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2002年4月5日

多種多様な広がりを持つメシアニック運動ですが、なかでも注目されるのは、本家エルサレムで活動しているネティブヤです。

リーダーであるヨセフ・シュラム氏はイスラエル人であり、同朋、それも正統派ユダヤ教徒に対して福音を伝えています。いわば、西洋キリスト教の影響が極めて少ない、ユダヤ教の文脈の中で福音宣教がなされているという点で、私たち日本人にもとても意義深い活動であるといえるでしょう。

そのシュラム氏は、日本にもたびたび訪れており、現在、ネティブヤ日本支部より、来日講演の一部が速記録として配布されています。ネティブヤのサイトで取り寄せられることをお勧めします。

なお、シュラム氏のアラブ人についての発言に対して、同意できない方もおられるかもしれません。しかし、氏の出発点はまず聖書の釈義であること、しかも、彼は単に学者として机上の論を展開しているので無く、現実のイスラエルに住んでいる者として語っていること、さらに、彼には多くのアラブ人の友人もいるということを念頭において読まれれば、バランスがとれると思います。

彼の話に限らず、メシアニック運動はユダヤ人のものですから、「ユダヤ人が2人集まれば3つの政党ができる」といわれるような多様性と多面的な側面を忘れないことが肝要かと思います。