太陽光発電について


私が、太陽エネルギーに興味を持ったそもそものきっかけは、夫の実家の太陽熱温水器である。

まだ結婚するずっとまえ、「太陽熱温水器があるのがあのひとの実家なんだな」と目印にしていた。その当時はそれほど太陽熱温水器が普及しておらず、「物自体高いみたいだし、どのくらいで元とれるのかなぁ」(高校の商業科で簿記を習った私は「原価」とか「減価償却」とかすぐにお金とむすびつけてしまう悪い癖がある)と疑問に思っていた。(そのころ夫は既に上京していたので、あまり太陽熱温水器の恩恵は受けていなかったらしい)

結婚して実家に出入りするようになり、6月ごろだったかそれほど暑い日でもなかったのだが「上」(太陽熱温水器)から浴槽に落としたお湯に追い炊きしなくても入浴できることに感動し、「太陽ってすごいんだなぁ。将来家を持つことができたら、絶対につけよう」と心に決めたのである。

また、もうひとつのきっかけがある。6年程前通信大学の「環境学」のスクーリングで「環境」について学ぶ機会があったのだが、「Eco]という言葉にかぶれてしまったのである。地球温暖化やごみ問題など興味があったのでスクーリング自体も楽しかった。そのとき大学の周辺の環境を観察する機会があり、都内でも屈指の高級住宅街(このあたりの住宅は本当にすごい。金持ってんぞーってのがひしひしと伝わってくる)を歩きまわったのだが、太陽光や太陽熱を利用するような設備はあまり見かけなかったような気がしたのである。「金持ってんだから、あと300万ぐらい出せばつけられるのにねぇ。全部の家に太陽光や太陽熱のパネルついてたら結構な省エネになるだろうし」と夫に言ったら、「金持ちなにもせず。金持ちは余計なことはやらないよ」と言われてしまった。

贅沢って言葉にはいろいろな意味があるけれど、私はこの「Eco」に関して「ぜいたく」をしてみたいと思ったのだ。
太陽光発電なんて正直言って、今の段階じゃ元なんかとれないだろう。まだ、趣味とか道楽の域から脱していないんじゃないだろうか。

家を建てる際の私の希望は、太陽光や太陽熱などの自然エネルギー(クリーンエネルギーとも呼ばれていたりもしますね)の設備を採用したかった。そこで、太陽光発電とエコキュート、それならIHクッキングヒーターでオール電化住宅ということになったのである。(決めた後にわかったことだが我が家の敷地にはガスの配管が通っていなかった。ガスを入れたらそれなりにお金がかかっていたらしい) 普通のお宅では、太陽光発電はだんなさんが欲しがって、奥さんに却下されるものらしいが、うちの場合、私がすごーく欲しがって、夫は「いーんじゃない、つければぁ」という感じであった。