ソースカツ丼を食べながら,雲のかかった山頂を眺め,どうするどうする?とEIKIと二人して考えていましたが,どうせ天気が悪くなるんだったら,今でも変わらないから行ってしまおうと言うことになりました。
そこで車に戻り,サンダルからスニーカーに履き替え,長袖の上着を持ってバス乗り場へ向かいました。バス乗り場ではちょうどバスが止まっていて,出発時間は12:42。あれ?もう過ぎてるけど...。席が数席しか残ってなくて,6人くらいのグループが乗るか乗らないかで迷っていたため待っていたようです。結局その人達は次のバスを待つことにしたため,私達が乗り込みました。
駒ケ岳へは黒川平から先,一般車の乗り入れが禁止されているので,バスを使っていくことになります。駒ヶ根駅からバスは出ていますが,周辺に宿が多く大きな駐車場のある菅の台バスセンターから乗る人が多いようです。それにしてもバスが片道800円(駅からだと1000円),ロープウェイが往復2200円で,往復すると全部で3800円!高いなあ〜。
駒ケ岳ロープウェイのHPでクーポン券を見つけたのでプリントアウトして持っていくと,3420円と1割引になりました。
バスに乗るまでは,「バス,バス,おおがたバスのる〜」と乗る気満々だったHIYOなのに,バスが出発するとなぜか「いらん,いらん,バスきらい」と絶叫。隣は大きなリュックを抱えたおじさんで,暴れられても困るのだけど。一体何が気に入らなかったのか...。
狭くて急なカーブの続く山道で,ぐずるHIYOをずっと抱っこしているのは辛く,途中でEIKIにバトンタッチ。約30分の行程のうち半分くらいぐずっていましたが,途中でふと何やら我に返ったように「バスだいじょうぶ」と言って一人でうなづいていました。その様子に隣にいたおばさんも苦笑。
それにしても,この狭い山道をギリギリの車幅の大型バス運転する運転手さん,すごいわあ。トンネルもギリギリいっぱいな感じだし,途中道崩れてる所とかあるし,かなり危険です。そして一番見事なのが,反対から来るバスと対向する時。なぜかうまいタイミングで対向できるちょっと広い場所で出会い,待つ方のバスが反対車線側に入って待っていたり。何か無線で交信してるのかなあ。
しらび平でバスを降りたら,ロープウェイ乗り場へ。ちょうどロープウェイがすぐにやってきて乗り込むことが出来ました。
またHIYOがぐずるかなと思ったけれど,今度は「これ,ロープウェー」とご機嫌で外を眺めていました。途中滝など見下ろしながら,高速のロープウェイは1,662mのしらび平から7,8分で2,612mの千畳敷カールに到着。
降り立ってみるとやはり山頂はひんやりしていたので,早速上着を着ました。宝剣岳山頂は少し雲がかかっていますが,お花畑の中散策開始。
ホテル千畳敷から左手に行くと駒ケ岳神社があり,遊歩道の始まりです。まずは白いコバイケイソウの群落が現われました。その先には剣ヶ池が見えます。
HIYOは岩がごつごつして歩きにくい遊歩道を,珍しく「あるこう,あるこう」と私の手を握って歩いていきます。美しい高山植物をゆっくり鑑賞し,カメラに収めたかったのですが,立ち止まると「ママあるく〜」と手を引っ張って絶叫するのであまり写真が撮れませんでした(泣)。まあ抱っこ攻撃に遭っても写真を撮れないから,どうせなら歩いてくれるほうが楽なんだけど。
とは言っても亀のようにトロいHIYOのこと。後ろから来る人達に道を譲り,時には段差を登り終えるまで待ってもらって進みました。けれど,小さい子どもが一生懸命歩いているのを見て,ハイカー達は年配の方が多いのでみんな「頑張ってるねえ」と声をかけてくださいました。中には,「こんなに小さい時から山登りしてたら,山おんなになってしまうよ」なんて声もありましたが(笑)
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