点数計算



はじめに

麻雀の点数は、翻数を用いて計算する。
翻数はアガリ役とドラの数、符はメンツ構成とアガリ方(ロンかツモか)、待ちの形によって決定する。



符計算:アガリ符

副底
20符
メンゼンロン
10符
ツモ
2符

全てのアガリには基本符の20符が与えられる。この基本符を副底(フーテイ)という。
メンゼンでロンをした場合、10符が加算される。ツモアガリには、メンゼンと副露に関わらず
2符がつく。鳴いて牌を場にさらした状態を副露(フーロ)という。
つまり、メンゼンロン時のアガリ符は30符、ツモアガリ時のアガリ符は22符となる。

例外として、七対子は常に25符、ピンフツモは常に20符として計算する。



符計算:メンツ符

 
中張牌
ヤオチュウ牌
雀頭
 0符  1〜9牌およびオタ風=0符
 役牌=2符
 連風牌=4符
順子
 0符
----------
明刻
 2符  4符
暗刻
 4符  8符
明槓
 8符  16符
暗槓
 16符  32符

アガリ形の四面子一雀頭の種類に応じて、メンツ符を加算する。
七対子はトイツ七組で構成される役だが、雀頭の符は一切加算されない。
ダブやダブなどの、自風と場風の重なった風牌を連風牌(レンプウハイ)という。

シャボ待ちのロンアガリで完成した刻子の符計算は、明刻扱いとなる。
のシャボ待ちをでロンアガリした場合のは2符、
をロンアガリした場合のは4符ということになる。



符計算:待ち符

リャンメン待ち
0符
シャボ待ち
0符
ペンチャン待ち
2符
カンチャン待ち
2符
単騎待ち
2符

テンパイ形の種類に応じて、待ち符を加算する。
リャンメン待ちとシャボ待ちには符は付かない。



でアガった場合、 の単騎待ちと解釈すると2符が加算されるが
ピンフは付かない。 のリャンメン待ちとして処理すれば、符は付かないが
ピンフは成立する。



点数計算

例を挙げて説明する。

 ←ツモ ←チー ←ポン

翻数は、サンショク中で二翻。
符は、まず副底の20符にツモの2符。は順子なので0符。
はヤオチュウ牌の明刻なので4符。は役牌の雀頭なので2符。
単騎待ちは2符。合計28符。
一の位の端数は切り上げるので、この手の符は30符ということになる。
端数の切り上げを点パネ、または符ハネという。

この30符二翻を、次の公式に代入する。

符×2×2×『2の翻数乗』

符の次の『2×2』は、慣例としてアガリ手に必ず上乗せされる、いわゆる
場ハネである。
『2の翻数乗』は、一翻であれば2の一乗で2、三翻であれば2の三乗で2×2×2。
上の例は二翻なので、2の二乗で2×2となる。よって

30×2×2×2×2=480

十の位の端数は切り上げるので、500という値が導き出される。
この500が、子がツモアガった場合に子から貰える点数である。
親から貰える点数は、480の二倍の960を端数切り上げした1,000点となる。
親がツモアガった場合は、すべての子から1,000点貰える。

ロンアガリ時には、振り込んだ一人から点数を貰うことになる。この場合は

子:符×2×2×『2の翻数乗』×4
親:符×2×2×『2の翻数乗』×6

に、30符二翻を代入する。

30×2×2×2×2×4=1920
30×2×2×2×2×6=2880

十の位の端数は切り上げるので、子の点数は2,000点、親の点数は
2,900点となる。



点数早見表

1翻
2翻
3翻
4翻
5翻
6〜7翻
8〜10翻
11〜12翻
13翻以上
20符
700
200・400
1300
400・700
2600
700・1300
5200
1300・2600
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
25符
----------
1600
----------
3200
800・1600
6400
1600・3200
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
30符
1000
300・500
2000
500・1000
3900
1000・2000
7700
2000・3900
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
40符
1300
400・700
2600
700・1300
5200
1300・2600
8000
2000・4000
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
50符
1600
400・800
3200
800・1600
6400
1600・3200
8000
2000・4000
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
60符
2000
500・1000
3900
1000・2000
7700
2000・3900
8000
2000・4000
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000
70符
2300
600・1200
4500
1200・2300
8000
2000・4000
8000
2000・4000
8000
2000・4000
12000
3000・6000
16000
4000・8000
24000
6000・12000
32000
8000・16000

1翻
2翻
3翻
4翻
5翻
6〜7翻
8〜10翻
11〜12翻
13翻以上
20符
1000
400
2000
700
3900
1300
7700
2600
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
25符
----------
2400
----------
4800
1600
9600
3200
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
30符
1500
500
2900
1000
5800
2000
11600
3900
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
40符
2000
700
3900
1300
7700
2600
12000
4000
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
50符
2400
800
4800
1600
9600
3200
12000
4000
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
60符
2900
1000
5800
2000
11600
3900
12000
4000
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000
70符
3400
1200
6800
2300
12000
4000
12000
4000
12000
4000
18000
6000
24000
8000
36000
12000
48000
16000

点数の上段はロンアガリ時、下段はツモアガリ時の点数。子のツモアガリ点は
左が子から貰える点数、右が親から貰える点数。
20符はピンフツモのみ、25符は七対子のみ。クイタンや鳴き三色など、厳密には
20符一翻となり得る役もあるが、便宜上30符として処理するケースが殆どである。

色違いの点数欄は計算の必要はなし。五翻までが満貫(マンガン)、六〜七翻が跳満(ハネマン)
八〜十翻が倍満(バイマン)、十一〜十二翻が三倍満(サンバイマン)、十三翻以上は役満扱いとなる。
十三翻以上の手を数え役満という。


第一部最終回へ
役一覧へ

TOPへ