2日目A


私だけ東尋坊をちょこっと見てきた後,車の中でHIYOの授乳&おむつ替え。その間にEIKIも見てくればいいのに,もういいわと言ってテレビを見ていました。
 越前海岸を南下してどこかお昼を食べるところを探そうと出発しようとしたら,駐車場のおじさんが「もう雪ないからチェーンいらんよ。」と声をかけてくれました。「もう全然ない?」と疑わしそうな私達に「もうお昼だから溶けてるって。まあちょっと走って様子見てみ。」とおじさん。とりあえず様子を見ようとそのまま出発してみたら,本当に全然雪はなくなっていたので,すぐに車を止めてチェーンを外しました。
 越前海岸沿いにいくつかお食事処をピックアップしていたのだけど,最初の所はEIKIが雰囲気がイマイチと言ってパス,二つ目は5000円以上のコースを頼まないと座敷を使わせてくれないと言うのでパスと,食事にありつけないままどんどん南下して行きました。
 そしてガイドブックにもでかでかと載っている「越前 越の本陣」と言うお店へ。広そうだし食事もおいしそうだとすっかりここで食べるぞ〜と言う気で車を降りたのに,なんと張り紙で「予約のお客様のみ」と書いてある!また団体客だよ〜(T-T)
 ここは向かいに「越前水仙の里公園」があって,どうやらここで観光をした後のお食事処として観光ルートに組み込まれているようです。
 仕方なくまた南下。このまま行くと今日泊まる宿まで行っちゃうよ。今度は銭が浜駐車場横にある「レストハウス呼鳥門」へ。もうここで食べるぞ!と言っていたのだけど,中に入ってみるとなんだか普通のレストランぽく陳列棚にはあまり海の幸〜というメニューがなく,「食べたい物がない!」と半ばキレそうになりながら店を出ました。うわーん,もう2時なのにお腹がすいたよぉ・゚゚・(>_<)・゚゚・。
 この駐車場の左手にはぽっかり穴の開いた「窓岩」と言うのがあったのですが,このレストハウスが「呼鳥門」などと名前を付けていたので,すっかりこれが呼鳥門だと思ってしまいました。そしてここには岩の間に入った波が吹き上がるという「潮吹き岩」もあったのですが,お昼のことで頭がいっぱいで気付かずに立ち去ってしまいました。

 ガイドブックに載っている中では宿までにある最後のお食事処「レスト有情」。「海鮮丼」なんてのぼりも出ているし,もうここで絶対食べようと車を降りました。折りしもまた吹雪いてきたので急いで店内へ。
 雰囲気はなかなか良さ気。私の食べたかった海の幸のメニューも豊富。お昼には海鮮丼みたいなのをイメージしていたのだけど,おいしそうな写真に釣られて「海幸定食」3000円を注文。ちょっと予算オーバーだけど(^^;)
 やっとお昼にありつけるということでホッとして辺りを見てみると,このお店はどうやら同園内の「花のゆめ」と言うお店で,「レスト有情」は同じ駐車場の奥にある建物だったようです。たぶんお土産やさんも一緒になってるそちらの建物に人が多かったんだろうな。どおりで車のわりに店内が空いてたわけだ(^^;)
 そしてもう一つ窓の外に見えるトンネル状の岩。あれこそ「呼鳥門」!さっきのは違ったんだね〜(;^_^A 呼鳥門は強風と波の浸食作用で出来た海食洞で,鳥が羽を広げて舞い降りてくる姿に形が似ていることから名付けられたもの。昔はこの下を国道が走っていたそうですが,今では隣に呼鳥門トンネルが貫通し,周辺は公園として整備されています。
 ところでお待ちかねの海幸定食は,ウニ,イクラ,鯛,甘エビなどのお刺身やカニの茶碗蒸など豪華でおいしい〜♪ 朝もたくさん食べたのに,こんなにいっぱい食べてていいのかしら(*^^*) ここに辿り着くまで長かったけど,おいしい昼食を食べることが出来たので結果オーライ。



越前海岸沿いの奇岩 鉾島鉾島窓岩 手前のが潮吹き岩だったらしい
海幸定食呼鳥門

呼鳥門まで来たら,今日の宿「水仙荘」まではあと少し。
 けれどここからが大変なのです。水仙荘へは途中にある水仙ランドを通って山道をどんどん上がって行くのだけど,越前海岸から一気に標高230mまで上がる細くてクネクネした山道には雪がいっぱい。
 水仙荘へは福井に住むおじのおかげで安く泊まれるのだけど,この大雪を心配してなんだったら福井市内から来て水仙荘まで送ろうかとか言ってくれていました。
 そこまでしてもらうのも悪いしと言うと,雪道を無理して上がったら危ないので,水仙ランドの駐車場に車を止めて,水仙荘の人に迎えに来てもらいなさいと言われました。
 実際,越前海岸沿いの国道305号線から水仙ランドへに行く道に入って登り始めると,雪が現れ始めました。とりあえずノーマルで水仙ランドの料金所まで辿り着いたので車を止めようとすると,一つ坂を登った所の駐車場に止めるように言われました。えー,まだ登るの〜。チェーン巻いてないんだけど...。
 ついでに駐車場のおじさんに水仙荘までの道の具合を聞いたら,やはり結構雪があるとのこと。そして水仙荘に泊まるんだったらと水仙ランドの入場料を半額にしてくれました。
 車を止めておいて迎えに来てもらうんだったら,坂を一つ登るためだけにチェーンを巻くのも面倒だとEIKIは坂を登り始めました。途中でスリップして登らなくなるんじゃないかと心配だったけど,何とか駐車場まで登ることができました。
 足元がすごく悪くて,駐車場から水仙の館まで行くだけでも一苦労。ましてや坂を一つ降りて戻らなければならない資料館など滑ってこけそうなので行くのを止めました。
 この水仙ランドの周辺には本来なら一面水仙が咲き乱れているはずなのに,雪に埋もれてしまって見えません。ちょっと顔を覗かせている水仙も,雪でなぎ倒され,花が傷んでしまっていました。
 水仙の館の中には一年中水仙が見れると言うコーナーがあったのだけど,すごく小さいスペースで,あとはパネルやちょっとしたお土産品があるくらいで何もありませんでした。でも,館内は水仙の甘い匂いが充満していました。水仙ってこんなにいい香の花だったんだ〜。
 しばらくするとHIYOがぐずり出したので,水仙荘に電話をして水仙ランドまで迎えに来てもらうことにしました。EIKIが電話をすると本来はそういう送迎はしてないんですけど,と言われたらしい(^^;)
 迎えに来てくれたおじさんはうちの車を見て,「そりゃこのタイヤじゃ登れないなあ」と言ってました。いや,もちろんチェーンははめるつもりではいたんですよ(^^;)
 道はかなり細くて急だったので,やっぱり迎えに来てもらって正解でした。もし登れたとしても明日の朝まだ凍結してそうな道を下るのは怖いもの...。

水仙ランド資料館駐車場横の越前岬灯台
雪の中咲く水仙水仙の館の中の水仙


 水仙荘の受付には二人の女の人がいて,一人は臨月,もう一人は2ヶ月の子供がいるとのこと。臨月まで働いているのも,産後2ヶ月で復帰して働いてるのもすごすぎる〜。それにしてもちょっと前まで妊婦さんが二人だったわけで,立ち仕事で荷物も持ったりする職場に妊婦さんを二人配属しているのってどうかと思うんだけど(^^;)
 今日もまた3時半と早いチェックイン。HIYOはまたまた見知らぬ部屋に置かれて泣き出しました。授乳して落ち着かせると寝てしまったので,EIKIと私も一緒に眠ってしまいました。
 私は1時間ほどで目が覚めたので食事前にお風呂に行きました。ここは温泉じゃないのが残念。やっぱり温泉とは温まり具合が違う〜(T-T)
 夕食はまたお魚いっぱいのご飯で,今日は朝,昼,晩とほんと食べ過ぎの一日でした。


水仙荘からの眺め ここはどこ? 夕ご飯

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