この作品は三ページで構成されています

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「手紙」
著作者:あみ

S様

 今日は、電話をありがとう。
 とてもうれしかった。
 同時に、とても切ない気持ちなったけれどね。
 知ってるでしょ?
 わたしがあなたのこと、すきだって。

 あなたは、たまに、わたしに電話してくる。
 ちょっとした、気まぐれで。
 くやしいよ、気まぐれの相手なんてね。

 あなたの考えていること、つぎに言うこと、行動。
 わたしは全部わかる。
 あなたもそうでしょ?
 あなたは、わたしのこと、なんでもわかってる。
 似ているものね、わたしたち。

 でもわたしたちは、対等になれない。
 ひとつ、似ていない、違うところがあるからね。
 それは。
 あなたはわたしにとって重要な存在であること。

 …けれど。
 わたしはあなたにとって、それほどの存在ではなくって。
 ただの、なかま、ね。

 くやしい、こんな関係。
 あなたのこと、よくわかるから、余計にくやしい。
 わたしは、あなたにとってのわたしがどんなか、わかってる。
 あなたも、わたしにとってのあなたがどんなか、わかってる。
 教えあった訳じゃないのにね。

 わたしの負けだわ。
 あなたもそう思ってるでしょ?
 あなたのこと、わからないほうが幸せかなぁ、なんて、いつも考えちゃう。
 くやしいな。

 ごめんね、愚痴っちゃったかな。
 べつに、あなたのこと、せめてないよ。
 こんなわたし、すきじゃないよね。
 ごめん。

 それじゃあ、またね。
 ずっとともだちでいようね。
 同胞だものね、わたしたち。


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