒラを打ちギラッとした 魚だ!! 
ロッドでためて寄せようとしたが寄ってこない デカそー 自分からリールを巻いて寄って行く
魚に近いところでやり取り開始 確か足元左に根掛かる場所があったなー 
ロッドを左に倒すと魚が右に走る その方向でいいのだが、今度はロッドが悲鳴をあげる 
ドラグを緩めようかとも思ったが、ドラグチェッカーを信用してロッドで耐えた 
トルクフルな引きで 2.3度の突込みじゃ寄ってこない 後は慎重に魚の向きに合わせてロッドを右に左に…

かなりの移動をしたため タモが足元に無かった 一瞬ハンドランディング も考えたが 
魚をロッドで寄せられるようになってジワジワ寄せながらタモのところまで戻り ランディング成功 
かなりデカイ 今年最大だー  ヨッシャー  ガッツポーズ 釣果が出たと電話が入った 
私の釣果も報告し、ほぼ同じ時間にhitしたことに驚かされた。
その後、なんとか釣果報告を打ち込みエントリー完了

早々に近隣のフィールドでロッドを振っている「海梟」の一彦氏に電話を入れる 
するとリーダー峰村氏と同行しているらしい 
両氏は今回「海梟」の他のメンバーに先駆けて二人で初参戦 
先ずは一本!弱小チーム「海梟」の名を全国へ!が目標、前週のプラではメンバーが
小型ながら数本のシーバスを上げた それを基に
関川河口部〜直江津港周辺〜朝マズメはまた関川河口部を攻める計画を立てていた
 
聞くと彼ら二人は港周りを攻めているらしい
予定通り始めたはいいが、河口部は気配が無く早めに見切り、港周辺へと向かった。
そしてそこには、とんでもない光景が・・・。見渡す限りシーバスのボイル。かなりのサイズも見える。
海面は湧き上がるサヨリで真っ白になっていた。サヨリには悲惨な状態だが、二人のテンションは一気に上昇!
とにかく投げる、なげる、ナゲル・・・。サヨリのスレ、スレ、スレ・・・。
一時間後、万策尽きて呆然と立尽くす二人がいた。なぜだ?なぜなんだ!
粘れば釣れるカモ?と二人でしばし作戦会議。
 
そこに私(谷口)からの電話が入ったらしい
「87cmが釣れたよ」と私「エッもうですか…私たちもさっきまで河口部を…」
と一彦氏 
河口に急行するらしい
まだ終了時刻(21日10時)までは10時間以上ある まだまだ頑張るぞ ポイントを変え
アプローチを変え何箇所かを攻め歩く 次々に釣友から釣況の連絡が入る 
かなりの方が釣果を出したらしい  ますます持って嬉しい限りだ
 
ふと時計を見ると21日の1時 そろそろ良い潮時になるんだよなー と潮時表を眺めていると 
また携帯が鳴った 「もしもし」 すると電話の主が 「うちの峰村やりましたよ 
叉長80cm 5.3kgです」と「海梟」の一彦氏からの報告 
「うっ うっそ− 80cm?ホントにー?マジで?」 「やったなー おめでとう」 
その時峰村氏は私と同じ関川河口の対岸でキャストしていた 
まさか同じ河口でそれも違う時間にランカーが又もや出るとは 誰も予想などしなかっただろう 
現にこの河口に勝負を掛けていた私でさえ想像もしていなかった事だ
ここは 時合 としばらくキャストを続けるが反応が無い ポイントを転々とする  
 
その後峰村氏、一彦氏と合流し話を聞くと
 
河口に移ってからも時間は充分にある。また投げる、なげる、ナゲル・・・。
さっぱりだ。またここで休憩がてら一彦氏と作戦会議。一彦はポイント移動を希望。
峰村氏は少し休ませ、様子を見たかった。そしてお互いに気合をかけ合い、思い々のポイントに散った。
 
その時の様子を峰村氏はこう話していました。
何本かタバコを吸い星を眺め、気になっていたポイントでの一投目。
ルアーがブレイクラインを通過した瞬間「コッ・・・」微かな生体反応に
身体が反応する。が、相手は動じない。ラインテンションを保ちながら
ロッドをゆっくりと煽ってみる。私(峰村)を油断させようとしているかの様に
そいつはやけに大人しく浮上した。フッキングの状態を確認すると
ミノーのヘッドが少し出ている程度で、完全に咥え込んでいる。サイズも期待できそうだ。
慎重に寄せにかかると右に反転。確かな重量感が、しっかりとロッドにのる。
「こいつは獲れる!」そう直感した。何時になく冷静な私。何時になくおとなしいシーバス・・・。
しかし、このまま終わるハズもなかった。目覚めたシーバスはとにかく突っ走る。ドラグに全てを任せ
しばらく耐える。必死にもがく、狂気じみたシーバス。その迫力に押されながら、一気にランディングを試みる。
一発で決まり、ずり上げて驚いた。思っていたより一回りデカく、コンディションも良好。
速やかに計測を済ませ、チョット時間がかかったが無事リリースにも成功した。
記録は「OSD」規定の叉長80.0cm (全長83cm)重量5.3kgであった。
チームリーダーとしての任務が無事終了し、ただ嬉しかった。満足だった。  ……と
 
その後、粘りに粘った一彦氏も、規定サイズを上回る叉長54.0cmの結果を残しました。
次回は「海梟」メンバー全員で参戦する様です。 
私たちは一彦氏の魚を最後に、朝を向かえ、後は泣いても笑っても 結果を待つばかり 
御互いに自分の順位を気にしながら帰路につきました。
 
釣果報告は21日の12時が終了時刻(釣りは10時が終了時刻) もうその頃は家のパソコンとにらめっこ
「志波洲庵」様の掲示板に暫定順位が出ている 
何とか私が1位、峰村氏が2位、藤森氏が3位をキープしている早く決定しないかなー 
心臓に悪いよ バクバクもんだ−
試合終了後のパソコンでの釣果報告が入ることもあるので、気が気でないのが本音でした。
 
掲示板に確定順位が載った ヤッター優勝だ− 峰村氏が2位 藤森氏が3位 
スゲースゲー 新潟勢(私たちの仲間)で1・2・3フィニッシュだ 

マサカこんな凄い事が起きるとは、前日の状況からしても誰も予想も出来なかった結果 
しかし最後の最後までハラハラしまくった「OSD」第6戦は終了しました。
 
第6戦は試合前の「志波洲庵」様に寄せられる釣果報告等の情報からすれば
さしずめ九州熊本緑川勢の圧倒的な勝利を誰もが予想していました。
私もその一人であったのは事実ですし… しかし、残念な事に台風の影響でしょうか?
緑川勢は振るわなかったらしいです
それにつけても 日本全国のアングラー(6戦時は参加者115名)と 対等 
いやそれ以上に渡り合わせてくれた我ホームフィールド 新潟の海に感謝の気持ちでいっぱいです。
釣りは自然との戦いとも言われますが、それを実感した大会であった様な気がします。(次回が怖い)
 
私たちも今回の結果におごることなく日々修練を重ね 
次回以降も大いに「OSD」を楽しみながら、又奇跡を起こしたいと企てております
 
「OSD」事務局様では私たちのような一般アングラーの参加を随時受け付けていらっしゃいます。
(回を重ねるごとに参加者が増え4戦当時、92名だった参加者が現在127名に膨らんでおります)
皆さんも私たちとご一緒に同じ時間を楽しんでみてはいかがでしょう?
 勝ち負けだけでは無く、得るものが沢山あるはずですから…
 
最後になりますが、私たちにすばらしいダービーを提供して頂いた 
ご隠居様こと 志波洲庵 会長で「OSD」事務局もされている菅野様、並びに「志波洲庵」様
今回のメインスポンサーをされた MAPS L.C様 関係各位の皆様、
共に「OSD」6戦を共に戦った皆様には心よりお礼と感謝を申し上げます ありがとうございました。
次回も宜しくお願いします

お詫び
2002/2月号の私の書いた釣行記の中で、下にある写真付いているコメントが、まるで私が釣ったかのようなコメントが書かれていましたが
編集部の方が間違われたようです(笑)
この魚はカップリさんこと藤森さんが釣られた魚です 私が意図したことではないにしろカップリさんに
ご迷惑をおかけしたことに心よりお詫びしたいと思います


2001 OSD第6戦 カップリさんの釣られた 80cm、5.1kg のシーバス
見事3位に入賞された魚です


追記
上記のオリジナル文で、 青字と赤字は私が書いた分です 緑文字の部分は「海梟」のリーダーtomoさんこと峰村氏が書いた文章です
二人で書いた文章を私が結合して記事にしました