きちんとジムに通えば、筋肉の強度は30%アップ。でも、「筋トレする自分」をイメージするだけでも、約13%は増強される。(米オハイオ州のクリープランド・クリニックが発表 )
体の筋肉が動くのは、すぐそばの運動神経細胞からの刺激によるものだが、この大元が、脳からの電気信号。ならば、脳から運動神経細胞への刺激が強くなるだけでも、筋肉は増強させられるはず、と考えた同クリニックは、この程二十歳から三十五歳の十人に「イメージ筋トレ」を実施した。
週五回、できる限り強く上腕二頭筋(いわゆる力こぶ)を鍛える「想像」をする。実際に筋肉には力が入っていないことを確認しながら行われた。
すると、イメージ筋トレを続けた人たちには13.5%の筋肉増強効果が見られ、この状態は、“トレーニング”を終了した三ヶ月後まで維持された。一方、イメージ活動をしなかった人たちには、なんら変化がみられなかった。
この研究結果は、「筋肉は運動すれば30%、運動を考えるだけなら16%増強される」という九十七年の別の発表も裏付けている。
今回の報告は運動をする体力のない人への朗報。ところで想像するだけで、やせる、というわけにはいかないのでしょうか?(「英インデペンデント」紙など)
腹筋をしている自分。背筋をしている自分。うふっ、これが本当だったら究極のものぐさダイエットかも(^^;
読売新聞 2001年12月16日(日曜日)のWEEKLYコラムより