総括カウントダウン・イベント |
ハリウッド・プレミア2002(カウントダウン)は、予想以上にすばらしい内容だった。
しかし、イベントの安全対策・ゲスト対応等を、USJファンの立場ではなく、第三者的な立場で徹底検証。 |
検証結果 |
総評 |
入園方法
- USJの門の前でいったん入場制限。ハリウッド・プレミア2002の入場券を持っている人だけ門の中に入れた。
- 開園時間は19時20分。BJの「入場前からパーティは始まってるんだぜ!」の合図で入場。
- USJはクル−総動員で入場者をさばき、出口ゲ−トも入場ゲ−トに利用していて入場券も交換無しで、自動改札の機械に通さない「もぎり方式」の為、客の押し合いへし合いが無くスム−ズに入場できた。
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もぎり係の後ろに記念品配布係がいて、「ショ−スケジュ−ル・スタジオ−ガイド・記念品(ペンライト付き笛)」の3点が入った袋を渡す。
- 開園セレモニ−のマリリンモンロ−のイベントが、園内の奥でやったため、入園ゲ−ト前の前列5列目ぐらいに並んだゲストにしか見えず、多くのゲストが見れないまま、あっというまに終わった。
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今回のカウンドダウンイベントで一番心配されてのが入園時の安全確保と混乱対策。しかし、USJではTDLみたいにパレ−ドがないため、場所取りの徹夜組や入園ダッシュがなく、ゲストの混乱やトラブルがなかった。また、USJ側も20時頃に大量に訪れるゲストの為に、大量のクル−を入園対策に投入して、並んでから入園までの時間を最大10分程度に押さえた。モンロ−の開園セレモニ−は失敗だったが、安全対策では満点だった。
採点 95点 |
クル−(従業員)の意識
- カウンドダウンの安治川からの大花火は良く把握していて、ゲストに説明していた。
- ゲストにカウントダウン花火の見えにくい場所を、大声でアナウンスと説明をしていた。
- 日の出の時間(7時5分)を把握していた。
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今回USJでは初めてのカウントダウンイベントだ。クル−には、ゲストに安全に楽しんでもらおうとの熱意が感じられた。また、カウントダウンイベントの内容は、末端迄の全てのクル−が把握していてゲストに説明していた。また、ディスカバリーレストラン裏のクル−は日の出時間(7時5分)も把握していて、このイベントを迎えるにあたっての意気込みが感じられた。
採点 95点 |
周辺住民への配慮・対策
- 電車の利用を入園券で印刷して呼びかけて、車での道路混雑を避ける措置をとった。
- 車での交通整理の人員を増やし、万一の場合の道路渋滞に備えた。
- カウンドダウンの花火を秘密にして、周辺住民(此花区、港区、大正区、等)に全く知らせていなかった為、周辺住民が1月1日0時の大花火にびっくりした。あまりにも大きな音だったので、爆撃、ガス爆発、地震、その他大災害と思ったり勘違いして、役所(大阪市・警察・消防)やUSJに苦情や問い合わせがあった。
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自動車での利用を控えるように告知が効いて、自動車での来園がものすごく少なく、渋滞や近隣住民への迷惑もなかった。しかし、新年(1月1日0時)の大花火について、周辺住民に告知がなかったため、おまりのも大きな爆音だったため大迷惑した。テ−マパ−クは、来園者に楽しんでもらうこともさることながら、近隣住民に愛される事が重要だ。来年は、大阪市の広報(大阪市政だより、区民だより、回覧板)等も使い、周辺住民にしっかり広報するべきだ。そして、周辺住民も含め、一緒に新年を祝う用に努めてもらいたい。コンセプトは、「紅白歌合戦の後は、USJの大花火で新年を!」。
採点 30点 |
ゲストへのコンセプトの浸透度
- コンセプトがはっきり伝わっていなく、場所取りとアトラクション回りにほんろうされるゲストが多数いた。
- 今回のカウントダウンイベントのコンセプト説明がUSJのHPにはあったが、カウンドイベントパス郵送時のチケットに同封されていなかった。(レストラン特別メニュ−は同封されていた)
- USJのHPでのハリウッド・プレミア2002(カウントダウンイベント)の内容説明での文字の大きさが同じで、一番大事なコンセプトの「みんなで一緒にParty! Party! Party!!!」」が伝わっていなかった。
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今回のカウントダウンイベントのコンゼプトは、ゲストにあまり伝わっていないように思われた。これは、あまりにもカウントダウンな内容を秘密主義にしたため、大事なコンセプトまでしっかりとゲストに伝えなかったためだ。イベントの内容は『後の楽しみ』の為に秘密主義で良いけれど、コンセプトの「みんなで一緒にParty! Party! Party!!!」は、しっかりとホ−ムペ−ジや入場券郵送時の案内等でしっかり伝えてほしいものだ。
採点 40点 |
各会社との連携
- JR西日本 USJのクル−が駅構内で人混みの把握をしていた。(写真1)
- JR西日本 駅員を増員していた。
- ユニバーサルシティ港 見物人が殺到したら、閉門するようにしていた。
- UCW 不明
- 大阪府警 警察の姿は見かけなかったので、不明。
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安全対策の為の各会社との連携・連絡・事前確認は出来ていたと思われる。
採点 90点 |
車椅子の方への配慮
- メルズドライブ前の屋根付きベンチの前列全てを、車椅子の方への観戦席としていた。
- 特別ステ−ジ観戦客の為に歩道へ上がるスロ−プがふさがる恐れがあるため、至る所に臨時の簡易スロ−プを設置していた。(写真2)
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車椅子の方への配慮はしっかりしていた。車椅子専用観戦場所もほとんどのクル−が把握していて、案内と誘導をしていた。今後も、車椅子の方も健常者と同じようにUSJを楽しめるように、バリアフリ−施設・社会の模範生としてハ−ド、ソフト共にがんばってもらいたい。
採点 95点 |
マスコミ対策
- 写真・TVカメラ撮影の為の特別エリア・ステ−ジを設置してた。
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ゲストとマスコミのカメラマンの席を分離していたので混乱もトラブルもなかった。
採点 90点 |
カウンドダウン方法
- ビ−トルジュ−スが人文字でカウントダウン
- 園内のレストラン等の屋上に仕掛けた花火でのカウントダウン
- 1月1日0時の瞬間に幸福の笛を吹く
- ビ−トルジュ−スが特設ステ−ジを回り、カウンドダウンのやり方を説明した。
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カウンドダウンの方法をビ−トルジュ−スが特設ステ−ジでしか説明しなかった為、多くのゲストは1月1日0時の瞬間に幸福の笛を吹かなかった。USJには前節の名人、ウォーターワールドの保安官がいるのだから、BJの11時55分からのカウンドダウン前の11時45分頃から保安官達によるカウンドダウンの説明や声だし競争をやってもらいたい。もちろん、声だし競争で負けたエリアのゲストには罰ゲ−ムを。
採点 80点 |
その他
- 女子トイレが混雑していた
- 各レストランに仮眠客が多数いた
- レジャ−シ−ト放置などでの違法場所取り禁止を、立て看板で呼びかけていた。(写真3)
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大混雑時の女性トイレ問題は深刻だ。USJ側は、混雑するトイレ前に近くのトイレを使うように立て看板を立てているが効果はほとんどない。文字だけの立て看板ではなく、園内マップでの分かりやすい看板や、クル−による誘導・説明、大混雑時は男子トイレを女子トイレに開放するなとの対策が必要だ。 |
総括) 総合点数 88点
総合点数では、88点との高得点をつけました。その理由は、一番重要な安全対策とクル−の意識が高得点だったからです。その反面、周辺住民対策がおろそかだったのはいただけない。1月1日0時の新年の大花火は周囲10kmぐらいまでは見ることが可能である。来年は、大阪市民みんなでUSJの大花火で新年を祝いたいものだ。「紅白歌合戦の後は、USJの大花火で新年を!」をキャッチフレ−ズに。 |
注)採点は、100点を満点としてつけています。この点数は、「USJのツボ」の管理人の船場天保山が独自に個人的主観でつけたものです。USJ並びに、いなかる団体・組織の影響をうけていません。
写真1、2、3は、下記の「総括カウントダウンイベントで検証した内容の写真」に掲載しています。 |