解決事例 I 「金銭和解には応じない、
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☆突然の定年・パートの提案 2008年3月、練馬区内の調剤薬局の事務員のKさんは60歳になる半年前に、60歳定年、パートでの再雇用を提案されました。契約書も就業規則もなく60歳定年も口頭で言われたこともありません。Kさんは「定年は承服できないがパートの条件によっては定年に応じる気持ちはある」と社長とふたりでの話し合いを始めました。 ☆練馬地域ユニオンで団体交渉申し入れ、会社団体交渉拒否 2008年10月、会社がパートの年次有給休暇を認めず話し合いは膠着。練馬地域ユニオンとの話し合いを提案したところ、会社は60歳定年退職を強要しパートでの再雇用を拒否しました。 会社は「裁判でやるから」と団体交渉を拒否。東京都労働相談情報センターと東京都労働委員会の斡旋も拒否しました。 ☆会社は裁判へ 会社は簡易裁判所にKさんを相手に「地位不存在確認調停」を申し立て。 会社は退職前提の金銭和解、Kさんは雇用継続を主張し調停は不成立となりました。 ☆東京都労働委員会の場で全面勝利 練馬地域ユニオンは東京都労働委員会に「不当労働行為救済申し立て」をし、5回の調査で会社の違法性を明らかにし、2009年3月、65歳まで正社員としての雇用継続と未払い賃金を支払う等を盛りこんだ「和解協定書」を勝ち取りました。 ☆職場復帰後の闘い 会社は就業規則を作成し、パートの年休権を認め、パート労働者全員(当時12名)が年休を取得できるようになりました。しかし、Kさんへの賃金差別やパワーハラスメントをくり返しました。 ☆「合意書」に調印 2010年9月「和解協定書」の主旨を確認する「合意書」に調印し、差別とパワーハラスメントをなくさせました。復帰後1年6ヶ月かけて働きやすい職場となり、Kさんは2013年10月、65歳で無事定年退職しました。 ☆闘いの報告集 Kさんと社長のやりとり、近所の交番を巻きこんだ就労闘争時の緊張感など、闘いのすべてを小冊子にまとめ「M薬局闘争報告集」として発行しています。 300円です。ご希望の方は練馬地域ユニオンまでご連絡ください。 (連絡番号:03-3994-2088) |