Q8 | 「これ以上更新しない」と言われた |
契約期限がもうすぐです。会社から「これ以上更新しない」と言われました。どうしようもないのでしょうか。 |
A8 |
実質的に期間の定めのない雇用となっている場合は、 客観的・合理的な理由があり、社会通念上妥当と 認められるかどうかで判断されます。 |
原則 |
◆ | 契約期間がある有期契約は文字通り期限がきたら終了 するのが原則です。 |
◆ | 期間の定めが一応あっても、実質的に期間の定めのない 状態にあるときや契約更新が期待されるだけの合理的な 理由があると認められるときには、更新拒絶(雇止め)に あたっては、解雇に相当する理由が必要です。 |
有期契約は、臨時・短期の必要性に基づき契約するのが一般的 ですが、人員調整を容易にするため、便宜的に有期契約として、 これを繰り返していることがあります。こうした場合、更新の手続 がずさんだったり、ときには更新手続を省略したりして、そのまま 引き続き雇用関係が続いていく例が見られます。このような場合 の更新拒絶にあたっては、通常の「解雇」に相当する正当な理由 が必要となります。 |
対応策 |
◆ | 本当に「有期」の契約かどうか。実際には期間の定めの ない契約になっていないか。 |
◆ | 会社側に更新(継続雇用)を期待させるような言動は なかったか。 |
◆ | 更新がたびたび繰り返され、実質的に期間の定めのない 契約となっていないか。 |
◆ | 実質的に期間の定めのない契約と考えられるとき、更新 拒絶(雇止め)は、「解雇」とみなされ、客観的・合理的な 理由があり、社会通念上妥当と認められるかどうかで解 雇の正当性が判断されます。 |
◆ | ユニオンや公的機関等に相談しましょう。 |