「母たるもの……」
著作者:SEIA
水清き流れにたゆとう私の心。
――ゆら、ゆら。
母の優しさにも似た、ゆるやかな流れ。
澄んでゆく心。
暖まる心。
水の中に身を浸して、目を閉じる。
冷たい水が、けれど私を暖める。
絶対の静寂。
絶対の安堵。
すべての母たる水。
命の源たる水。
時に川となり、時に湖となり、時に海となり……やがて天空へ帰ってゆく水。
その蒼き流れに乗り、どこまでも流れていきたい。
静かに――ただ、静かに。
水清きたゆとう流れに身を浸して。
私はすべてをいだいている。
水という名の、柔らかな母の御手に抱かれながら――。