第1部では、菊次先生の授業実践事例をご紹介いただきました。「先生が子ども達に、日頃どのようにして環境問題を伝えていっているのか」「どのように地域の人たちを巻き込んでいったか」等々。先生は6年生の「総合的な学習の時間」の中で、1年間かけて”温暖化””森””川”等々、さまざまな角度から&教科とも絡めながら進めてこられたそうです。この他「理科栽培委員会」にて、子ども達が中心になって色々なアクション(エコチケットの発行、給食の牛乳パックをトイレットペーパーに、給食の残飯や落ち葉の堆肥化等々)を行っている様子もお話いただきました。
第2部では、森氏より「私たち地域の人が、地域の子ども達を育てる」事の重要性をお話いただきました。教育という言葉の語源を探っていくと、「引き出す」という意味になるそうです。子ども達の力を引き出し、それをサポートするのが周りの役目だと。お話の後、菊次先生の事例を元に「自分が関わるとしたら、こんな風にできる!」という事をグループで話し合い、最後に全体発表をしあいました。
第3部の全体ディスカッションでは、事前に参加者の皆さんから寄せられた質問を元に、進めていきました。一番多かった質問は、「学校へのアプローチ方法(出前授業をしたいが、どのようにしたら依頼してもらえるだろうか?)」。これに対して、先生や会場の皆さんから沢山のアドバイスをいただきました。この部分に多くの時間をさいたため、その次のステップの話まで十分にいかず、既に実践されている方々には少し物足りなかったかもしれません。今後、ぜひこれに続く次の機会も作っていきたいと思います。
今回開催して感じたのは、「(環境教育に関わりたい)地域の人たち」と、「(環境教育に関わってくださる人材を探している)学校の先生」との、コーディネイター役がまず必要だという事。これに対して、練馬区等で実施されている「地域教育サポートネット事業」という存在を教えていただきました。ぜひあちこちの地域にも(勿論川口にも!)広がっていくと良いですね。