メカニカル時計とは、ゼンマイの物理的な「力」を使って、てんぷ（コマのような形をした部品）が規則正しい往復回転運動をして時を刻む機械式時計のことです。

　てんぴに取り付けられたひげぜんまいが、右回りと左回りを繰り返しながら同じ周期で往復回転運動を続けます。その往復回転運動をアンクル⇒がんぎ車へと伝え、針を一定の速度で動かしていきます。

　このゼンマイを巻き上げる機能には、手でりゅうずを回して巻き上げる手巻き、腕の動きによって自動的に巻き上げる自動巻き、手巻きと自動巻きが併用された3種類があります。

　手巻きだけの時計は、ゼンマイを一杯に巻いても1日で止まってしまいますので、毎日ゼンマイを巻き上げなければなりせん。

　また、自動巻き機能だけの時計は、腕を動かさない為に自動によるゼンマイの巻き上げが足らなくなって、時計が止まったり遅れたりするような事があります。

　そこで、自動巻きと手巻き機能が併用された時計は、このような時に手でりゅうずを回して不足分のゼンマイを巻き上げることが可能になります。

　★停止状態からのゼンマイの巻き上げは、手で巻き上げる場合はりゅうずを20回程回してゼンマイを巻き上げてから、また、自動巻で巻き上げる場合は右下の図のように時計をしっかり手に持ち振り幅10ｃｍ程度、1秒あたり2往復で10程度振ってから腕に携帯してください。