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最近読んだ本について紹介したいと思います。
なお、評価については独自の判断に基づいたものですのでご了承ください。

黄色の文字は、Amazon.co.jpにリンク設定してあります。

タイトル 著者/出版 ISBN 評価 感想
そして二人だけになった 森 博嗣
/新潮文庫
4101394318 4.0 ある6人の科学者、建築家らが海峡大橋の内部に造られた『バルブ』と呼ばれる国家機密の密閉空間に閉じ込められ、次々と殺人が起こるミステリーものの作品です。ミステリーものの作品はこれまであまり読む機会はなかったのですが、この作品は淡々と話が進んでいって最後にどんでん返しがあるみたいな流れなので、話の最初からこの時の表現はこういう意味だったんだと、もう1度あたまから読み返したい気持ちにさせられます。この本を読んだ人で最後の展開を予想できた人はいるのでしょうか?
ファントム(下) スーザン・ケイ
/扶桑社ミステリー
4594015395 4.5 エリック(オペラ座の怪人)の大人になってからの半生を描くこの作品ですが、類まれな才能とこの世のものとは思えない顔といった超アンバランスな資質を持って生まれた彼の人生には、普通の人間と比べて、あまりにも容易くできることととても無理なことが存在します。この2つギャップがこの物語をとてもおもしろいものにしてるんですねー。今までのオペラ座の怪人は、大人になってからのオペラ座を舞台としたものばっかりだったらしいのですが、この作品は過去(生まれたとき)からの人格形成過程をたっぷり書き綴ったことで、最終的なエリックの決断(選択肢)をよりいっそう盛り上げているんだなと思いました。
ファントム(上) スーザン・ケイ
/扶桑社ミステリー
4594015387 4.5 おもしろい!!『オペラ座の怪人』ってみなさんも聞いたことはあると思いますが、この本はそのオペラ座の怪人と呼ばれる一人の人間の生涯を描いた作品です。この世のものとは思えない容姿と類まれな数々の才能に恵まれてこの世の生をうけたエリックには、通常の人間では経験することのない波乱万丈の人生が待ち受けています。原作やミュージカルを知らずに読んだのですが、話のストーリも分かり易くとっつきやすい内容だと思いました。続きがとても気になった一冊ですね。
アルケミスト パウロ・コエーリョ
/角川文庫
404275001X 3.5 羊飼いの少年サンチャゴが宝物を求めて旅に出る冒険ファンタジー物の作品です。話のストーリー自身は、ファンタジー感いっぱいのどこか夢見心地な雰囲気が漂っているのですが、話の中のいろいろな会話がとても哲学を感じさせます。中でも『前兆に従うこと』はすごく印象に残った一言ですねー。
夏解 さだ まさし
/幻冬舎文庫
4344404645 5.0 夏解、秋桜、水底の村、サクラサクの4つの作品が集まった短編小説集です。どの作品も田舎の自然の情景が目に浮かぶような内容で、自然の摂理の儚さというか人も自然の一部であることを考えさせられます。どの作品もジンときますよ。お勧めです。
だめだこりゃ いかりや 長介
/新潮文庫
4104430013 4.5 自伝ものはけっこう好きですね。自分以外の人生を知ることで勉強になることはたくさんあると思います。この本はドリフターズ結成に至るまでの過程や各メンバーの回想録が書いてあります。本人は、ミュージシャンとしてもコメディアンとしても4流だと書いていますが、思い上がりがなく謙虚に受け入れる姿勢こそが超1流となる条件かもしれませんね。
永すぎた春 三島 由紀夫
/新潮文庫
4101050104 4.0 郁雄、百子が婚約期間中に起きたいくつかの騒動が短編形式でテンポよく描かれていて、楽しく読みきることができました。郁雄、百子の純潔さは今の時代にあまりないかもしれませんが、考えや動機といった基本的な部分は時代に関係なく理解できるものだと思いました。
白い巨塔 5 山崎 豊子
/新潮文庫
4101104379 4.5 とうとう最終巻を読み終わりました。前巻から引き続き医療紛争裁判、学術会選挙と奔走につぐ奔走で財前教授は自分の体に魔の手が忍び寄って来ていることにも気付かず、肉体を酷使した日々もピークを迎えます。最後の手紙は財前教授の人格が強烈に文面に残されたもので、とても感慨深げな気持ちになりました。
白い巨塔 4
山崎 豊子
/新潮文庫
4101104360 4.0 医事紛争裁判は原告側の敗訴となり一段落ついた形となったのですが、原告側は控訴するにあたって第一審の結果を踏まえ、財前の誤診を医学的に立証できるよう、よりいっそう完全な証拠固めのために全国を奔走します。その一方、第一審の勝訴もあり医者としての傲慢さに磨きがかかりつつある財前教授は、学術会選挙の出馬というまたもやどろどろとした戦いに挑んでいきます。財前教授という人は行動力だけを見れば、とてつもなくタフで精力的な人間ですね。
日本はどう報じられているか 石澤 靖治
/新潮新書
4106100525 3.5 国際社会となった今、日本人として日本のイメージとはどういったものかは気になるところ。実際に日本に来て、日本がどういう国かを感じる人は全体からすると一部の人で、大部分の人はその国のメディアを元に日本という国を理解しています。対日本との関係で政治的なつながりや経済的つながり、歴史的背景がどうかによって、メディアがどう報じるかがポイントなんですね。
白い巨塔 3 山崎 豊子
/新潮文庫
4101104352 4.5 教授として絶大な地位・権力を獲得した財前と本来の医者としての在り方を考え、実践している里見とは正反対な存在。財前は傲慢な態度で診療を繰り返している中、とうとう事が医事紛争裁判に展開してしまう。2人の対象的な生き方がそのまま裁判の証言台につながり、話の展開もよりおもしろくなってきました。
白い巨塔 2 山崎 豊子
/新潮文庫
4101104344 4.0 いよいよ教授戦も大詰め。医療界での地位・権力といったものを獲得するために、裏工作に奔走する様は、本来の実力以外にいかに個人の損得勘定が票にされているかが描かれていて、とてもおもしろいなと思いました。
社会的ジレンマ 山岸 俊男
/PHP新書
4569611745 4.0 1人1人の損得の積み重ねが、「環境破壊」や「いじめ」などの社会的問題の要因となってしまうそうです。みんなが社会的問題を実問題として捉えて行動する賢さがあれば、これらの問題は解決すると著者は考えています。
白い巨塔 1 山崎 豊子
/新潮文庫
4101104336 4.5 ドラマは全然見てなかったんですよー。ただ原作は読んでみたいと思って、5巻(全巻)をまとめ買いしてしまいました。病院が舞台のものは、なんとなく個人的に抵抗があったのですが、読みやすくリアルな背景設定とストーリー展開ですぐにのめり込んでしまいました。
1巻の最初からのめり込めるということは、それだけおもしろいということですね。
安心社会から信頼社会へ 山岸 俊男
/中公新書
4121014790 4.5 人を信頼する人は、騙され易いといった常識は実は間違ったもので、信頼する人の方が信頼できるか人に対して気を配っているそうです。従来の日本型社会は、信頼社会というよりも安心社会ということで、いろいろな実験を通じて本当の信頼社会とは何かを論じています。
若きサムライのために 三島由紀夫
/文春文庫
4167124033 3.5 「男の生活、男の肉体は危機に向かって絶えず振りしぼられた弓のように緊張していなければならない」と現代の日本人にサムライの子孫としての心構えを説いています。これだけ自分としての意見・考え方を持っていることは物凄いことだなあと思いました。1度読んだだけでは理解するのが難しかったです。
インターネット的 糸井 重里
/PHP新書
4569616143 3.5 インターネットの利点となるリンク・シェア・フラットをインターネット以外の実社会に適用することをインターネット的と呼んでます。これを読むと社会との関わり方、日常の生活を見直すいい機会になるかも。
ケータイを持ったサル 正高 信男
/中公新書
4121017129 4.0 直に話すコミュニケーションから、ケータイメールなどといった目に見えないコミュニケーションとなることで、人間的な社会的協力性が失われつつあるみたいです。
IT(それ)と呼ばれた子 デイヴ・ペルザー
/ヴィレッジブックス
4789719251 4.5 「幼年期」「少年期」「完結編」「指南編」の4冊が出ています。カリフォルニア州史上最悪と言われた著者自身の児童虐待体験記です。著者が最悪な生活環境の中でもめげずに前向きに成長していく姿に心を奪われます。虐待の内容がリアルで少しひいてしまうかも。
話を聞かない男、地図が読めない女 アラン・ピーズバーバーラ・ピーズ
/主婦の友社
4072352179 4.0 男の脳は「空間能力」に優れ、女の脳は「言語能力」に優れた作りになってるそうです。それぞれの考え方・行動パターンを具体的な例で知ることができます。
放送室の裏 高須 光聖松本 人志/ワニブックス 4847015150 4.0 ダウンタウン結成に至るまでの当時からの仲間たちそれぞれの視点から描いた回想録です。ある事件に対するその時の考え方が人によって違うので、人の考え方ってやっぱりそれぞれ違うんだな〜と改めて考えさせられます。
添乗員騒動記 岡崎 大五
/角川文庫
4043654014 3.5 ツアー添乗員が、各国でのいろいろなトラブルをおもしろおかしく書いたものです。これを読んだらどこか旅行に行きたくなるかも。