3日目


朝食は部屋食だと思っていたら1階の食堂で。EIKIと替わりばんこにHIYOを抱っこしながらのお食事です。アルミホイルを敷いた網の上でカワハギを焼くのだけど,くっついてしまって身がボロボロ。アルミホイルを敷く必要がないのでは...?
 先に食べ終わったおじさん,おばさんの団体さんたちが食堂を出たところのソファで,くつろいでコーヒーを飲んでいました。サービスで出してくれるのかなとEIKIが行ってみたところ有料でした(^^;)
 部屋に帰ってからHIYOの朝食。この時期食べさせれる離乳食のセットはそんなに種類がなく,メニューは昨日と同じ。またまたよく食べてくれました。
 前日水仙ランドの駐車場に車を置いてきているので,フロントで清算を済ませてそこまで送ってもらいました。朝の山道はやっぱり凍結している感じで無理して登ってこなくてよかったと思いました。送ってくださったおじさんが,今年の水仙は雪でやられているだけでなく,もともと冷夏の影響であまり花付きがよくなかったとおっしゃっていました。本来なら水仙ランドまでの道沿いも一面の水仙が見られるとのことで,本当に残念でした。
 昨日は下の資料館の方は見れなかったので車を移動させて,HIYOは車に乗せたまま資料館を見学。雪が少し解けて資料館周辺の水仙が顔を出していました。資料館の映像では,山の斜面が満開の水仙で真っ白に埋め尽くされていたけれど,今年の水仙は花よりも葉っぱの緑が目立ちます。水仙,この旅のメインテーマだったのになあ〜。




水仙ランドを出発して,次は越前厨温泉「漁火」へ。日本海に面した露天風呂。前から入りたいと思っていた所なのです。土日・祝日は10時オープンなので,それに間に合えばと思っていたのだけど,朝ご飯を食べて宿を出発したのが9時半頃で,水仙ランドでもウロウロしていたので,結局10時を過ぎてしまいました。  EIKIは以前,福井に住んでいた大学時代の先輩を尋ねた時に入浴済み。私ほど温泉好きでもないEIKIだから,2回目だし入らないと言うかと思ったら入るらしく,HIYOを車に乗せたまま交代で入ることにしました。
 まずは私が先に入浴。結構狭い脱衣場もすでにいっぱいで,中にもたくさんの人がいました。露天風呂はぬるめのお湯だったけれど,海から吹く風を受けてもそんなに寒く感じず気持ちがよかったです。お湯は無色透明だけど,ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉でちょっとぬめりがありつるつるする感じでした。
 目の前は日本海が広がっていて開放感があるのだけど,テトラポットがあるのが残念〜。どうせなら人工のテトラポットより自然の岩に波がぶつかっている風景の方がいいのにな。そしてガイドブックを見て思ったのだけど,男湯の方がずいぶん広そう。しかもちょっと海に迫り出してる?なんで男湯の方が景色よかったり広かったりするのかなー。ずるい!!
 この漁火も,4月にはすぐ近くにあるアクティブハウス越前の敷地内に移転。この木造のちょっとレトロな雰囲気はなくなって,きれいな温泉になってしまうんだろうな。アクティブハウスはもともと流水プールやスライダー,ジェットバスなど水着でいろいろ楽しめる施設なのだけど,もしかして温泉も水着で入ったりするんだろうか?どちらにしても今までと客層が変わってしまいそうな気がします。



漁火の駐車場からの眺め越前厨温泉「漁火」


 今回の旅行で事前に計画していたのはここまで。ここからだと東に15キロほど行って武生ICから高速に乗ることになるけれど,武生市内に特に面白そうなものも見当たらない。わざわざ東に走るのも無駄なので,このまま越前海岸沿いを南下して,敦賀市内を観光し,敦賀ICから帰ることにしました。
 道沿いの斜面には野生の水仙がたくさん生えていて,越前海岸には本当にたくさんの水仙があるのだなあと思いました。やはり花付きが悪く,水仙の葉っぱばかりが目立って,遠目には緑の芝生みたいだったのだけど(^^;)
 しばらく行くと道は8号線方面と河野海岸有料道路に分かれました。今まで走ってきた305号線は少し内陸に入って8号線に合流するため,海沿いを走ろうと思ったらこの有料道路を行かなければならないのです。EIKIは海沿いを走りたかったらしく,この道を行ったのだけど何故有料?と言うような感じの道でした。10キロほどで890円って取り過ぎ!
 この道を走っている間に敦賀半島が見えてきました。半島の中央には700m程の山脈があるので雪が積もっていました。そして気が付けばこちらの道沿いにもまた雪が現れ始めました。南下しているので雪はもうないかと思っていたけれど,敦賀の辺は結構積もるのです。さらにこの辺の左手には今庄のスキー場がある辺り。もしかしたらトンネルの多い山側の8号線を通っていたら,道に雪が積もっていたかも(^^;)
 敦賀市内はやはり道路脇に結構雪が残っていて,気比の松原に行ったら駐車場が解け始めた雪でべちゃべちゃの状態でした。この気比の松原は三保の松原,虹の松原と並ぶ日本三大松原の一つ。白砂青松と言うけれど,白「雪」青松な景色。こんな雪の中でも結構たくさんの人が訪れていて驚きました。


 ちょうどお昼時なのでここで昼食。どこかいいお店はないかなとガイドブックを見ようとすると,「もう別にどんな所でもいいやろ?」とEIKI。うーん,確かに昨日もお魚三昧でおいしいものをたくさん食べたからいいんだけど,敦賀も漁港だしおいしいものがありそうなのにな〜。でもEIKIはもうそういう料理はいいらしく,通りがかった越前そばの大きなお店に車を止めました。親子丼とそばの定食を注文。中は結構広く畳の部屋だったので,HIYOを座布団の上に寝かせてゆっくり出来ました。
 その後気比神宮へ。たいしたことないだろうと思っていたら,大宝2年(702)の建立とされる1300年もの歴史あるところで,大鳥居も木造としては奈良の春日大社,広島の厳島神社と並ぶ日本3大鳥居の1つで重要文化財に指定されているのだとか。それにしてはちょっと知名度が低いかも(^^;)。でも,結構観光バスがやってきて,ガイドさんに連れられた観光客がいました。
 ここの駐車場も雪でべちゃべちゃで,さらに鳥居をくぐると雪がどさっと落ちてくるし大変でした。境内にはこの地を訪れた松尾芭蕉の像と句碑があったのだけど,雪のため近付けず。
 観光が終わって1時半。敦賀ICから北陸道に乗ると,今庄などの豪雪地帯を既に過ぎているので雪もなく,帰りは順調に走り3時過ぎには家に着きました。





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