第7回 四万十川ウルトラマラソン

 スタートゲートの前で、リラックスしている私です。
ゲートには、第7回四万十川ウルトラマラソンの文字が。
 いよいよ長い長い60kmのマラソンが
始まります。この後、どんなドラマが待っているのか。
 スタートしたところです。
この後、すぐに上り坂がありますが、歩いて上った私は、
上で気がつくと最後尾になっていたのです。
 はじめから体力は、使わないようにしようとしたわけですが
それほど変わりるはずもなく出遅れてしまったのです。
 
 この辺りは、まだ余裕で走っています。
後ろに、「半家の坂道」へ続く、上り坂が
みえますね。
 もちろん、中高3の4の仲間たちは
すでに先に走っているわけです。
 四万十川の流れもゆるやかに見えます。
のん気に走っていますね。
 半家の坂道を降りて来たところです。
後ろに長いくだり坂が見えますね。
この坂道をどう走るかで、
この後の展開が随分とちがってきます。
私は、ほとんど歩いてしまったので、
仲間とは、かなり離れてしまいましたが、
まだ、まだ元気に走っています。
 やっと、20km地点の西土佐村用井まで、着いた
ところです。
いささかだれています。足、ひざが痛くて少しいやに
なっているところです。
 歩いている格好で、わかりますね。
ここでは、100kmのランナーも休憩をとり、着替えたり
して、後半へのモチベーションを高めます。
 私も一休みして、出発しました。
コースの中では、一番のポイントで簡単な食事もとれます。
最もにぎやかなところです。
 中半の沈下橋を力走中、といえばかっこういいのですが、
かなり足のダメージがあって、歩いているのです。
後方からのランナーにぬかれています。
この後、しばらく歩くことになるのですが、最後にそのつけが
まわってくることになります。
 夕方になりました。ここでも歩いています。
そろそろ、中村市の久保川あたりになるのかな?
まだまだランナーが後方から走ってきています。
 かなり、暗くなりました。
中村市の川登を過ぎたころかな?
 このころから、「なんとかゴールまで」という
思いが強くなってきたところです。
 暗い中、いたるところで、応援の声が聞こえました。
途中で焚き火をたきながら応援してくれる人たちも
たくさんいます。市民の大会ならではですね。
うれしいことです。
 なんとかゴールまで、最後のラストスパート!
目の前に1人ランナーがいましたが、その人を
追い抜かなかったら、私のメダルはなかったのです。

 1秒前のゴール、もうこれは、二度とない記録です。
「9時間29分59秒」
私の記録がこの大会の記録の一番最後に残りました。

 中村高校のグランド、明るいライトの中を
一生懸命に走っている私です。
 ゴールして、椅子にやっとのおもいですわり、
ただ、ただ、ぼうとしているところです。

 制限時間を過ぎても、ランナーがゴールしてくる
放送が長い間、聞こえていました。
あの老人は、たどり着いたのだろうか。
 
 長い、長いレースは、こうして幕を閉じました。
苦しいレースでしたが、自分としては満足しています。

 はたして、2003年、チャレンジはあるのか?