
| 2001年 初夏 私は、頭文字D研究所の主催の走行会に来ていた。 場所は、日光スピードパーク。いわゆるジムカーナ場である。 そもそもGT-Rみたいなデカイ車でジムカーナをやるっつーのもあんまり聞かない話なのであるが、別に競技でやるでもないし、間違いなくドラテクの練習にはなるので問題はないであろう。 ただ、問題が一つあった。 私はパイロンスラソームのコースをおぼえるのが苦手だと言うことである。 普通のサーキットなら、道なりに走れば良いわけで、そんなに苦労しないのであるがパイロンスラロームの場合は、目印が何の変哲も無いパイロンしかない。 それを全開走行しながらコース確認しつつ走らなければならないわけで、かなり忙しいのだ。 スピード域は、所詮2速ぐらいまでの範囲で事足りてしまうのであるが、次々とぱいろんをクリアーしなければならず、筑波などのサーキットの10倍は忙しい。 よって、道に迷うこともしばしばなのだ。 気を付けないと「ジムカーナ迷走王」なんて呼ばれてしまうので、ミスコースだけは絶対しないぞ・・・と誓う。 完熟歩行も終わりいよいよ走行。 走行前に並んでいる間もコースの確認で手書きで書き写したコース図を見つつ 指でなぞるようなジェスチャーを繰りかえす私。 さながら、トンボを取るためにトンボの目の前で指をぐるぐる回しているようにしか見えないのであるが気にしてはいけない。 そして一本目の走行・・・開始である。 全開でスタート・・・一本目のパイロンは180度ターンだ。 必然的に、サイドを引いてターンをするのだがこの時重大な事に気が付いた 「あ、そういえばGT-Rでサイドターンってまだした事ねぇや」 以前SW20に乗っていたときは、ジムカーナ上とか借り切って遊んだりしたこともあり、結構サイドターンもしていたのであるが・・・・。この重いGT-Rで出来るのであろうか? なんて言う思考を0.5秒ほどしていると、最初のパイロンは目の前 ブレーキングをして前荷重にしステアリングを切る。そして度胸一発 「どぅえぃやぁぁぁぁぁっ!!」 とサイトを引いて見た。 どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぁぁぁんん!! おおっ、思ったよりもあっさり回れるではないか。 しかもまたもやアテーサのおかげで、アクセル入れれば思った方向に行ってくれる・・・。 SWよりも楽かもしれんなぁ。と思いつつ もくもくとパイロンをクリアーして終了。 確かにちょっと重いから機敏性には欠けるのであるが、GT-Rでジムカーナも十分面白い事がわかった。 そんなわけで、調子に乗って、2本3本と走っていくと・・・異変発生。 クラッチがジャダー出まくりになってしまった。 半クラ使おうものなら「ギャァァァァァッ!!」と金属音がして、非常にフィーリングも悪い。「また謎工場で修理かぁ? クラッチいくらだっけぇ?」と鬱になりながら、午前中が終了した。 午後は、午前の練習の成果を見るためのタイムアタック。 ところがココでまた問題発生 やっと覚えたコースが変更になったのである。 必死にコース図を書き写し、またもやトンボとりのようなジェスチャーで必死にコースを覚える私。かなり頭の中がいっぱいいっぱいである。しかもクラッチまで不調・・・・ なんかもうタイムなんかどーでも良くなって居たりもした。 そこに、インストラクターとして参加していた、赤鬼教官氏からお呼びがかかった。 ・・・いや、私にではなくGT-Rに(^^; D研の走行会ではお馴染みの教官デモ走行の車に選ばれたのだ。 これはチャンスとばかりにちゃっかり同乗させてもらう私。 美味い人の横にのると色々参考になるのでこの機会を逃す手は無い。 何と言っても赤鬼教官もGT-Rには非常に思い入れがある人であるから、GT-Rに乗る時はいつもよりも気合が違うのだ。 さて、いよいよデモ走行。助手席という特等席の私はそりゃーもうウキウキ。 へたな絶叫マシーンよりはよっぽど面白そうである。 エンジン回転をあげ、思い切り良くスタート!! 最初の180度ターンなどもスムースに、確実にこなして行く、赤鬼教官。 速い、メッチャ速い。しかも操作全体も余裕がありスムース。 車に振り回されて、あたふた操作している私などとはもう見るからに違う。 そして中盤、次々とパイロンをクリアーして行くGT-R。高速コーナーの後の直角ターンに差し掛かったときのこと。 「おーさすが鬼教官、突っ込み速度も速い!! っつーかこれ曲がれんのか?」 と思ったら、サイドを引いて横になり四輪横滑りで緊急制動・・・。 かろうじてコース上に止まるGT-R。 なぜか上がる歓声。 赤鬼教官「いやー、こんなに早くブレーキがフェードしちゃうとは思わなかった(^^;」 どうやら全然ブレーキが効かなかったので横向けて止めたようである。 やっぱしノーマルパットじゃイカンですな(ぉぃ しかしさすがは赤鬼教官。緊急時でもしっかり車を壊しません。私だったら一直線にコースアウトしていたかも知れんのだから。 あらゆる意味で、やはり赤鬼教官の技量の高さに感嘆するばかりであった。 その後、午後のタイムアタックを2本こなすために車に乗り込み発進すると・・・ 「あ、クラッチがなおってる!!」 なぜかジャダーも何も影をひそめていた。 原因を考えると、どうやら私のクラッチ操作が下手なのでジャダーが出るようになり、赤鬼教官のすんばらしい、運転で、クラッチにまた良い当たりがついたとしか考えられない。 うーん、こんなところにも技量の差が出るんだなぁ・・・と自己嫌悪に陥る私。 しかしいつまでも落ち込んでいてもしょうがないので、気を取り直して2本のタイムアタックをこなした。 ちなみに一本目でパイロンタッチをして終了しちゃったと言うことには気づいてはいけないのでそのように・・・・。 何はともあれ、いろいろためになった一日であった事は間違いない。 美味い人如小にのると言う機械もなかなか無いしね。 とりあえず自戒の念もこめて今回の教訓 ブレーキパッドはケチるとヤヴァい |