
| 先行きの見えない社会。予想されていたこととは言え正に激動の現代社会である。基本が見え、そこを軸としての広がりが期待されてきた時代。しかし、最近にあっては、基本はどこへやら、価値観の多様化は無制限である。このことがさらに複雑な世の中を創り上げている。何をするにも判断することの難しさを痛感せざるを得ない。 こんな時代であればあるほど、個々の生き方、在り方が問われることになる。そして、その軸は自らの判断のもとにしっかりと創り上げなければならない。最近のマスコミを騒がせている事柄を見るにつけ、この基本線、「自分軸」の危うさを感じることが多い。 素晴らしい活躍、あっと言わせる出来事の陰に、少年犯罪の激増。軸がしっかりしていなかったためと思われる一歩手前の事件が目にあまる昨今である。 ・自分自身に基本軸はあるか ・その軸は社会の一員として生きていく上で妥当であるか 検証と修正を加え「自分軸」をよりしっかりしたものに創り上げていく必要を感じている。この基本を大事にし、中学生として、将来のあり方・生き方としての軸をしっかり持たせたいものと考えている。いかに価値観の多様化とは言えども、軸がしっかりした上でのことである。今の社会は、「まず、やってみて」とか、「走りながら考える」などの風潮が無きにしも非ずである。臨機応変に、判断は素早く、しかも適確にが当たり前に求められる世の中である。しかし、そうは行かない面があることも事実である。それが影の部分であり、氷山の一角としての事件であるとしたら、という思いに駆られることもある。迷ったら基本に返る。 鳳中学校には「青雲の志」を大事に育んできた伝統がある。「今日こそは昨日に勝るわれを見ん」の日々の実践がある。先達の教えを大事にしながら、自分探しを、自分創りを大切にし、その為のより確かな「自分軸」を持たせたいと思う。 夢を持つことの尊さ。その実現を目指し、ひたむきに実践を積み重ねる生徒。自分を信じ、仲間を信じて、力強く踏み出す生徒。そんな爽やかさを期待している。 高橋恒徳 |