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データ
タイトル ぼくのなつやすみ2 〜海の冒険篇〜 プレイ時間 18時間程度
/1クリア
機種 PS2 ストーリー ★★★☆☆
ジャンル 田舎体験箱庭ツアー キャラクタ ★★★★☆
メーカー SCEI グラフィック ★★★★☆
ミレニアムキッチン サウンド ★★★★☆
発売日 2002年 7月11日 ソフトウェア ★★★★☆
定価 5,800円 ゲーム性 ★★★★☆
購入価格 5,800円 雰囲気 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
 仮想田舎という、昭和生まれのやわらかいところをガッチリつかみスマッシュヒットとなった前作から2年、舞台を山から海へうつし、あのぼくなつが帰ってきた。
 このままいけば次回作はなつやすみの学園、最後にゃ宇宙が舞台に、絵師も川崎恵氏になってガクガクブルブルであるが、それはそれでOKな自分も。
 ゴメンやっぱ嘘。そしてそれも嘘。

 ストーリーは前作と同じで、母親が出産を控えた夏休みの1ヶ月、『ボク』が親戚の家に厄介になるというもの。
 期間はそのまま1ヶ月、1日のプレイ時間がだいたい30分〜1時間で、総プレイ時間は15時間〜。

 ゲームの内容は前作とほぼ同じ、というか泳げるかわりに凧揚げがなくなった。
 とはいえそれがマイナスということでもない。
# もちろんつくりこみ自体は前作と比べるべくもない。
 特に虫相撲は前作から比べると確率論で戦い抜くことが可能になり、ゲーム性が格段にアップ。
 ただキンオニが強すぎるのはプレイヤー救済としてもやり過ぎだったと思うが。
 また、昆虫の種類はかなり増え、モデリングのデキとあわせてかなりいい感じに。

 他にも、釣りに数種の大物を用意したり、幼少期における宝物の筆頭であった王冠をフィールド全体に散りばめたりと、ちょっとした変化をつけてある。
 フィールドも程よい広さで、少しずつショートカットを増やしていけるのもポイントが高い。
 ただ、海上/海中に関してはちょっと把握がしにくかった。まぁ、時間制限があるワケでもないんで許容範囲内だが。

 前作では箱庭ゲームの割にガッチリしすぎていたイベントも今回は控えめになり、非常におだやかでやさしい世界を演出しているのは嬉しい。
 逆に移動が相変わらずバイオ式なのはどうも…、普通にアナログスティックを倒した方向にも動いて欲しい。

 前作と同じといえば、トイレでデュアルショックがブルブルするのは継承されており安心。
 惜しむらくはせっかく海や川を泳げるのに(絶対検閲)

 総じて前作の不満点を修正した安定の続編といえるが、不満も2点ほどある。

 ひとつはワルガキと思い出を共有、という部分が減ったこと。
 今回登場するイトコの兄弟はお行儀が良い上にからむイベントが少なくチョっと物足りない。
 その分、かなり黄昏てる近所のおじいちゃんがマイハートをガッチリキャッチしたりもしたが。

 もうひとつは背景。
 これは引いた構図のせいで昆虫の種類や網との当たり判定がわかりにくくなっているのが問題。
 せっかくクオリティが高いのにこれではもったいない。
 また、解像度、色調など出力系のせいか夏の色、というものがイマイチ感じられなかった部分も残念。
 オープニングムービーの日差しはほぼ完璧な仕上がりだったのだが。

 とにかくまったり風味の箱庭ソフトとしてのデキは良好。
 そのテのモノが嫌いでないなら充分楽しめる上に、普段はゲームをしない人も楽しめる可能性大の一作。
 家族いっしょにプレイすればなお幸せ。コレはいいモンだ。

first edition : 03/04/01
ひとこと コンシュマーのぼくなつ、PC−Xのガッツ。夏の風物詩。

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