
2016年47号 第130話
【前回まで】
武蔵は本部の腹を斬ったが、本部は臆する事なく武蔵に近づいた。
「武蔵よ、勝負はこれからだ」
しかし近づいたのは本部の下半身だけで、上半身は垂直方向にズドンと落ちた。
「いやいやいやいや」
武蔵は本部の上半身を持って下半身に乗せようとするが、下半身はそれを素早くよけつ
つ武蔵にキックをしまくっている。しかし体重が軽いので1ミリも武蔵には効かない。
「わし、ベストバウト宣言した。勝負これから」
「本部よ、残念ながら勝負は決した。お主の負けだ」
「勝負……これ……から……」
「死にかけてんじゃねーよ人の話聞けよ」
「刃牙ー!」
見かねた光成が刃牙を呼んだ。刃牙は本部の下半身をトタン板で囲んで上半身をはめた。
これで歩いても全身一緒に動く。
「武蔵さんが口ほどにもないから、みんな手加減してやってんだよ。もっとマシな試合し
てよ!」
「殺すぞガキ」
武蔵は刃牙への怒りに胸を焦がしつつ本部を迎え撃った。すると本部の足元が開いて、
下半身が落とし穴に落ちた。上半身は宙から吊っていたのでその場に残った。
「これが……ワシの……ベストバウト……」
本部の上半身は空中で前後に揺れながら両手を振り回し、下半身はつま先から刃を出し
て何もない空間を蹴りまくっている。武蔵は上を見て下を見て、ふとお通の肛門を初めて
なめた夏祭りの日を思い出した。
「武蔵よ、本部をよく見い!」
光成の絶叫で我に返った武蔵が本部を見ると、両方の切断面が虹色に輝いていた。
「今こそ本部再生の時じゃ! これからが本当の勝負じゃ!」
本部の下半身は宙を舞い、刃牙が素早く切断面にラップを張ったあとゆっくりと上半身
に近づいていった。そして上半身と合体し、本部の目に生命の光が戻った。
「と見せかけてどーん!」
刃牙がラップを思い切り引っ張ると下半身が落ちて、どす黒い肛門がむき出しになった。
「再生の時、しゅーりょー!」
武蔵は本部の肛門を見て、なぜか夏祭りの日を思い出した。
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