広島から三重県津ヨットハーバーへ

楽しい回航(2004.11.18〜23)

 

 11.18(木)夜

 


 回航要員:メーセン、山内、安井父、安井拓

安井家へ集合し、夕食を食べながら回航の打ち合わせをちょっとだけ。

 明日はいよいよ広島まで船を取りに行くのだ!嬉しいような、ちょっと不安なような、少し複雑な心境です。

 明日、朝から広島へ行って、出航の準備をするのはメーセンと安井父の二人だけ。他の二人は仕事があったり学校があったりで、夜、広島に着く予定。しかし、4人共ウキウキした気持ちは隠せません。

 実は、他にあと二人回航に参加する予定でしたが、どうしても仕事の都合が付かず、涙をのんだのでした。残念でしたねぇ、中川さん、久野さん。また今度、どっか遠くへ一緒に行きましょう。


 11.19(金) 出航前日 広島

 朝から新幹線で広島へ。シェルバックスの脇坂さんに広島駅まで迎えに来てもらい、スーパーやホームセンターで回航用の食料や、ポリタン、燃料を買い込み、観音マリーナ迄送ってもらいました。脇坂さんありがとうございました。観音マリーナは交通の便がイマイチなので、本当に助かりました。

 観音マリーナに着くと、脇坂さん「お客さんのところへちょっと行ってきます。」と言って行っちゃいました。あっ昼食予定のお好み焼きは…??

  アーッ米、買い忘れた!!

 とにかく、WaiWaiU各部の点検とGPSプロッターの取り付けをしてしまいましょう。それが終わったら、船を掃除して。そんなことしてる間に、ちょっとお腹がすいてきました。しかし、交通の便の悪いマリーナに置いてきぼりです。仕方がないので、昼食はカップ麺になっちゃいました。とにかくお腹さえふくれれば何でも良しです。

 午後5時までにクラブハウスへ行けば、シャワーが浴びられるとのことなので、4時に目覚ましをセットして仮眠することに。しかし、16時に目覚まし鳴らず!(当然か、セットは4時。)しかし、何とか直前に起きてクラブハウスまでダッシュし、ぎりぎりセーフ。シャワーを浴びて出てきたら、何と隣にイタリアレストラン。ここで昼食したかった!

 20時、カズ君と拓、タクシーで観音マリーナ着。市内は橋の所でずいぶん渋滞するのだそうです。米の買い出しも頼みましたが、5キロの米はずいぶん重たかったそうな。

 船内で、回航の安全と新しい船を祝って、進水の宴。ステーキとボージョレヌーボーとコルドンネグロ。今度この船でステーキが出るのは、いつのことでしょう。(前の船では一度も出なかった。)

 
 11月20日(土) いよいよ出航
 広島観音マリーナ → 仁尾マリーナ


 早朝3時起床。まだまだ夜。広島は星がきれいだ。

 4時、遂に観音マリーナ出港。広島湾には牡蠣筏がたくさんありますが、明るい内に位置を確認してあります。筏の角々には小さいけれどライトも点いていて、筏の配置を知らせてくれます。真っ暗な中ですが、比較的分かりやすいです。

 まずは、呉港を目指します。昼間だったら海上自衛隊の艦船がたくさん見られるそうですが、早朝5時前の通過のため、港の様子はよく分かりません。ただ、呉は工業地帯のせいか四日市の石油コンビナートのような臭いがします。

 5時30分、遂に音戸ノ瀬戸通過。家の近所を流れる戸田川と同じ位の幅しかないのに驚かされます。陸の上からさえ見たことのない音戸ノ瀬戸を、自分達の船で通過することになるとは、ほんの一ヶ月前でも想像していませんでした。低い橋に本当にマストが当たりそうです。狭い割に、水深だけは随分あり、岸に近づいても安心していられます。

 音戸ノ瀬戸を抜けてしばらくしたところで、この航海最初の日の出となりました。日が出ると気温も上がってきて、何かほっとします。次は、北側の島沿いに宮之窪を目指します。来島海峡を通るという選択肢は、大型船が多いことと急流の距離が長いことから、却下。船折の瀬戸が楽しみです。

 10時30分、宮之窪、船折の瀬戸通過。良い漁場なんでしょうねぇ。釣り船がウジャウジャいます。メーセンのタクティクスで拓が舵を取り、わずかに逆潮でしたが無事通過。しまなみ街道の橋があったり、島や赤い灯台があったりして、やはり瀬戸内海は景色が良いですねぇ。

 11時30分、たくさんの島の間を抜け広い海へ出たので、大盛り焼きそばで昼食。うららかな初冬の海。瀬戸内海はゴミがひどくてペラにからむぞと津のハーバーで言われてきましたが、思ったよりきれいな海で一安心です。ポリタンから18リットル燃料を補給。

 詫間あたりまで行きたかったのですが、残りの距離と平均艇速の6.5ノットから計算すると、日暮れ過ぎじゃないと着きそうにありません。やはり今日は、シェルバックスの脇坂さんが勧めてくれたとおり、仁尾マリーナへ入ることにしましょう。

 15時00分、仁尾マリーナ着。燃料をタンクに13リットルとポリタンに18リットル補給。マリーナの事務局へ一泊の係留をお願いに行くと、シャワー代と電気代と水道代が別に必要とのこと。事務局の人間は5時30分には帰ってしまい無人になるとの説明をその後で受ける。そっちを先に言ってくれればねぇ。
 シャワーの後、ぶらぶらと随分歩いてうどん屋さんへ。さすが香川県。讃岐うどんの本場です。たいへんおいしいうどんで、各人二杯ずつ食べてしまいました。

 
 11月21日(日) 一日中西の風10m
 仁尾マリーナ → 鳴門 → 太平洋





 5時00分 出港。
 拓は我々を見捨てて、ここで下船。我々の出航を見送った後、マリーナから出ようとしたら出口に鍵が!仕方がないので大きな荷物を背負い、3メートル近くあるフェンスをよじ登って外に出たとのこと。仁尾マリーナも、鉄道の駅から遠く、交通の便は良くない所。まだ真っ暗な街でウオーキングしているおばさんに道を尋ねたら、とても親切なおばさんで、わざわざ家まで戻って、車で駅まで送ってくれたそうです。名前も知らないおばさんですが、旅先で親切が身に染みます。本当に有り難うございました。
 その後、拓は電車で松山へ。松山見物をし、ジャコ天おばさんにも会い、温泉にもつかって、飛行機で名古屋へひとっ飛び帰って行きました。
 
 6時30分、我々は備讃瀬戸南航路へやっとたどり着きました。航路の南側を東に向かうと、正面からこの航海2度目の日の出が。うっすらと瀬戸大橋も見えます。
 
 8時00分、瀬戸大橋通過。人間はとんでもないものを造ってます。もう、海に架かる万里の長城みたいです。この橋もまだ上を通ったことがないのに、下を愛艇で通過です。

 12時00分、釜飯で昼食。WaiWaiでは、以前からご飯は圧力鍋で炊いてます。沸騰してから5分くらいで火を止め、後は5分くらい蒸らすだけでおいしいご飯が炊きあがります。このときはちょっと火を点けてる時間が長かったため、大量のお焦げが出来ちゃいました。
 西の強風に押されて、どんどん船足は進みます。これでは、鳴門の転流(17:30)に早すぎるため、ファーリングジブをほんの少しだけ出してエンジンを止め、セーリングだけにしても6ノット以上出てしまいます。鳴門がどんどん近くなってしまいます。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、2時間位潮待ちです。

 16時00分、鳴門海峡通過。転流にはちょっと早めでしたが、潮待ちをしていた危険物運搬船が進み始めたので、我々も鳴門海峡へ。最初のうちは、対水速度より対地速度の方が速く、潮汐表を読み間違えたのかと思いましたが、反流に乗っていたようです。狭いところへ近づくに従ってだんだん対地速度は遅くなり、対水速度では6ノットを超えているのに、対地速度が1ノットを切るようになってきました。海峡への進入がちょっと早かったかなと思いましたが、何とか乗り切り、鳴門大橋の真下を過ぎると、艇速も回復してきました。しかし、流れのある鳴門海峡は、沸き立つ水面が大迫力!鳴門最高!
 鳴門を過ぎると、風は北に変わり相変わらず10メートル以上吹いています。追い波でサーフィングすると、9ノット以上出ます。WaiWaiU最高!

 18時00分より、メーセン一人とカズ君+安井二人の交互ワッチで、オールナイト航海へ突入。広島よりも、もっと星が綺麗。波があり船が揺られるので、カップ麺で夕食。 

 20時00分、日ノ岬通過。波、非常に悪い。しかし、それでも追い風の航海は楽です。
11月22日(月) 
 潮岬 → 賀田湾 → 大王崎 

→ 鳥羽



 02時00分、潮岬沖通過。
明るい灯火が前方にたくさん見えます。しかし、いつまで経ってもいっこうに近づきません。しばらくすると、一斉に近づいてきました。こんな夜中に、燈火をこうこうと点けて船を移動させながら、釣りをやっていました。ヨットに乗ってる人も、何でこんな時に海に出るんだと、なかなか他人には理解されないところがありますが、釣りの人たちも同じです。

 06時00分、新宮沖
この回航3回目の日の出。日が昇ると気温も徐々に上がってきて、太陽の恵みが実感できます。やっぱり昼間の航海の方が楽しい。

 10時00分、賀田湾着。
燃料補給のため、賀田湾の西端にあるホテルのポンツーンへ接岸。ポリタンをもってホテルのフロントへポンツーン利用のお願いとスタンドの場所を聞きに行きました。フロントには、国生さゆりにそっくりな女将さんがいて、ポンツーンの利用を快諾していただきました。お風呂に入れてもらえないかと聞いたところ、以前にお風呂だけのお客さんと宿泊客との間にちょっとしたトラブルがあったので、今はお風呂だけはやってないとのこと。残念!ガソリンスタンドを聞いたら、以前はすぐそばにあったけれど、閉店してしまい、随分遠くへ行かなければならないとのこと。困ったなぁと思っていると、ホテルの車が、スタンドのそばを通るから乗って行きなさいと勧めてくれました。何とお優しいお言葉。そのお言葉に甘えて、スタンドまで往復乗せてもらいました。

そのあとスパゲティーを茹でて昼食。もう、ここまで来れば津も手の届く位の距離に感じられます。何たってもう三重県にいるのですから。
布施田水道を明るいうちに通りたいので、12時00分に賀田湾出港。

 17時00分布施田水道到着。
何とか明るいうちに通過できました。通過後、東方上空に4つの明るい点が見えます。まるで大きなネコの目だとか言っていると、メーセンが、「遭難してもフレアなんか役に立たないなぁ。『ネコだ!』とか言われるんじゃしかたがない。」とか言ってます。実際、信号紅炎やフレアが海上でどうやって見えるのか。我々には経験がありません。何かの時に助けてもらうことは考えていますが、助けることもあるかもしれません。ボート免許も、どうでもいいスラローム何かしてないで、救助の実際についてもっとしっかりやって欲しかったなぁ。

 18時00分、大王崎通過。
ちょっと小回りしたため、GPSの航跡がいつもより西を通っているかなと思いましたが、そんなに気にとめていませんでした。そうしたら、ラットをとっていたメーセンが、「竹が右に見えた」と叫びます。何と、もうちょっとで定置網にひっかかるとこでした。危ない危ない。夜は特に沖を通りましょう。
ご飯を炊いてカレーで夕食です。

 21時00分、鳥羽通過。
いつもクルージングへ行くときは、夜中に津を出港し、日の出前の少し明るくなった頃鳥羽を通るようにしていたので、今回が初めての夜の鳥羽です。
石鏡沖の棚橋瀬にある赤い灯台の光は随分遠くから見えました。石鏡を回り込み、ヨセマル浮標を過ぎると鳥羽のホテル街の光が綺麗に見えます。加布良古水道を抜け、坂手島の手前を右へ、答志島の手前を左に折れて桃取水道へ入り、池の浦の沖で進路を北に取ります。半月の月明かりもあり、結構見えました。
鳥羽を抜けると、いよいよ伊勢湾です。やっと帰ってきました。いつ帰ってきても、伊勢湾は平らな海で安心できます。

11月23日(火) 
 津ヨットハーバー到着

 0時05分、ホームポート、津ヨットハーバー到着。

先に飛行機で帰った拓に電話をしました。当初の予定では日が昇ってから津に着く予定だったので、あまりの早さにびっくりされました。風呂に入りたいと告げると、インターネットで午前3時までやってるスーパー銭湯を探してくれ、足がないので、名古屋から駆けつけてくれました。湯船に浸かり、塩っ気を洗い流すともう極楽極楽。そのあと船中で睡眠。

10時00分、起床。

朝から船を掃除。広島からの3日間、船は頑張って帆走ってくれました。これから始まる、この船とのヨットライフが楽しみです。朝昼兼用で「味へい」でラーメン。船は36リットル給油したら満タンになりました。

又どこか遠くへ行きたい!

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