平成 27年 4月 17日(金)
      ■法隆寺【世界遺産】 
   聖徳太子にゆかりのある「法隆寺地域の仏教建造物」は1993年、日本ではじめての世界遺産に登録された。法隆寺の金堂、五重塔、中門、回廊、法起寺の三重塔は、現存する世界最古の木造建造物群。建造物以外にも、飛鳥・奈良時代の仏像、仏教工芸品など多数の文化財を見ることができる。  
 
     
 
   
   ★南大門(国宝)
法隆寺の玄関にあたる総門。創建時のものは1435年に焼失し、現在の門は1438年に再建された。
    
   ★中門(国宝)    
  西院伽藍の本来の入口となる中門。深く覆いかぶさった軒、その下の組物や勾欄、それを支えるエンタシスの柱、これらは飛鳥建築の粋を集めたもので、重厚な扉と、左右に立つ塑像(粘土)の金剛力士像は、日本に残っている最古のもの。  
               ★金堂(国宝)

金堂には、法隆寺の本尊が、安置されている。周囲の壁面は、昭和24年に焼損したが、再現壁画として当時の美しさが蘇った。
 
   
   
 
 ★五重塔(国宝)                    ★大講堂(国宝) 
     「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」  
  五重塔は、釈尊(しゃくそん)の遺骨を奉安するためのものであり、仏教寺院において、最も重要な建物とされている。高さは約31.5mで、わが国最古の五重塔。     正岡子規の、生涯20万を超える句を詠んだの作品のうち、最も有名な句

法隆寺に立ち寄った後、茶店で一服して柿を食べると、途端に法隆寺の鐘が鳴り、その響きに秋を感じた、というのが句意
  金堂と五重塔の間にある僧侶たちの研鑽の場。数ある法隆寺の建物の中でも最も大きく、ひときわ美しさが際立つ大講堂で、再建されたもの。かつては金堂と五重塔により近い位置にあったものが、925年(延長3年)に落雷で焼失。それから65年後の990年(正暦元年)に新築されたのが、現在の大講堂。
 
 
     
       
 ★聖霊院(国宝)                    ★大宝蔵院
   聖霊院(しょうりょういん)。聖徳太子を祀る堂。鎌倉時代に建立された建物で、現在の聖霊院は1284年(弘安7年)に改築されたもの。聖徳太子及び眷属像(平安時代、国宝)、如意輪観音半跏像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)を安置している。   法隆寺の建物のなかで最も新しくできたものが、境内の一番北寄りにある大宝蔵院。
1998年(平成10年)に落成し、仏像をはじめ厨子や舞楽面などの工芸品を含む寺宝が多数展示されている。
 
                  
   
   ★夢殿(国宝)
739年、斑鳩宮跡に行信僧都(ぎょうしんそうず)という高僧が、聖徳太子の遺徳を偲ん建てた伽藍を、上宮王院(東院伽藍)といい、その中心となる建物がこの夢殿。八角円堂の中央の厨子には、約178cmの聖徳太子等身と伝えられる秘仏、救世観音像を安置している。
   
          

   ■奈良公園
   長い歴史を語る古寺社と文化施設、芝生や木々など周囲の自然が調和した公園。桜や紅葉の名所としても知られ、季節を通してカップルや家族連れで賑わっている。
     
   ■東大寺【世界遺産】
   若草山の麓に広大な寺域を占める巨刹。奈良の大仏で親しまれる盧舎那仏始め国宝,重文級の文化財が多い。
    世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のうちのひとつ。
 
    ★南大門(国宝)
    国内最大の山門で、平安時代に作られたものの二代目。初代は大風で倒れた。門の高さは25m程もあり屋根裏まである18本の大木が使われている。
 
  ★金剛力士像(国宝)
南大門の内側左右に設置されている2体の力士像(阿形像、吽形像)。鎌倉時代の仏師4人(運慶、快慶、定覚、湛慶)の合作で、像の造形は宋代の図版を手本にしたと推定される。像高8mを超える巨大像。
  ★中門(重要文化財)
大仏殿手前の楼門。中門からは左右に回廊が伸び、大仏殿に通じている。現在の中門は、1716年(享保元年)ごろの再建と考えられ、国の重要文化財に指定されている。
 
                    
     ★大仏殿「金堂」(国宝)
    正式な名称は金堂で、間口57m、奥行50m、高さ49mの巨大な姿は1709(宝永6)年に再建されたもの。
      創建時の大仏殿は現在の1.5倍の大きさを誇っていた。
   
            ★毘盧遮那(ビルシャナ)(国宝)【奈良の大仏】
           聖武天皇の発願で天平17年(745年)に制作が開始され、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会(かいげんくようえ、魂入れの儀式)が行われた。
                その後、中世、近世に焼損したため大部分が補作されており、当初に制作された部分で現在まで残るのはごく一部である。
     
         ★三昧堂(四月堂)          ★法華堂(三月堂)  
  法隆寺の玄関にあたる総門。創建時のものは1435年に焼失し、現在の門は1438年に再建された。   8世紀に建てられた東大寺最古の建物で、東大寺の前身とされる金鐘寺の遺構。る。毎年3月に法華会が開かれることから三月堂とも呼ばれる。  
   

   

 

            
  若草山      公園内の茶店
   ■春日大社【世界遺産】
  768年に平城京の守り神として創建。朱塗りの社殿には1000基の釣灯籠、境内には2000基の石灯籠がある。宝物殿には貴族や武家から奉納された宝物、刀、鎧など多数の国宝・重要文化財を収蔵。世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のうちのひとつ。  
 
 

   
  ■猿沢の池
  興福寺五重塔と池の柳が水面に映える猿沢池の景観は、奈良公園の代表的な名勝地で市街地に最も近く、市民の憩いの場。
 
   ■興福寺【世界遺産】
  最盛期には寺の建物の数が175もあった大寺で、有名な五重塔を始め、東金堂、阿修羅像などを安置する国宝館があり、薪御能や節分の鬼追いなど古来の日本文化を伝える行事も多く残る。  
 
     

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