これは、単なるふつーのサラリーマンが、日産スカイラインGT-R(BNR32)
を購入し、悪戦苦闘しながら 維持をしていく、記録である・・・・・・・。

第16章 筑波を駆ける

2000年 初春

私は再び筑波の地を踏んでいた。
毎度おなじみのサーキットクラブの走行会に参加するためである。

はたして、あれだけのダメージを負った車をサーキットなんぞで走らせてマトモに走るのであろうかという不安が頭をよぎるのであるが、持ち前の楽天的性格ですぐに忘れ去っていた。

今回は、D研の一部のメンバーや、O氏などが見物に来ていた。さらに、D研では有名な(?)MA-KO女史が愛車「ぱるちゃー」にて、ケイ氏が32タイプMにて参戦していた。あとは、友人U氏が、当然GT−Rにて参戦。
さらにさらに、あの謎工場社長がR33GTSストックカー仕様というとんでもないド派手な車でエントリーして周囲の注目を否が応でも集めていた。

なんつーか、表面上は慣れてるフリを装っていたが、正直U氏以外に負けると立場が無い。さらに追い討ちをかけるように、「あれに負けたらRは没収ねん(^^)」と、O氏が追い討ちをかける。その指差した先は・・・アルテッツアとMR-S。トヨタの新型スポーティーな面々である。
基本的にはこの2車種、馬力ははるかにRが勝っているのであるが、シャーシーの性能は良いと聞く。つまり、コーナーは速い。 相手のドライバーの頭のネジが無かったり、どこぞの赤鬼教官のような腕だったらきっと負けてしまうであろう・・。

ヤバイ、ちょいとマジモード突入である。

このあたりから余裕なんぞ無くなり、サーキット初挑戦のMA-KO女史のフォローどころではなくなり、そっちは他のD研の面子に任せることにした。

さて、1回目のセッション。
まずはタイム計測も無いので、本人と車を慣らすべく走行を心がけた。ちなみにケイ氏とU氏と社長は同じクラスであった。この慣らしの間に同じクラスで走ってる車の見極めもしておく。このときに速い車と遅い車、さらには危険な車などを判別しておくと何かと便利なのである。観察モードで見ていると、タイム計ってないのにやたらと張り切って、尻を流しているいる70スープラとかいろんなのが居たが、どうやらこのクラスにバカっ速いのは居なそうであった。しかし危険そうなのはウジャウジャ居たので、自分のことを棚に上げて、ちょっと先行きに不安を覚える私であった。


2回目のセッション。
いよいよタイム計測である。せめて前回のタイムは更新したいものだなぁ、と思いつつコースイン。走行を開始した。
なんか事故ったことを微塵も感じさせないように安定している我が愛車。ご機嫌である。おまけに初心者が多いクラスのせいかさっきからバンバン車を抜いている。こんなに抜きまくるのは初めてである。っつーかなんか妙に遅い人が多いんですが(^^;。ストレートでランエボ6に遭遇したときなんか止まって見えたけど・・・・本当ならあっちのほうが軽くて全然相手にならないぐらい速い筈なんだけどねぇ(^^;。
なんかヤなことでもあったんでしょうか?
。たまたまクールダウンでもしてたのかと思ったけど、見に来ていたJACO女史曰く「性能を余すところ無く無駄にしていた」と語っていたのでどうやら、本人に(前日ヤな事があったりして)問題があったのであろう(^^;・・・・ということにしておこう。


さて、しばらく順調に走っていると、またもや、前日にでもヤな事があったらしいような走りのインプレッサが出現した。さっさと抜きたいのだが、いかんせんあちらもパワーはある。しかもまわりを全く見てないらしく、走行ラインもわが道をいく感じで、抜くに抜けない。それでも1コーナーでちょっとブレーキ我慢してインに飛び込んだら・・・・



う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁ〜〜〜


インに切れ込んできたよぉ。アイルトン=セナ風に言うと「ドアを閉められた」って奴ですかぁ?私はあなたとワールドチャンピオンでも争ってましたっけぇ?
ってな感じであった。すかさずABSを利かせながらフルブレーキ。どうにか鈴鹿サーキット セナとプロストシケインでの合体 みたいな惨事は避けられた。しかし、しかしである。こっちは死にそうな悲鳴をあげていたのに、しかも完全に真横に並んでいたのに、それでも奴は全くこちらには気づいていないらしいのである。
恐るべし、天上天下唯我独尊(意味不明)。
あなたは根性だけなら、妖怪通せんぼじじぃルネ=アルヌーを名乗れます。(ドラテクは除く)
この直後、この温厚で怒ったことを見た事が無いと近所で評判の私が、非常にまれにしか見せないブチ切れモードに突入したのは当然の結果である。
ヘッドライト点灯&後ろについてパッシング。クラクションだけは私自身もみっともないのでカンベンしておいた。その後、裏ストレートでスリップストリームから一気にぶち抜いてやる。
ちなみに裏ストレートで抜けたということは私の腕がいいからではない。車が速いだけである(爆)。

どうにかこうにかピンチを脱出して2回目のセッションが終わり、パドックへ戻るとさらにピンチな事が判明た。なんか負けたら没収対象の相手がことごとく私より速かったのである。




・・・・大ピンチ!!












ちゃらちゃらちゃらっちゃちゃっ♪







レ!






イ!







ク!






 レイクエンジェル!!









・・・・・・・・・・・・(^^;










ってこいつらが来てもど−しょもない(爆)












とにかく次のセッションで1分10秒台に入らないとRを取り上げられてしまう。冗談めかして言っては居るが、O氏の目は本気であるそう通学中の自転車女子高生のスカートのあたりを、異様に車高短のアルテッツアの中から凝視しているぐらい真剣な目つきなのである。(一部自主規制含む)

ジ・アイ・オブ・ザ・タイガーとでも言いましょうか。


・・・・・・・・・・・・・・・



ヤバイ・・・・本気だ(汗)


3回目のセッション

尻に火がついたようにひた走る我がGT−R(ほんとにマフラーからは火を噴いていたが)。
デフの効きが悪くてタイヤが空回りしようがアクセルを離さずに強引にアテーサ任せでコーナーというコーナーを立ち上がっていった。そうしながら数週走るうちに後ろからみょ−に速いのが1台来た。

FC3Sである。とりあえず、前に行かせて様子を見ることにしたわたしであるが、そこで驚愕の風景を見せ付けられることになった。
裏ストレートに差し掛かったとき・・・・ほぼ同時に立ち上がったのにどんどん離れていくFC。短い筑波の裏ストレートで50Mぐらい余裕で差がついちゃいました。一体奴は何馬力出ているんでしょう?。っつーか反則や。そんなの乗ってる奴がビギナークラスなんかに居ていいのか?どー見ても1分8秒ぐらいで周回してるやん。ちなみにビギナークラスと上のクラスであるサーキットクラスの分かれ目は1分14秒ぐらい。私も実は反則なのだ(爆)。


とりあえず、見なかったことにして走行を続け。妖怪通せんぼジジィだけは気をつけながらシャカリキに走る私・・・
すると・・・




ん?
















なんか見たことある車が・・・・こっち向いてるんですけど!!






















社長ぉ〜〜〜(T_T)g


















何でこっち向いてるんですかぁ?



















っつーかぶつかりますぅ〜〜〜(T^T)














・・・・緊急回避中・・・

























ふぃ〜〜、たすかったぁ(^^)







社長、ミッション壊れてスピンなさっておられた。(^^;
あ〜っびっくりした。


最後のピンチを切り抜けたころ、3回目のセッションが終わった。
さていよいよ結果発表である。

恐る恐るレコードシートを見ると・・・

1分10秒857

勝った 俺は勝ったのだ。
どうやらRは無事死守されたようであった。
ついでに一緒に行った仲間内にも負けないで済んだようでめでたしめでたし。










でもまだまだGT−Rとしては遅いタイムなんだけどね。