鼻の部品の改造に伴い、レンズから眼までの距離(角膜頂点距離)が違ってきます。そうすると、同じ度数のレンズでも視力が上がったり下がったりします。
左図のように角膜頂点距離15mm遠用処方がsph+10,00Dptrの時、めがねが重く テコが効いてずり落ちるので 角膜頂点距離を11ミリで調節した場合、
まず、この眼の遠点距離avを求めると
av=f`v1−15=100−15=85
従って求めるレンズの頂焦点距離f`v2は
f`v2=11+av=11+85=96
よって、その頂点屈折力D`v2は
D`v2=1÷0,096=10,4Dptr
となります。
つまり、角膜頂点距離15mmの場合は+10,00Dptrで済む度数が、11oまで縮めると+10,40Dptrが必要になります。
上記の 眼の表面からレンズまでの距離が違う事によって
レンズ度数が変化する事を理解していただければ、
左記のような、球面と非球面のレンズの物体が結像する時の
斜め方向についての角膜頂点距離の違いが分かっていただけると思います。
レンズ度数が強くなって厚みを嫌う場合、どうしてもフラットカーブ面に近くなる
非球面レンズに移行しますので 眼からの距離を ご理解願いたく思います。