製菓学校通信日記
最後のスクーリング
これで本当に最後のスクーリングです。
大阪行きの飛行機に一人で乗るのもこれで最後。
まずは実習から始まりました。
初日はムース・オ・フランボワーズとシフォンケーキ。
残念ながらホテルに貴重品として預けてしまっていたので撮れませんでした。
何のために持って行ったんだか。
この授業の先生は、忘れもしないスクーリングの初めての先生でした。
苺のショートケーキのデモンストレーションが衝撃的だったことを
はっきりと思い出します。
あっという間に手で泡立ててしまい、見る見る間にナッペも完了し
そして試食したその味の美味しかったことといったら!
・・・・とつい回想してしまいました。
洋菓子では4人の先生方、和菓子とパンは一人ずつの先生方から授業を受けましたが
どの先生から何を習い、どう感じたか、不思議なほどくっきりと思い出すことが出来ます。
どの授業でもとても美味しい試食を頂いたから、というのが大きいのは確実ですが(笑)
そういえば、休み時間にクラスの友達と話していて、
これまで食べた中で一番美味しかったお菓子は何か、という話題になりました。
私は普段から食いしん坊ですがスクーリングの間は、
時間を見つけては友達と関西圏内をくまなく食べ歩き、
かなりの数のお菓子を平らげてきました。
そうねえ、一番美味しいお菓子、ねえ・・・・。しばし考えた後
「やっぱり、ここの授業で食べたのが最高に美味しかった」
一番の食べごろを頂いたせいもあるでしょうけれど、
おじいちゃん先生の作ったオムレット、プリン、マイスター先生のアップルパイ、
フランスパンのモンブロード、どれも忘れられない美味しさです。
プロが作るところを実際に見て、それを食べたことは、
貴重な体験だったと思います。
次はムース・オ・ショコラとムース・オ・フロマージュ。
ショコラのほうは、ムースには砂糖が入らずチョコレートの甘さのみ。
ほろ苦くてチョコレートの香りを強く感じました。
先生のお手本。
実習も2年間同じ班メンバーなので気心が知れていい感じです。
2年前はとても緊張していたのですが・・・。
)
授業は5時近くまであるのですが、道具街まで15分もかからないので一走り。
何を買う当てもないのですが、行かずにはいられなくって。
今回の学科授業は、製菓学と社会学。
どちらも興味の有るものだったので楽しみにしていました。
最近レシピの成り立ちにとても興味が出てきたのですが、
どうしてこの配合でこういう手順になるのだろう、と
いろんな本を見れば見るほど分からなくなってきていました。
教えてくださる先生は、実習で一番よく習った先生です。
学科の授業もされるのに驚いたのですが
「理論と技術は互いにつながってこそ意味がある」という持論に納得しました。
砂糖や粉の特質を知って実際にお菓子を作るときに生かしてこそ、ですものね。
レシピの配合についても、
「これだけの材料を、求める状態の生地に作るための手順、として考える」
という言葉が印象的でした。
最後の授業は和菓子。先生の鮮やかな手つきはまるで手品のようです。
何度も餡の包み方を習うのですが、どうしてもうまく手が動きません。
何度も繰り返し手付きを見せてくれます。
出来たお菓子の可愛らしいこと。
洋菓子にはない、なんともいえない魅力があります。
私たちが作ったのは桃とうさぎ。われながら大満足の可愛らしさです。
先生はさらに、さささっと作り上げてしまいました。
驚くことに、これらは指とヘラだけで仕上げてあるのです。
こんなに素敵なのに、和菓子は結局身につかなかったのが、
情けなくなります・・・。
最後にお掃除当番が当たってしまいました。
なぜか私の班はよく回ってくるんですよね・・・。
ぶーぶー(35にもなって)言い合っていると
「お掃除が終わったら、先生の作られたお菓子、持ってかえっていいですよ」
との嬉しいお言葉。
みんなニコニコして、ジャンケンです。
10人以上いたのですが、するすると勝ち抜いて1番権取得♪
めでたく梅のお菓子を貰いました。
オリエンテーション(卒業式?)の帰り、
なんとなくみんな集まってお茶となりました。
私が泊まっていたホテルの喫茶室がガラ空きだったのでそこを占拠。
(実は前夜も友達とカレー一皿で3時間しゃべっていたので気が引けたのですが)
2年間でこうしてみんなと集まるのは初めてでした。
話題はこれから受ける製菓衛生士の試験のこと、
お菓子の仕事のこと、色々・・・・
卒業の日は淋しくてたまらなくなるかも、と思っていたのですが
意外にブルーではありませんでした。
ここからみんなはじまるんだなあと感じてきます。
それも一並びでよーいドン、ではなく
この一点から、それぞれの方向へ向かって進んでいくような。
空港から、友達に電話しました。
なぜかまたすぐに会えるような気がして、でもやっぱりさびしくて。
とりあえずこれで一区切りです。
さあ、これから、と気を入れ替えたつもりで空港の駐車場に向かうと
なんと鍵を落としていました・・。
全く気づいていなかった私に、係りの人も呆れ顔。
ま、無事保管してもらえてて良かった(・・・?)
うちに帰った翌日、実家へお土産を持って行きました。
楽しかった学校のこと、これからやりたいと思っていること、
とりとめもなく話しているとわが賢母は
「でも、まずは子育てをちゃんとすることね。」
そうでした・・・・・。
ソソクサと家に帰り、掃除に洗濯、夕飯にコロッケを作って
主婦に戻ったのでした。